83回アカデミー賞作品賞を含む主要4部門の受賞作品
★★★☆ 彼の苦悩コレ(映画)以上だったと推測しますー(涙)
アカデミー賞を獲得しながらいつも行く映画館で
上映されてないというビックリ作品。あきらめていたんだけど、
友人のおかげで鑑賞。感謝ですー!
兄が王位を退いた事で 英国王に即位することになった
弟のジョージ。しかし彼は 幼い時から吃音で 演説ができず
苦悩の中にいたのです。
そんな彼が 優しい家族と言語聴覚士ライオネルに支えられ
障害を乗り終えていく物語(現在の女王の父のお話だそうです)
冒頭 大勢の国民が固唾を呑んで見つめる中
スピーチをすることになるジョージさん。
いやーー。コレは怖いわーー!!
異様な緊迫感に押しつぶされそうな彼の思いが伝わってきて
私まで震えちゃいましたわ~!!
しかし・・
言葉が思うように出てこない
幼い時からこの病のもどかしさに苦しんできた彼は
その時 計り知れない苦悩と戦っていたのだ。
本当なら兄が国王で自分はサポート役立ったのに、
兄の辞任と同時に彼は国王と言う重責を背負い
スピーチからも逃げる事はできなくなってしまったのだ・。
そんな彼に光を与えたのは妻の優しさと
ライオネルとの出会い。
彼のその方法は独特で衝突も多々あるわけですけど
やはり大きかったのは治療に際し彼がジョージと同じ立ち位置で
友人のように話をしたいと望んだ事でしょうね。
平民と王族・・。
ソコにあった大きな壁は
訓練とともに会話の中で壊れていったようです。
そしてジョージの吃音の原因となったかもしれない
悲しかった思い出を吐き出させる事に成功するライオネル。
ラストでは2人が力を合わせてスピーチを成功させる姿が
そこにはコレ(映画)以上の苦悩や喜びがあったのだろうな・・。
と感じさせられてやはり涙がこぼれました
ハードルを上げてみたせいか高揚感は今ひとつ。
友情も苦悩にも もうう少しきりこんでほしかったし
スピーチ内容にも国王としてのこだわりがみたかった。
とはいえ彼が国民に愛されていた・・というのは納得。
愛の為に王家を捨てた兄エドワード8世(ガイ・ピアース)
の生涯も興味深かったです(映画化が決定しているそうです)
ラストのスピーチのシーンでは、
久々に心が震えました。
ベートーベンの曲を使っていたのも良かったと思います。
当時の敵国ドイツの曲を使ったのは、監督の意向のようです。
涙があふれちゃいました。
自然に涙がこぼれるってのは久しぶりでした。やっぱいいもんですよねー。
作品賞は納得なんですけど、
こうハードルが上がった中で鑑賞すると
でもなーなんて思ったりするんだから。
人って、いや私ですが最低ですねー。
わたしも人前だとあがるから、ジョージの気持ちわかるわ^^;
それプラス、話せないとなるとそのプレッシャーはかなりなものでしょうね。
ラストは泣けました!
私もあがっちゃうー。
彼のプレッシャーは凄いものだったろうと思います。
この作品では国民の批判はみえなかったけど
みんな暖かく見守っていたんでしょうかねー?
だとしたらそれもステキなことですよね!