関西では、宮崎産の素牛が相当数導入されており、各種の枝肉共進会でも、上位ランクされている。
当方では、過去に宮崎産を導入したことは皆無であったが、この2月市で大型車1車導入した。
去勢牛が93%でその平均競り価格は約48万円であったが、市場平均が約50万円余であったので、平均相場より約5%安い素牛の導入である。
他産地の場合も、常にそのレベルのものを選定している。
新参者の参加のために、若干相場を上げてしまったようである。
大部分が兵庫系のため、鳥取全共時に感じたように、宮崎産雌牛の毛質の素晴らしさを彷彿させるような柔らかい毛並みで揃っている。
今は、時期的に冬毛で良好に見えるが、他産地の素牛とはひと味違うようにも思える。
良質の肉質が期待できそうな子牛たちである。
問題はこれからである。
兵庫系の血液割合の多い牛を、その能力をどれだけ引き出せるかである。
神戸肉同様に、導入後は多少長めに乾草を多給してから、じっくりと仕上げてみたいと思っている。
いずれにしても、20ヶ月先が楽しみでもある。
新たな挑戦でもある。
(´∀`)/
宮崎といえば安平が真っ先に思い浮かびます。
♀の平均が70万以上まで高騰したのは何年前の事でしたか。
昨日、
宮崎から導入した安平母牛(隆美/福茂)が茂勝栄の♂を無事出産。
がっしりとしたまずまずのサイズです。
今日はその長女(21世紀)と次女(平茂勝)に種付けをしました。
この姉妹は相性があまり良くない様で、
スタンチョンに入った時に妹が姉をいじめる為、
隣り合わせにしない様気を付けています。
母と姉は性格がよく似ていておとなしいのですが、
妹はおてんばで手を焼いています…。
ヾ( ´ー`)
「忠富士」は「平茂勝×安平」の産子ですが、これまで兵庫系であった宮崎は増体型の勝系を導入し、人気を博しているようです。
平均的に「忠富士」の産子が高値で競り落とされています。
こうなりますと、宮崎牛の特徴が鹿児島牛と大差ない素牛になりそうだと感じています。
過去のページから少しづつ読ませていただいております。実は私食肉衛生検査業務を担当しておりまして、肥育されている方々の生の声は非常に勉強になります。
肥育牛を出荷するなかで、先生方のご尽力無しでは上場できない関係にあり、日頃は大変お世話になっていることになります。
最近は、牛の内臓消費が増加していますが、出荷牛では、肝膿瘍等による肝臓廃棄などが時たまあれば、大変気になります。
1年前、粗飼料をバーリーストローから稲わらに替えました。
それで、ホウバス(放線菌症)が激減しました。
また肝膿瘍が治り、その痕跡ありの牛がままあります。
その様なことで、肝膿瘍は自助回復するものでしょうか。
今後とも、先生らの立場から、肥育現場への情報やメッセージをお届け頂ければ、誠に幸甚に存じます。
よろしくお願いします。
日々の検査業務に追われ?つい家畜たちが肥育されてきた環境・状態を考えることなく仕事を終えていることに、己を戒めております。
できるだけ機会があれば農家の方々とお話をするよう心がけておりますが、なかなか、、です。
検査結果の還元の方法も逆に質問していただけるような機会があれば、こちらも勉強になるのですが。
さて、肝膿瘍の件ですが、色々な方面の研究の成果でしょうか、最近は減少傾向にあると思われます。
ただ、給与失技、盗食などが原因(ルーメン環境の悪化)と思われる従来タイプのものは創傷性タイプのものと同様たまに見かけます。
膿瘍の状態はゴルフボール大のものが軽いもので1、2個。重症になると10個前後のものがあります。病変部は中に膿瘍を容れておりますが、終息に向かっているものもまれに見かけます。
ところで、われわれの立ち位置は消費者サイドになりますので、日頃疾病排除、微生物コントロールという話になってしまいます。しかし、肥育農家の方々のご協力なくしては、それも実現できません。
今後ともよろしくお願いいたします。