★ Shaberiba 

★漫画&ドラマのブログへ

つぐない

2008-04-13 | つ て と

満足度 ★★★★☆ 哀しき運命の恋人達に涙。

13歳のブライオニー(シアーシャ・ローナン)のついた嘘は
姉セシリア(キーラ・ナイトレイ)の恋を奪い
使用人の息子のロビー(ジェームズ・マカヴォイ)の人生を
狂わせてしまった・・。
彼女は2人にどう償えるというのだろうか・・。
 

1935年の英国を舞台に、人の心と戦争に躍らされた
悲しき恋人たちに贈る追悼の物語です(涙)

時刻を前後させながらの展開は初め少し戸惑うものの、
このラストへの構成力は文学作品の香りを漂わせ秀悦だ。
見ごたえありました!

でもコレは・・。償いといえるのでしょうか・・・?(泣)

    

↑彼女は3人の女優さんが演じてるのだけど、
 すり替わったのわからない位 よくにてた~!
 裕福な家庭の中で暮らす姉妹は
 美しき使用人の息子ロビーに
 ホントは心を奪われていたんですね。
 
彼女達の心は彼によって大きく揺れ動き、
彼の姿を消すことによって 心の平穏を保とうとしていたのかも

素直じゃない似たもの姉妹。
セシリアは彼を嫌ったふりをして遠ざけ
彼の卑猥な一面と、心が姉にある事をしったブライオニーは
少女特有の潔癖さとまだ嫉妬とも呼べない思いで
彼を自分の世界から抹殺するような行動に出る。
その感情は自分でもなんだかわからないながらも邪悪で
自分の中にあってはならない感情だったんだろうなぁ・・。

幼い時読んだ「キャンディ キャンディ:笑」でも感じましたが。
身分制度ある世の中では上流層の言葉は絶対で
下々はなすすべもないんですよねぇ。
なんら取り調べもないまま連行されてしまうロビー。
本当に気の毒でした。

しかし きりかわった戦場でのあまりに悲惨な光景は
彼によせるそんな思いも ぶっとんだのでした・・(涙)
この戦場に居る若者達みんなきっと彼と同じ。
 愛するものをおいてここに居るのだから・・。

ラストの彼女の告白は・・本当に驚きました(泣)

彼が刑務所で、戦場で、どんな思いをしたのか、
どんな風に夢破れ絶望にひしがれる日々を送っていたのか、
映像はあまりに断片すぎです。それは彼女にとって
耐え難い出来事の数々だったことは想像に尽くせません。
でもやっぱり思ってしまう。
彼女に彼を救う道は本当になかったのかと・・。

苦難をこえてようやく結ばれた2人・・。
でもそれは彼女の夢・・。(涙)

「帰ってきてわたしのもとへ・・」
セシリアの思いと、彼女を追い求めたあのロビーの姿と 
罪を背負った老女の姿が重なった時
私はただただやりきれなく切なく、
ひたすら涙にくれたのでした


 


最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
David Gilmour様♪ (くろねこ)
2008-12-10 21:26:50
コメントありがとうございました!
最後のヴァネッサ・レッドグレーブの告白泣けましたね~。と同時に驚愕でした~。
償いというにはあまりにも悲しすぎる展開。
ロビーだけでなく戦争で無念の中死んでいった多くの人たちにだって誰が償えるというのか。
考えさせられました
こんばんは (David Gilmour)
2008-12-04 23:04:09
トラバ・エコーありがとうございました。

最後のヴァネッサ・レッドグレーブの告白ってほんとによかったですよね。

それでは、またよろしくです。
アイマック様♪ (くろねこ)
2008-10-15 00:28:01
コレは深いお話でしたよね。
彼女のこの償いは、彼女の心を救うだけのもの
かもしれないけれど・・。
彼女が長い間苦しんできた事は紛れもなくて、
もう救われてほしい。きっとみんなも許してくれてるよ・っていってあげたい思いです(涙)
でも・こういう後悔はしたくないですね

