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関東大震災を覘き観る

2013-01-22 | 読書

関東大震災を覘き観る

 

図書館に備えられていた「復刻写真集 大正大震災号 高橋五山編」を見ました。

この本の『はじめに』 に

「1923(大正12)年9月1日土曜日、正午2分前に関東南部から静岡県にかけて襲ったマグニチュード7.9の巨大地震は震災当時『大正大震災』と呼ばれていました。

本書は今から約90年前に起きた関東大震災(大正大震災)の写真を復刻したものです。
子供向けの絵雑誌『ぼっちゃん』増刊「大正大震災号」として、1923(大正12)年10月14日に出版されたものを使用しました。・・・」とありました。

そして、震災で火災にあった地域が『東京市大震災区域図』として掲載されていました。

現在の地勢図と重ね合わせてその概要を示すと次のようになります。

紫に着色した地域が火災の地域です。

 

翌9月2日の東京日日新聞(現・毎日新聞の前身)のトップ記事が掲載されていました。
その一部を引用すると

強震後の大火災 東京全市火の海に化す 

日本橋、京橋、下谷、浅草、本所、深川、神田 殆んど全滅、死傷十数万人 

電信、電話、電車、瓦斯、山手線全部杜絶

・・・火の手は八方にひろがり・・・水道の多くが断水したので火の手は猛り狂うのみで数十万人の人々が上野、宮城前、日比谷、芝公園などの広場に夜を徹して非難する有様は全くこの世ながらの焦熱地獄である。・・・」

 

それから約90年後の今日、

東北地方太平洋沖地震が起きました。マグニチュード9.0。

これは観測史上最大の地震で、経済損失額は9兆円で、世界最大といわれています。

 

日本列島全体が、今地震多発期に入っているそうです。

このことはある新聞の社説に堂々と掲載されていました。

小松左京さんの小説「日本沈没」のようなことが実際に起こるのでしょうか?

他人ごとではない気がしてきました。