モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

「生きる」という意味について考えることのできた1ヶ月 (5)


年が明け、本格的な検査が始まりました。

1月6日
心電図、呼吸機能、造影MRIの検査です。
咳がヒドイ自分にとって最も苦しかったのは呼吸機能検査。限界まで吸ったり吐いたり40分くらい続けさせられました。目が回りそうになりました。

MRI検査の待合室にいると、小学生くらいの男の子が看護師さんに手をひかれながらやってきました。顔は青白く、髪も薄くなってしまっています。痩せこけて歩くのがようやっとという状態でした。入院生活が長いのでしょう。両親の姿が見えません。小さくも楽しそうな声でお話をしている男の子の様子を見て、胸が張り裂けそうな思いがしました。
なんとかこの小さな命を救って欲しいと心の底からそう思いました。

毛糸の帽子をかぶっている若い女性。友達らしき2人と楽しそうに会話をしています。でも顔色は良くありません。車椅子に座りながら大勢の家族に囲まれて笑っているおばあちゃんがいると思えば、1人で窓の外を眺めている中年男性がいます。
その日はいろいろな方の表情が目に飛び込んできました。



1月10日
 PET検査。
正常細胞に比べてがん細胞は3~8倍のブドウ糖を取り込むという性質を利用して調べます。腫瘍の良性or悪性、転移の様子等もわかるということです。
PET検査は他の検査と比べて高額です。健常者が行なうと保険は適用されません。がんの発見が遅れて亡くなる方が多いことを考えると、早期発見に有効なPET検査が広く利用し易い環境が整うといいなぁなんて思ったりしました。

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