★★★★☆ 「自分の罪は自分で背負うもの-------」
14歳にしてその意味を知った彼ら。
できることなら、今だけは 眩いばかりのこの時をただ 幸せに生きて欲しい。
それが親の願い.でも この裁判は間違いじゃなかった。
いややってよかった・・。 そう思えた(涙)
いや~見応え充分!!子供たちの好演にも拍手を贈りたい。
以下ネタバレありますので注意してください---
この裁判は誰かを罰するものではありません----!
そうこの裁判は 誰かを罰するものではない。
真実を知るための裁判なのだ----------------。
しかし、大人たちは一応に不安顔だ
知らない方がいい真実もあることを知っているからだ。
そしてその真実は子供たちが傷つけあうだけなのではないか。
もしかしたら自分の子が裁かれるのではないか。
深い傷を負う事になるのではないか---?
そんな畏れも あったからに違いない。
しかし実はこの裁判に挑む子供たちの心は
親たちの予想をはるかに超えるほど 深く傷つき 苦しみ 足掻いていたのだ。
彼らは この裁判で何かをつかもうとしていた。
前を向くために---。生きていくために----。
子供たちのその叫びに ようやく気づき、
子供の傍に--さまざまな形で 寄り添っていく親たち・・・。
ここまでの展開…いや~~秀悦でしたね~~!!
開廷します----------!
さぁ・・どんな裁判になるのか!!
待っただけに心拍数上がりましたわ~~。
物見遊山でざわつく会場を一瞬で沈める松子父(つかっつちゃん)
なんかぐっときましたね(涙)
そうここにいる誰もがもうただの傍観者ではないのだ。
裁判の流れ~
①告発状隠ぺいの罪--校長・刑事が謝罪。
● 2人は状況判断から告発状のウソを見抜いた。
そして黙することが告発者(嘘をついた生徒)を生徒を守る事だと信じた。
しかし告発者(樹里)の願いは・・守られることではなかったのだ
<結果>告発者樹里の復讐は叶わず嘘にウソを重ねることになった
樹里のウソにきづき事の大きさを畏れた松子が事故死した。
憶測中傷の報道が流れ担任は誹謗中傷の的となった
彼らは黙した事を謝罪。
しかし生徒たちは先生も刑事も自分たちを守ろうとしていたこと。
彼らもまた傷つき苦しんだことをしった。
結果辞職という罰を負った彼らに生徒たちは皆頭を下げた。
信じなかったことへの謝罪と感謝の思いをこめて---。
②樹里の罪-----
●それはいじめっ子大沢への復讐だった---。
全ては松子がしたことと証言(嘘)した樹里に涙する藤野。
確かに彼女は最低。でもそうしなきゃ大沢君にどんなめにあうかわかんないしね・・。
バッシングの嵐の中 母親に守られ退場~。。
「転校しよう。大丈夫。ママがずっとそばにいるから・・・。」
でも・・・逃げることしか教えられない親ってやっぱ悲しいよね(涙)
③大沢の罪---
弁護人神原は 事件当夜のアリバイを証明。
「だから言っただろ!俺ははめられたんだ----!!」
告発状への怒りをたぎらせる大沢--。
彼は無実!?
ではもう裁かれることはないのか----!?
多分誰もがそう思った瞬間事態は一変する。
、
「そう 君ははめられたんだ。でも
なぜはめられたのか---。考えたことはある?」
彼は親の暴力に怯え育った子供だった。
彼は--その親への怒りを 皆にぶつけていた・・。
彼が多くの生徒を 殴り 蹴り 踏みつけ
泣き叫ぶ彼らを笑い 罵ってきた事実を 突き付けていく神原
「告発者を 追い込んだのは 大沢くん 君だ!」
まるで自分を擁護してくれているような神原の言葉に---
涙し、気を失う樹里。苦しかったね~(涙)
そこにはようやく自分の罪と向きあった大沢の姿がありました。
いや~~。秀悦!!素晴らしき校内裁判ですね。
いや これぞ 裁判---!!じゃないでしょうか~~~。
さぁ・いよいよラスト---。
柏木の死の直前にあった4本の着信履歴を追って
柏木の死の謎へ突入だ---!
