地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

展望図(カシミールより)

2008-08-19 17:48:50 | Weblog
昨日下見に行った三ツ峠山からの富士山です。勿論当日は牛乳瓶の中。同行してくれた女性の顔さえ定かでないくらい。
過去3回登りましたが、うち2回はまったく同じ蚊帳の中・・・
そして、平成4年(1992)に小田原から三島まで旧東海道を一人歩きしたときのことを思い出しました。
箱根峠を過ぎ、三島へ急いでるときのことです。
現在の道は車に都合よく蛇行していますが、当時の道は真っ直ぐ突き抜けています。従って、地方自治体が整備してくれないと旧道は荒れ放題。その荒れ放題の道を笹を掻き分け掻き分け進んでいると,急に広々としたところに出ました。
前には雲ひとつかかってない富士の雄姿が裾野を広げていました。富士見平です。これほどすばらしい富士にはその後もお目にかかっていません。
ところが、その近くに芭蕉の詠んだ大きな句碑がたっていました。
なんと
「霧しぐれ 富士を見ぬ日ぞ 面白き」
あるべきところに富士がないとどんなものでしょうか・・・
三ツ峠も同じようなものでしょうか・・・納得!