地図を楽しむ

地図と共に歩く。里山歩きや、ウオーキングに、そして時には読書に・・・

雑司が谷 散歩

2010-10-19 | 日記
雑司が谷散歩

夕刻3時ごろ池袋・雑司が谷の鬼子母神・御会式を見に行きました。

池袋駅南端から「びっくりガード」を潜って、ジュンク堂前に出て、明治通りを少し先に行ったところに、大鳥神社参道があります。

今日のサンポルートは次の赤線です。


ところが、そのすぐ手前に、前から気にしていた「古書往来座」という妙な名前の古書店がありました。

ここは、雑司が谷霊園に眠る著名人のコーナー「墓マイラー」(墓参り)を特別に設けた店だそうで、一寸気にしていました。

事のついでに写真一枚。


中に入ってみましたら、「深田久弥全集」(全12巻・¥5,000-)が鎮座していました。
山のベテランに是非伝えたい情報です。多分既にお持ちかも・・・

そして、ぶらぶらと参道を辿り、法明寺の前に出ました。

江戸時代から桜の名所として知られたお寺で、鬼子母神や大鳥神社と共にこの地域を賑わした日蓮宗のお寺です。

お会式の纏がシダレザクラを模した万灯篭なのは、ここの桜に由来しているのではないでしょうか。

下の写真が法明寺であり、出を待っている万灯篭です。




法明寺の真ん前の通りを引き返すと鬼子母神に出ます。

屋台店と既に多くの参詣の人で混んでいました。

普段は静かに子育て参りや、大イチョウ(樹齢おおよそ700年とか)を楽しめるのですが、今日は別の趣です。
これもまた楽しからずや。




お会式は7時からですので、未だ3時間も余裕があります。

そこから、雑司が谷霊園に向かいました。

都電鬼子母神駅(今は副都心線の雑司ヶ谷駅もすぐ近くにあります)までの路は古くからのけや木並木で、樹齢400年の木だそうです。

歌川広重の絵にもありましたので、下に添えてみました。


趣は今とあまり変わっていなく、いいムードでした。

そしてその途中に、「雑司が谷 案内処」がありました。
豊島区の区営だそうです。こじんまりした佇まいですがしゃれたお店です。

すぐ裏には以前、手塚治虫さんが住んで居られたとか・・・

雑司ヶ谷駅から都電に沿って大塚のほうへ向かうと、すぐに雑司が谷霊園に出ます。

ここは、明治新政府が初めて造った共同墓地だそうです。

夏目漱石、永井荷風、ジョン万次郎,小泉八雲、島村抱月、竹下夢二、泉鏡花、サトウハチロー、東郷青児、大川橋蔵、それに東条英機さんらの墓もあるそうです。
それらの記録等を先の古書店「古書往来座」はまとめているそうです。

その墓を廻ってから、大鳥神社を覗きました。


風格の備わった神社です。
明治初期の神仏分離により、鬼子母神から分かれてこの地に建ったそうですが、この地の名士がここまで育てたようです。

さて、一応一巡りしましたが、お会式の行列までにはまだ2時間もありますので、池袋の駅近くまで帰って、一杯やりました。

今日は「日本橋 紅とん」という大衆酒場です。

焼き鳥で日本酒「大関」を3合頂きました。

例によって、まわりのお客と話をしながら呑みましたが、なんとお店の人も、お客も、今夜鬼子母神でお会式があり、池袋駅から60組もの行列があることを知らないのです。

6:30頃からドカン、ドカーンと花火が上がり、漸くそのムードが広がりました。

以下の写真は、そのときも模様です。








只一つ心残りがしたのは、独りで来たことです。今度は是非、ガールフレンドと一緒に!