真実のみを証言することを誓います。
そう その証言者はなんと 「神原」でした。
彼にとってこの裁判は
自らを裁くためのものだったというのだ。
彼はあの夜、柏木の言われるままにあるゲームに参加した。
それは彼にとってつらい過去と向き合うゲーム。でも柏木にとっては
一緒に死んでくれる友達を探すしゲームだったのかもしれない。
しかしそれは失敗に終わる。
神原が それでも 生きたいと願ったからだ。
辛辣な言葉で彼を罵りながら柏木は
「一緒に逝こう」と叫んでるようにみえた。
でも本当は助けてほしかった・・・のか・・・?
しかし 言葉にしなかった思いは伝わるはずもなかった。
そして彼は 逝ってしまったのだ。たった一人で---
僕は彼を見殺しにした----。
だから誰か---僕を罰してほしい-------------。
彼の叫びに涙が止まらなかった。
私はあなたを裁く事なんてできないよ。
自分の罪は自分で背負っていくしかないんだよ・・
彼にそうつぶやく藤野。
彼女もまた 皆の前で いじめを見て見ぬふりをした自らの罪を告白--。
ごめんね。樹里ちゃん。松子ちゃん-------。
その謝罪にはずっと苦しみ続けてきた
彼女の思いがあふれ出していて・・
わたしはやっぱり 涙が止まりませんでした・・・。
彼女の言葉は 松子の両親の心に---
大沢の心に 樹里の心に そして彼女同様
いじめを見て見ぬ振りした 多くの生徒たちにも・・・・・
何かを残したに違いない-----です。
校内裁判はこうして終わった。
真実を知り、すべてを打ち明けあい
解り合った彼らの----心からでた笑顔が
まぶしく 嬉しかった(涙)
本裁判も・・こんな形にであったらいいのに・・と。
心の底からそう・・思いました(涙)
人は誰もが皆自分の罪を背負い生きていく
たしかにそうなのかもしれない。でも
もう誰も大沢君に 柏木君にはなってほしくはないと心から思う。
もし 柏木が 大沢が 誰かに救いを求めていたら---
誰かの言葉に耳を傾けていたら--誰かが気づいていたら---
悲劇の裏にはいつもそんな後悔がつきまとう。
関係者以外は皆傍観者のまま行き過ぎ忘れるだけ・・・
私たち大人が子供に本当に伝えなければならないもの--。
それが この作品にあった気がします。
前篇からは想像も出来ないような後篇となりました。
トリック等のあるミステリーではないけれど、
人間ドラマをメインにした素晴らしい作品であることは確かです。
ほんとに見ごたえある素晴らしき作品でしたね!
皆が皆、自分と向き合い 自分の罪をしり ソレを背負い生きることを誓い合う--素晴らしい裁きに涙でした。
柏木くんの死(闇)は謎でしたが自分を救うのもまた自分だと・・伝えたかった・・(涙)
いやー、ホント泣けましたねぇ。
子供たちの演技もシナリオも、この裁判じたいも見事でした!
本当の裁判も、弁護士の手腕を見せつけるために小細工で被告人を有利に導こうとするのではなく、真実のみを追求し、そこから救いを探してほしいものですね。
自分の罪に向き合う子どもたちの心が痛くて痛くて~。
傍にいるしかできない親たちの心情もキましたわ~。
しかし この裁判ホントお見事。
責め傷つけあう事なく皆が自分の罪にむきあい贖罪の心を持つことができた。
私もこれこそが本来あるべき裁判だと思いました。
子どもたちの笑顔が嬉しかったです(涙)
自分も学校内裁判は真相も含め待たされていただけに期待していましたが、予想通りかなり引き込まれましたね。初っ端から塚地父ちゃんが喝入れてくれるし、誰がどういった真実を胸に秘めたままにしているのか分からなかったので、証人被告人諸々含めての証言も聞き漏らさないよう見入ってた気がします。
関わった人達全てが本音をぶちまけ真実を露にする・・。まあそれで余計傷付いてしまうことも多分あるかもしれませんが、それでも分からないまま闇に葬られてしまうよりはましですよね。確かに本物もこういう形が理想かもしれませんね。
あの喝は娘の死をまだ受け入れられない自分への喝だったのかもしれませんね。
そんな彼にとってこの裁判は娘松子ちゃんの優しさを
再確認する場となりました。
それはまた優しき娘を失った大きさを改めて知る事にもなったわけですが、こども達の心からの謝罪はきっと彼らがこれから生きるための救いになっただろうと思いました。
またソレを言えた事は子どもたちにとっても大きな意味を持ったのだと思う。
真実を露わにし謝罪し贖罪の心を持つ--ソレこそが裁判の本質。理想で終わってほしくないですね。