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ハンブルク・バレエ団「ニジンスキー」全2幕 2018年日本公演

2018年02月11日 | バレエ

2018年2月10日(土) 開演14:00 東京文化会館大ホール


1919年1月19日、午後5時。
スイス、サンモリッツにあるスヴレッタ・ハウス・ホテルのホールにて、
ヴァスラフ・ニジンスキーは最後の公演を行った。
彼はこの公演を「神との結婚」と呼んだ。
バレエ「ニジンスキー」は、この場面を忠実に再現することから始まる。
しかし、これに続く振付は、この最後の公演中に
ニジンスキーが抱いた思考、記憶、幻を視覚化したものである。
――――――――Part I――――――――
かつての師であり、インプレサリオ(興行師)であり、愛人であった
セルゲイ・ディアギレフの姿を幻で見たことをきっかけに、ニジンスキーは、
バレエ・リュスでのセンセーショナルな経歴の中にいる自身の姿を回想している。

ニジンスキーのさまざまな側面を体現するダンサーたちが、
ニジンスキーが演じてきた有名な役柄の断片を踊る。
アルルカン、「レ・シルフィード」の詩人、「シェエラザード」の黄金の奴隷、
「薔薇の精」が、ニジンスキーの私生活における人格と溶け合っていく。
ニジンスキーの妹で、のちに振付家となるブロニスラヴァ、
やはりダンサーとしての訓練を受けていた兄のスタニスラフーー幼少期から
狂気の兆しを見せていた――と、母であり、ダンサーであり、父トーマスとともに
子どもたちの最初の教師であったエレオノーラ・ベレダらが、
夢のような幻想の世界に現れる。
続く場面では、ニジンスキーは新たな振付の表現方法を
探求していたときのことを思い起こす。

彼のムーヴメントの実験は、オリジナルのバレエ、「牧神の午後」、「遊戯」、
「春の祭典」、さらに、のちの「ティル・オイレンシュピーゲル」を生み出した。
赤の衣裳の女性、ロモラ・デ・プルスキ、のちにニジンスキーの妻となる彼女が、
彼の混乱した思い出に交差する。
ニジンスキーは、南米へ向かう船上での彼女との出会い、
その後の電撃的な結婚を追体験する。
この結婚はやがて、ディアギレフ・バレエ・リュスとの決別を招くのだ。
――――――――Part II――――――――
ニジンスキーの狂気は、彼をますます内なる世界へと追い込んだ。
子供の頃、家族、学校、マリインスキー劇場の思い出が、
世界大戦の悪夢の光景と、また、妻の不貞と混ざり合う。

ニジンスキーのバレエ「春の祭典」のスキャンダラスな初演は、
残忍な第一次世界大戦と兄スタニスラフの死とともに現れる。
ロモラは辛いときもニジンスキーとともにいる。
ニジンスキーにとって、狂気に向かっているのは彼ではなく、
世界のほうだった……。

スヴレッタ・ハウスでのパフォーマンス、そして私のバレエも終わる。
ニジンスキーの最後の作品――「戦争」とともに。
(公演プログラムより)

長い解説を丸っとコピーしましたが、プログラム読んでから観ないと分けわからんかもw
ニジンスキーの生涯に深い造詣があれば難なく理解できるのかもですが、
ディアギレフとともに近代バレエの礎を築いた
稀有なバレエ・ダンサー&振付家としか知らない自分には難しい。
そして、ノイマイヤーは彼に心酔している。
最重要人物なわけだけど、何点かの写真と書物が残ってるだけで、
踊ってる映像は全く残ってないらしい。
ノイマイヤーはいろんな手を尽くしてニジンスキーに関するものを
集めているとプログラムに書いてありました。

で、この日の公演ですが、昨年11月にNHK-BSで放送した時と
主要キャストがほぼ同じでした!!
収録は2017年5月ハンブルク国立歌劇場のもので、今月BD&DVDも発売みたいですね。

TVのちょっとの解説で映像見た時は、これは観に行ったら寝ちゃうかも~
なんて思ってたけど、生舞台の迫力は壮絶でした!!
リアブコの踊りを堪能できるのはもちろんのこと、
その他の群舞の方々も物凄い気合いでガンガン踊ってくれちゃって、
眠くなるなんて、とんでもなかったですw
しっかりプログラム読んでから行ったので、
ニジンスキーの狂気の世界なのね~と理解しながら、どっぷり浸ってきました。
いやもう、誰もかれもスゴイ、圧倒されます。(語彙がチンケですw)
ダンサーの層の厚さを見せつけられるな~。
映像では中心になるパフォーマンスにカメラが寄ってしまうので、
その周りで繰り広げられている事柄が分からないんですが、生舞台だとそれがよく分かる。
だからこそ、余計に観るとこいっぱいで、どこ観てればいいんだー!っと言いたくなるけど、
それもまた何度も観たくなる理由ですよw

そういえば1幕始まってすぐ、リアブコが踊ってる途中パンって音がして
何だろうと思ってたら、舞台上のシャンデリアの上から白い煙が!
しばらくモクモクしてたけど、おさまった。
たぶん電球が1個割れたんだろうなぁ。
あの舞台美術のシャンデリア、頭の上に落ちて来なくてよかったー。

2012年にローザンヌで1位取った菅井円加さん、踊ってました~。

〈主要キャスト〉

ヴァーツラフ・ニジンスキーアレクサンドル・リアブコ
ロモラ・ニジンスキー(妻)エレーヌ・ブシェ
ブロニスラヴァ・ニジンスカ(妹):パトリシア・フリッツァ
スタニスラフ・ニジンスキー(兄):アレイズ・マルティネス
セルゲイ・ディアギレフイヴァン・ウルバン
エレオノーラ・ベレダ(母):アンナ・ラウデール
トーマス・ニジンスキー(父):カーステン・ユング
タマラ・カルサーヴィナ:シルヴィア・アッツォーニ
レオニード・マシーン:ヤコポ・ベルーシ 

【ダンサーとして役を演じるニジンスキー】
『謝肉祭』のアルルカン:アレクサンドル・トルーシュ
『ばらの精』:アレクサンドル・トルーシュ
『シェエラザード』の金の奴隷:マルク・フベーテ
『遊戯』の若い男:ヤコポ・ベルーシ
『牧神の午後』の牧神:マルク・フベーテ
ペトルーシュカ:ロイド・リギンズ
内なる世界でのニジンスキーの象徴、ニジンスキーの影:
アレイズ・マルティネスアレクサンドル・トルーシュ

音楽:
フレデリック・ショパン/前奏曲 第20番 ハ短調 Op.28
ロベルト・シューマン /ウィーンの謝肉祭の道化
ニコライ・リムスキー=コルサコフ/交響組曲 「シェエラザード」
ドミトリー・ショスタコーヴィチ/ヴィオラ・ソナタ Op.147より
                交響曲 第11番 ト短調 Op.103

振付・装置・衣裳:ジョン・ノイマイヤー


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2 コメント

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こんにちは(^^) (jun-sweets)
2018-02-11 13:51:18
読んだだけでは確かにわからない(>_<)
シェヘラザード、あぁ、あの曲で踊るのかぁと懐かしく感じました。
学生時代、吹奏楽部でシェヘラザードの第4楽章を演奏したことがあるんです(^^)
jun-sweetsさん (kurukuru)
2018-02-14 01:42:44
シェエラザードを演奏できるんですね!!素敵です!
「ニジンスキー」観てからずーっと牧神の午後といっしょに、頭の中で鳴ってますw

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