にゃんこの置き文

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

気管支鏡検査

2012年12月05日 | 健康

検査入院から無事に帰ってきました。
生まれて初めての体験尽くしで書きたいことはいっぱいあるけど、まずは気管支鏡の感想から。
というのも、怖い噂だけはよく聞くけど具体的にどんなものかわからずにいた私。
不安から「気管支鏡検査とは」で検索しまくって体験者のブログ等を発見し、けっこう安心(覚悟?)が出来たのよね。なのでめでたく体験者となった今、「こういうものだったよ~」とプロセスを書いておくのは、未知の恐怖に怯える同士のためになるのではと思うわけで。
もちろん個人差はある。
体験者のブログを見ても、「二度と嫌だ」という人から、「苦しくも何ともなかった」という人まで千差万別だった。
私はと言えば、ちょうど中間くらいかな?

医療のサイトも見ていたので、おおまかな流れはわかっていた。
事前に知っていたのは、
① 最初に肩に注射をする。筋肉注射なので、けっこう痛い。
② 喉の奥に霧吹きのような器具で麻酔薬を噴霧する。薬の刺激で嘔吐反射が起こるが、ここで頑張って麻酔薬を吸い込むようにしないと後がかえって辛い。
③ 声帯のあるところを通過するときが一番苦しい。
という3つだった。

実際にもだいたいこの通りに進んだ。
検査室に入ったら、まず血圧測定。それから精神安定剤と唾液を出なくするという注射をされる。私はもともと注射は平気なほうなので、薬を注入する際だけ皮下注射より痛く感じたけど、予想したほどでもない。(あるブログでは、「バットでぶん殴られたような」と書いてあったが、せいぜい「すりこぎで打たれたくらい」だと思う)

次に小さなコップを渡され、中の液体で二回にわけてうがいをするように言われる。
これで舌の感覚がなくなった。
続けて霧吹きの登場。
自分の手で舌を引っ張り出し、医者が喉の奥めがけて薬をプシュプシュとやる。
これを吸い込むように頑張るのだが、3、4回やられるとえずいてしまって続けられなくなる。
そこで一服。息を整えてから再度挑戦。えずく。一服。再挑戦。
だいたい5回目かそこらでえずかなくなってきて、そこでオーケーが出た。でもさっきのうがいと違って、どこも麻痺してるような感覚はない。
ホントに効いてるのかいな と心配になったが、医者がオーケーだと言うのだから大丈夫なのだろうと自分を納得させる。

そしていよいよ検査機器の置かれている部屋に入る。
内部は窓の仕切りで二つに分かれていて、こちら側にベッド、窓の向こうにはパソコンやディスプレイがいくつも置かれ、物々しい雰囲気がある。
そういや電気椅子とか薬物処刑の部屋ってこんなだったな と不穏な想像をしつつ横たわる。左腕に血圧計、右手指に酸素濃度を測るクリップ、目にはガーゼ、口にはマウスピースをくわえさせられる。これで体をバンドで縛られたら、まさに死刑執行だ。
ここはもう、さあ殺せ! という心境でまな板の上の鯉になるしかない。

「始めますよ」という声とともに、何かが口の中に入ってくる。あれだけ麻酔薬を吸い込んだのに、管の存在がはっきりとわかる。喉を通って、まあこれくらいなら耐えられるかと思っていたら、突然きました!
どう形容すればいいのかわからん。
痛いというか、ゲホゲホというか、詰まるというか、一言で言うと、「ウゴガッbs!hbg!sjmふじこ!」って感じか。
ただこの時、「今、一番苦しい所を通ってますからね」と声をかけてくれて、気持ちが落ち着いた。確かにそこを通り抜けた後は、咳き込みそうなりこそすれ、そんなに苦しくはない。
操作しているのは研修医らしく、指導医の先生が出す細かい指示を聞く余裕も生まれた。
でもこの研修医さん、最初のうちはよかったけど、熱中するにつれどういう操作をしてるのか舌の根元を押さえつけてきたのね。
内視鏡自体は苦しくないのに、そっちのほうで吐きそうになる。でもそれを伝えようとしても声は出せない。
ダメだ、耐えれん!!と起き上がりかけたけど、ふと舌をねじって脇に寄せてみた。それが正解。吐き気から解放されてやれやれと深呼吸。
その後も肺の中で道に迷ったらしくてウロウロされたり、生理食塩水を注ぎ込まれたり、血の塊りを吸い出されたりとあれやこれやされたけど、まあこの程度ならまだまだ続いても大丈夫だなと思っていたら「終わりでーす」の声。
抜く時は一瞬で、喉がちょっとこすれたかなくらいの痛みだった。

お疲れ様の大合唱に送られ、車椅子に乗って検査室を後にする。
部屋に入ったのが午前10時7分くらい。出たのが11時9分くらい。
準備の段階を含めても、所要時間は1時間ほどだった。

喉への麻酔が効いているうちは誤嚥の可能性があるので、2時間は絶飲のまま安静を命じられる。
部屋に戻って15分も経った頃には、舌の麻痺も取れていたけど、事前の安定剤注射のせいかもの凄く眠くてそのまま爆睡。
1時に看護師が様子を見に来て、もう大丈夫ということでお昼ご飯。
いやもう、これが美味しいのなんのって。
多分ホッとしたからだろうな。


私が診てもらっているところは、気管支鏡検査は経過観察入院とセットなんだけど、病院によってはこの時点で家に帰してくれるところもあるらしい。
そういう次第で結論としての感想は、「確かに苦しい検査だが、二度と嫌だというほどのものでもない」という辺りに落ち着く。
嘔吐反射が強い私としては、もしかしたら胃カメラのほうが苦痛が大きいかもしれない。(試して比べてみようという気は毛頭ないが)


 
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 検査入院 | トップ | その他の検査、あれこれ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みーやん)
2012-12-05 21:49:50
とにかく無事に検査が終わり・・よかった・・・
胃カメラを何度も受けてるあたしとしては・・
比べなくても似たり寄ったりだな(笑)
胃カメラの検査はやはり検査員の技術力によるのか?
先日受けた胃カメラは本当に苦しかった・・
看護士さんの手を握りしめていた( ̄▽ ̄;)w
十二指腸潰瘍の見つかったときはまだましだった・・
ただ・・安定剤ものどの麻酔?も検査の時には全く効かなかったが・・帰りは休んでいってくださいって言われるのを・・本当にもう大丈夫ですので・・ってないしょで車で帰った。。やっぱり酒飲みにはきっと効かないのだろうと結論付けた・・って何のコメント?(笑)

コメントを投稿

健康」カテゴリの最新記事