クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

竜馬がゆく

2009-09-21 10:44:01 | 読書
 とうとう読み終えました。竜馬は、土佐藩の低い身分の武家の次男で、幼少の頃は無能とみられていました。しかし、剣術に才能を見いだし、江戸へ剣術修行に出発する。色んな出会いがありましたが、中でも勝海舟との出会いで、一気に世界観が変わることになります。時代は、徳川幕府の衰退が異国との交渉で浮き彫りになり、尊王、攘夷に傾いていく。薩摩では西郷、大久保がでる。しかし、竜馬の考える政府というものは、彼らとは違っていた。西郷や大久保はここでも藩中心の思想で、竜馬はおそらく、全く日本を更地にしてそこから新たな政府、日本を築こうと考えていたのだと思います。新政府を見ずして亡くなった竜馬。竜馬は、新政府を見てどう感じたのであろうか?
 僕が今、強く思うのは、この明治新政府でなく、今の日本を見てどう感じるのかということです。今の日本は、僕は幕末に近い状態だと思います。竜馬が望んでいたのは、当時政治に参加出来なかったために、政治に無関心だった農民町民が政治参加をすることだと思います。今日になってもこの状態は変わっていないと思います。今後も政権交代は選挙ごとに起こると思います。これからは、一般庶民の政治参加の意識が問われてくると思います。
コメント
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