こんばんは! (アイマック)
2008-10-13 23:43:07
構成が巧みで見応えありましたね。
私もこれは償いになるかどうかわかりません。
ブライオニーにとって赦しをこう道はなかったというのが辛い、、
妄想というのが、あまりにやるせなくて涙・・
でもいい映画だったわ。
ケント様♪ (くろねこ)
2008-05-07 21:37:29
コメントありがとうです!
ほんとに存在感ありましたね~。瞳が印象的でした!!私達大人は子どものころの都合の悪いことは
忘れるようできてるのかもですね。怖いですね~。
でも中にはブライオニーのように忘れられない傷となって残る子ども達もいる・・。
彼女がこんな行為に出てしまったのは
ロビーが卑猥な文章やあんな行為を彼女にみせてしまったからですよね。
彼女の中で大好きな王子様だったロビーの姿が
粉々に壊れた瞬間。彼女は永遠に消えない傷を負ったのです。大人が子どもに見せてはいけない姿ってのは
結構沢山ある様な気がします。
きをつけなきゃですね(涙)
罪に苦しんできた彼女をきっと2人は
許しているに違いないと・・私もそう思います・・。
Unknown (ケント)
2008-05-05 12:50:24
くろねこさんこんにちは
ブライオニー(シアーシャ・ローナン)の演技力と存在感は凄かったですね。完全にキーラが食われていましたね。
さすがゴールデングローブ賞・最優秀作品賞を受賞しただけあって、純正統派ドラマで見応えがありました。
犯した罪のつぐないは、何10年間も悩み続けたということで拭われたのではないでしょうか。
僕達も子供の頃に何気なく犯している罪があるはずです。彼女のように一生悔いに残るような罪ではありませんが、いまになってそれを思い出すとぞっとすることがありますよね。でも普段は忘れています・・・。思い出したくない思い出ってありますよね。
それにしても嫉妬とは怖いものですね。
テクテク様♪ (くろねこ)
2008-04-27 13:13:38
同じ風景が見る角度でちがう・・。
あの時間の表現はそういう意味もあったのですね。
現代でも「それでも僕はやってない」のような事も
ありますから。
思い込みや自己中な考えで、人を貶めることの
ないようにしたいものですよね
TB&コメント、ありがとうございました♪ (テクテク)
2008-04-26 13:07:47
こんにちは

精神的にも幼く、無知だったブライオニーが
目にしてしまった事と当時の気持ち…
それも、なんとなく分かってしまうだけに、
一概に彼女の嘘を責める気持ちにはなれませんでした

だからといって、彼女の嘘が許されるはずもなく、
それが分かる大人になったからこそ、
悔やんでも悔やみきれない気持ちで
77歳まで生きてきたのかもしれませんね

同じ風景であっても、見る角度により、
こんなにも変わって受け取られてしまう事は、
現実の私たちの生活の中にも存在する事で…
そういった意味でも考えさせられる作品でした
睦月様♪ (くろねこ)
2008-04-21 23:29:33
コメントありがとうです。
にてましたよね~。うん。広末さん同様
何処となく寂しげな瞳が印象的でした。
ジェームズ・マカヴォイも瞳が印象的ですね。
彼の運命は哀しい限りでしたが、
私もそのあとの戦争風景や、そう、ブライオニーが
手を握り締めながら死んでいった兵士からも
ロビーと同じ哀しみを感じさせられました(涙)
誰もどう償うことが出来るというのか・・。
考えさせられましたよねぇ・・。
こんばんわ (睦月)
2008-04-19 22:17:46
TB&コメントありがとうございました。

ブライオニー役の3人の女優さん、
ホントに似てましたね。
全然違和感がありませんでした。
少女時代のブライオニーって、若い頃の広末涼子に
似てると思いません?

切ない作品でした。今思い出しても胸がシクシク
しちゃいます。

ジェームズ・マカヴォイはどんどん素敵になっていく
なあと思っております(照)
kira様♪ (くろねこ)
2008-04-17 12:15:38
こちらこそコメントありがとうです!!
あぁ・・あの母もどんな人生を歩んだんでしょうね。
2人の娘にでていかれた彼女の両親とかもねぇ(涙)
哀しき恋人達・・。
彼女の行為は本当に多くの人の運命を変えてしまったんですね~
mig様♪ (くろねこ)
2008-04-17 11:57:07
コメントありがとうです★
この少女がいったいどんなことをしてしまったか?
けっこうひっぱりましたよね~。
ラストも息を呑む展開でした
戦争の悲惨さはロニーの哀しさも薄らぐほどでしたね(涙)
こんにちは~☆ (kira)
2008-04-15 09:27:59
くろねこさん、コメント有難うございました♪

キーラもマカヴォイくんも素敵でしたね~
二人の輝いていた瞬間は余りにも短くて、
想いが強ければ強いほど切なかったです。。。

ひとり息子を突然奪われたロニーの母の叫びにも
胸が潰れる思いでした。
余りにも残酷な嘘、、心の震えが止まりませんでした。
大好きな作品になりました
くろねこさん☆ (mig)
2008-04-14 22:14:11
コメント来るのが遅くなっちゃいました☆
TBもありがとうです
なんだか、前半はサスペンス風に仕立てて引き込まれ、
後半は物悲しい物語になっていましたね、
とても余韻が残ってて、またみたいなーと思える、、、、。
こういう作品は大好きです♪
あん様♪ (くろねこ)
2008-04-14 01:20:08
コメントありがとうです。
漫画侮るなかれですよね(わはは)

ホントにせつない作品でしたね~(涙)
この償いに・・。それはないだろぉぉ・・。と
嗚咽がこみあげました。
ブライオニーの辛さもわかるだけに
ただただ哀しみにくれました




Unknown (あん)
2008-04-13 22:30:09
映像が美しくてそれとは感じさせないけれど、残酷で切ないストーリーでしたね。私もマカヴォイの姿に、涙しました...。

身分制度を『キャンディ キャンディ』で?!私たちって、マンガから学ぶ事が多いですわね、はは。

コメントを投稿