黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

2020年新型コロナウイルスの話(第二報)

2020-02-07 10:41:35 | 医療
第一報の続きです。できれば、これを読んだら、第一報もお読みください。


2020年新型コロナウイルスの話(第2報)
結論から
 やはり騒ぐほどの感染症ではありません。かかってもほとんどの人が治っています。とすると、もっと流行することが考えられます。軽い程流行しやすいのです。
 晴天の日と、曇りの日での違いを他の専門家は考えていません。入港を拒否しても、風に乗って飛んでくるかもしれません。無症状で帰国するかも知れません。だから防げません。
ウイルスのPCR法という検査法は、時間と費用のかかる方法ですから、誰でもインフルエンザの迅速検査のように手軽にできる検査ではありません。それができるようになるのは、大流行が終ってからになると思います。

 2月7日の東京新聞の報道では、死亡率が武漢市で突出しているとしています。
中国全体の感染者は、28,018人で死者563人、致死率2.0%。湖北省では感染者19,665人、死者549人、致死率2.8%。武漢市の感染者は、10,117人で死者414人、致死率4.1%。武漢市のある湖北省を除く中国では3460人で、死者2人、0.05%です。なぜか湖北省特に武漢市の致死率が高いのです。
 2月6日の日本人感染者45人のうち、無症状4人、回復退院10人、安定6人、治療中4人、他不明。
 インフルエンザの致死率は0.1%以下です。
 SARSウイルス9.6%。MERSウイルス35%でした。2003年のサーズ(重症急性呼吸器症候群)は世界で約8000人が発病し、774人が死亡(致死率約10%)して終息しました。これも新型コロナウイルスでした。
2月5日の中国当局発表では感染者数は2万4千人、死者490人に。香港大研究チームは4万4千人が感染と予測。四、五月頃がピークで六月頃から減少すると見ています。
医学誌「ランセット」も流行は五、六月まで続くと言います。
 2009年のメキシコ発の新型インフルエンザも騒がれましたが、従来型より少し強い程度でした。今回もその時と同じように、在来型コロナウイルスより少し強い程度で、死亡率も低く、そのため感染力は高く、航空機時代には従来の検疫体制では防げないのです。
私の予測では日本にも広がり、大都市ではインフルエンザ並みになり、終息すると思います。オリンピックまで続くかは判りません。サーズは流行が始まってから、終息するまでに8カ月かかっています。予測が外れると良いのですが。

在来型のコロナウイルスは、
 通常のコロナウイルスは、至る所に存在し、絶え間なく感染するウイルスなので、ありふれた風邪のウイルスで、すべての成人と5歳以上の子どものほとんどが感染したことがあると言います。通常はかぜの5~10%を占めています。主に下気道に感染して時々重症化し、まれに肺炎を起こします。主に5歳以上で明らかな症状を示します。大きさは0.1~0.15ミクロンで、ほとんどのマスクを通過してしまいます。

今回の新型コロナウイルスは、中国当局の発表では、
① 感染者が全員発病する訳ではないこと。
② 若い人の発病は少なく15歳以上がほとんどで、患者の72%は40歳以上です。
③ 40%は糖尿病、高血圧、心血管疾患などの持病がある弱者であること。
④ 潜伏期間は1~10日くらい。その後「10日前後だが、最も短くて一日、長くて14
日」と発表しています。また潜伏期間中も感染する、(在来型より)毒性が強まっている、重症率は25%、初期には肺炎像を示さないなど、とも発表しています。 
 WHOの1月27日の発表では、中国以外の患者の年齢は2歳から74歳までです。しかも若年層特に子どもの感染者は少なく、症状が軽いのです。サーズの時も子どもにはほとんど感染せず、感染しても軽症でした。医学誌「ランセット」でも患者のほとんどが15歳以上でした。香港大学医学院でウイルスを発見された一族は、まず60代の夫婦が発病して入院し、その娘の義母も入院、30代の娘夫婦は発病し、孫二人は発症せず、一人は検査陽性でもう一人は検査陰性でした。
 第一報にも載せたように、軽くかかって発病せずに検査陽性の人もいるために、感染力は高く、大流行しやすいのです。それを防ぐことは困難です。いずれ日本全体に広がると思います。そして世界に常在していきます。それが感染症の歴史です。

症状は、発熱98%、咳76%(痰がからまない咳、から咳)、筋肉痛または疲労44%です。下痢はまれです。サーズでも1割程度しか下痢はありませんでした。ほとんどがかぜか軽いインフルエンザの症状です。肺炎もすべてに見つかっている訳ではありません。無症状で検査陽性の人も次々と見つかっています。感染しても発病しない人もいます。

