玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

「宮崎の顔」が都知事を目指す(?)

2010年08月27日 | 政治・外交
東国原宮崎県知事が東京都知事への鞍替えを目指すとか。
ご本人は都民が喜んで自分を迎えてくれると自信を持っているのだろうが、私は2009年に「私を自民党総裁候補として迎えるつもりがあるのか」とふっかけて顰蹙を買った二の舞になるような気がしてならない。

東国原宮崎県知事、都知事選出馬へ:社会:スポーツ報知
 宮崎県の東国原英夫知事(52)が、来年4月に予定されている東京都知事選への出馬を検討していることが26日、複数の関係者への取材で分かった。次期県知事選(12月予定)には出馬せず、1期限りで知事を引退する意向をすでに固めている。引退表明は、9月定例県議会の閉会日となる10月12日になる見通し。宮崎県で手腕を振るい、高い支持率を得てきた同知事だが、さらなる「地方分権」を実現させるべく、都知事の座を目指すとみられる。


改めて言うまでもないが、東京は日本の首都である。
もちろん都民のプライドは高い。大阪府民や名古屋市民がいくら東京にライバル意識を持とうが、都民はまったく気にしない。そもそも同格の都市とは思っていないのである。都民がまぎれもなく対等のライバルと認めるのはニューヨークだけだろう。パリやロンドンは文化的にはともかく経済的には格下、北京や上海の経済力は認めざるを得ないが、近代都市としての積み重ねがない。東京の都市としてのGDPは世界一であり、ミシュランガイドで三ツ星を最も多く持つ街でもある。アキハバラやツキジはいまや世界的なブランドとなった。経済力と文化的魅力で世界に冠たる日本の首都、それが東京だ。
その東京を率いる都知事にどのような人が選ばれてきたか。ここ半世紀ほどは見事に「東京の人」ばかりである。

美濃部亮吉 - Wikipedia
鈴木俊一 (東京都知事) - Wikipedia
青島幸男 - Wikipedia
石原慎太郎 - Wikipedia

美濃部氏と青島氏は東京出身の東京育ち。チャキチャキの東京っ子だ。
鈴木氏は山形県出身だが学業は東京で修め高級官僚となった。石原氏は兵庫出身の北海道(小樽)・神奈川(湘南)育ちだが、作家・政治家としての活動はずっと東京で行っている。どちらも都民から「東京の人」と認められるのに充分なキャリアだ。
だが東国原氏はどうか。最近はすっかり「宮崎の顔」であり、芸能人として活躍していたころの「東京の人」イメージは消えている。プライドの高い都民が素直に自分たちの知事として認めるとは思えない。「田舎者が勘違いしやがって」と軽侮されるのではないか。
前回の都知事選挙には元宮城県知事の浅野史郎氏が立候補したが、石原氏に大差を付けられて落選した。
その原因について私は二回記事を書いている。

誰が勝つのか都知事選 - 玄倉川の岸辺
仮に浅野氏が「どうか私に都知事をやらせてください」という謙虚な姿勢であれば都民のプライドを傷つけることはないが、「市民団体」から懇願されて「仕方ないから出てやる」という形では「イナカモノが、何を偉そうに」と反感を呼ぶばかりだ。

「酢豆腐」を食った浅野氏 - 玄倉川の岸辺
政策論はさておき、候補者のイメージ論だけで言えば浅野氏はとにかく田舎臭かった。
田舎っぽさを自覚してそれを実直さに見せかけるような工夫があればよかったけれど、妙に気取っていてそのくせセンスが悪い。やることなすこと東京っ子(と、上京した元・田舎人)の顰蹙を買うばかり。
ただの野暮天なら愛嬌もあるが、「酢豆腐」の若旦那と同じくらい変てこな通人気取りだ。


小利口な東国原氏のことだから浅野氏の轍を踏むことはないだろうが、それでも「宮崎県知事としての実績」を訴えることが必ずしも都民にアピールしないというジレンマからは逃れられない。はてさてどうなることやら。

コメント   この記事についてブログを書く
« 「君が代合唱演出」の怪 | トップ | 世論の7割は菅総理の続投を... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治・外交」カテゴリの最新記事