地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

屈斜路湖 カルデラ湖

2008-09-18 11:47:08 | Weblog
屈斜路湖はわが国最大のカルデラ湖(26km*20km)です。
従って、阿蘇山と同じく、1:200,000地勢図を載せました。
比較的緩やかな老年期の地形です。赤色の等高線は500mです。
周囲で一番高い山が藻琴山。なんと標高1,000.0m。絶対忘れない山ですね。
流出している川は、南端の釧路川のみ。
この流出部をアイヌ語で「クッチャロ」(=喉・口の意味)といい、屈斜路湖の名前の由来だそうです。七色の水といわれる清流です。そのすぐ横の宿に泊まった覚えがあります。裸で川と風呂を行き来しました。
約半世紀前に、旭川からバスでこの地を訪れました。
快晴の美幌峠でアイヌのお爺さんと記念写真を撮りました。

この湖は酸性湖で、魚がすみにくい湖なのだそうです。
東のアトサヌプリ(硫黄山)から強酸性(pH2)の温泉水が流入しているためだそうです。
ものすごく硫黄くさい匂いを嗅いだ覚えがあります。
しかし、巨大な未知の生物を見たという言い伝えもあります。
その名は「クッシー」とか。ネッシー、イッシー、クッシーか・・・?


東隣には、わが国で最も透明度の高いといわれている摩周湖があります。
カルデラ湖です。
窪地に水がたまったカルデラ湖です。
周囲は海抜600m前後の切り立ったカルデラ壁となっており、
そこから流れ出ている川はまったくなく、湧水と雨水のみがたまった湖なのです。
大気汚染の影響が忠実に反映されるサンプルだそうです。
そして、その東隣には水のたまっていないカルデラが控えています。カムイヌプリです。

健康と時間は持ち合わせていますが、肝心の金がなく、行けないね~!
地図で楽しむしかないか!