ハスクバーナ
もともと2サイクルエンジン(チェンソーも有名)の歴史が長かったメーカーですから、初期の4サイクルエンジンは外観2サイクルみたいでした 構造も極めてシンプル
オイルポンプすら無く ケース内圧の脈動(2サイクルで言う1次圧縮)とかカムチェーンについてあがったものとかエンジン内のパーツで飛散したオイルで潤滑していたほどで もちろん振動低減のためのバランサーもありませんでした。
過去に所有していたお客様 自宅前でサイドスタンドでエンジンをかけたまま。
570ccもあるのにバランサー無し、キャブはデロルト、エンストしたら左側にあるキックは強敵なのでアイドリング高め、おまけに車体はかなり軽め…
ちょっと目を離したすきにバイクが勝手に動き回ってしまい(振動で) 平滑エリアからはずれて勝手に転倒!こんな話は同じくバランサーの無いSR500にもありましたが、ハスクのほうが足が速かった(ToT)/~~~
なんて爆笑(お気のどくな)エピソードもあります。
このSM510Rはそんなことはありません
キャブレターはFCR39 STDで付いてますからセッティングもOK バランサーもオイルポンプももちろん有ります と言うか エンジンの内部はとてもクオリティーが高く、パフォーマンス追求型の唸らせる構造 もうコンペマシンそのもの
回転パーツの肉抜きも随所に見られ 装備重量でも130Kg以下(実測)の軽さ
初めて乗ったときは4サイクル単気筒の概念が大きく変わりましたね
タコメーターも無いし、どこまで回していいのやら わからないほど強烈な加速感とそれに見合うブレーキ性能 数値的にはさほどでも無いにせよ 軽さと重心の高さが この異質なフィーリングの基になるのかな… 驚きました。
シャーシの性能も高く、車体の不安によりハイスピードを躊躇することはありませんでした(この点では乗ったことのあるヨーロッパ製のモタード全てに言えます)
ハスクバーナ、KTM、フサベルなどなど ヨーロッパのモタードは刺激的というか過激なバイクが多いのです。
反面、実用性に欠けることも少なくありませんから 要理解です