地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

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ガスタルディの北アメリカ図

2008-04-25 06:00:58 | Weblog
ガスタルディの北アメリカ図

北アメリカとアジアは連続しているという従来の見解に対して、イタリアの地図製作者ジャコモ・ガスタルディ(Giacomo Gastald)は、1562年にアジアと北アメリカとの間には、アニアン海峡(Straits Anian)という海峡があると仮想し、かつそう主張して、地図を作ったようです。
それが上の地図です。

また、北アメリカとアジアの間のマンギ(=MARE DE MANGI)海にはジャパン(GIAPAN 日本)島が描かれています。北アメリカとアジアのほぼ中央です。

この想像上の海峡は、アジアとヨーロッパを結ぶ北西航路で、南アメリカを迂回しなくてもアジアに行き来できる最短航路となるため、多くの探検家がこの海峡の存在を信じて、北大西洋のラブラドル海側と北太平洋のカリフォルニア側からの探検を行ったそうです。

彼らの探検の結果、カナダ北部やアラスカなどの姿も解ってきました。
しかし北極海は夏でも融けない流氷・海氷や氷山があり、船が氷に閉じ込められ押しつぶされることもあるなど、多くの探検家が犠牲となり、20世紀まで横断航海に成功した者はいなかったそうです。

そして、最初に北西航路を船で横断したのは、南極点到達でも有名なロアール・アムンセンです。
ガスタルディの仮想地図から約440年の後です。北西航路の探検が如何に危険で困難なものであったかが伺えます。
彼は1903年から1906年にかけて小さな船で大西洋から太平洋へと抜け出る航海に成功しました。
パナマ運河完成の約10年前のことです。








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