重症になるのは
 ほとんどが高齢者です。これもインフルエンザと同じです。2月7日には全世界で565人が死亡しています。その年齢は公表されていませんが、1月22日までの死亡者17人の平均年齢は73.3歳で、60歳未満は二人でした。死者のほとんどが重い心臓病、慢性腎不全、パーキンソン病、糖尿病などを持っていました。
 多くの医師は人間と病気との関係を、人間の側は同じとみて、ウイルスの病原性が高いか低いかと言いますが、ルネ・デュボスは結核の重症者と軽症者の結核菌を調べて、どうしても違いが見つけられず、その結果病気の重症度は人間の抵抗力つまり免疫の働きが落ちているかいないかによると結論したのです。
 人間では、乳児期とその次の1年間は重症化しますが、3歳過ぎから小中学生の時代がもっとも病気が少なく、かかっても軽いことが多く、逆に言えば自然免疫が活発な時代です。 
だから今回も子どもでは発病が少なく、かかっても軽く済んでいるのだと思います。それで72%が40歳以上です。しかも40%は高血圧、糖尿病、心血管疾患などの持病のある人です。日本でも、年収400万円を超えない貧困層が増えていますから、社会的経済的弱者も病気による弱者と共にかかりやすいと思います。
予防するには
 かぜが予防できないように、適切な予防法はありません。
 まず睡眠時間を十分とること。睡眠はこころと体の健康に大きく寄与しています。あとは疲労をためないこと。自分の健康管理に気を付けている人はかかりにくいのです。今までにめったにインフルエンザにかからない人はかからないか、かかっても軽く済みます。
 マスクも手洗いもうがいも、それ程有効ではありません。
ヒトゲノム計画で判ったことは、日本人は97%が神経質になりやすい遺伝子回路を持
っていて、白人は67%だったと言います。それでマスクをするのは日本人だけと思ったら、
中国人もマスクをするので、中国人も日本人と同じく神経質な遺伝子を持っているのだなと
思いました。

 感染経路は、飛沫感染と接触感染と言います。
飛沫感染は、インフルエンザで考えると、晴れた日では直射日光に弱く1メートル離れれば感染しないのですが、今回は晴天でなくても2メートル離れると感染しないと言います。しかし、インフルエンザの場合には、過去に曇りの日には1キロ離れた沖合の船に感染した記録があります。インフルエンザが流行した時には、学校の教室などの中はウイルスが充満していると考えられていますが、かからない子の方が多いのです。コロナウイルスも同じではないでしょうか。結核は30分以上同室に一緒にいないと感染しないし、麻疹はほんの数分でも感染するようです。

接触感染は、手の皮膚から感染するのではなく、手に付いて、その手で物を食べる時に口から感染するのです。皮膚から感染するのではありません。食べる時に手洗いをすれば防げます。しかし、子どもは手を口に入れたりするし、世界の人口の三分の一は手で食べ物を直接食べます。手洗いは、飲食する時にすればよいです。
 健康な皮膚には、通常1平方cmの中に約10万の微生物が住んでいて、外来の生物の侵入を防いでくれますし、皮膚の垢は皮膚の角質細胞がその中に微生物を含んで脱落していく防衛反応の一つなのです。傷や湿疹、皮膚炎がない限り手の皮膚から直接侵入することはできません。
 鼻や口の中、咽頭喉頭にも常在菌やウイルス、カビなどが棲んでいます。それが通常は、外来微生物を追い払ってくれます。なぜか人間が抵抗力を落とすと、その働きが低下して感染しやすくなります。
 詳細は、私のブログの「免疫」の項目の、最後にある「生体防御」、「自然免疫」などを見て頂ければ詳しく書いてあります。
 人間は自然体で生活していれば、もっと免疫が活性化して、病気になることも少ないのです。でも新しい感染症は少なくない犠牲者を出して、人間と適応関係を結び、人間社会に定着していき、消えて行きます。結核、天然痘、発疹チフス、ペストなどが歴史を作ってきました。そんなことは歴史学では教えてくれませんでした。
 
新型感染症はなぜ出てくるのか。
 なぜこんなことが起きるのかというと、自然界では、ヒトも動物も、細菌もウイルスも日々進化し、変異を繰り返しているからです。生物はいつも絶えず変化し、進化しているからです。人間も生きるためにいろいろと科学文明を使って進化していますが、他の生き物たちもすべて生き残りをかけて進化しているのです。
 デュボスの考えは、古い感染症は消えて行き、新しい感染症が出てくるのが歴史の流れであると言います。


コメント   この記事についてブログを書く
« 中国の新型コロナウイルスに... | トップ | 新型コロナウイルスへの対処... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

医療」カテゴリの最新記事