幸せな日々

3年前のルスツで、僕はスキーオリエンテーリングと出会いました。

クロスカントリースキーを初めて履いた僕は、
平地で歩くこともままならない状態でした。
そんな僕の横を、選手達は飛ぶように滑り抜けていきました。
世界選手権への挑戦はそこから始まりました。

ひたすら速くなることを目指す日々。
周りにはいつも同じ志を持った仲間とサポーターがいました。
あたり前のように毎週合宿を行う生活は、とても一人では耐えられなかったと思います。
一緒に練習してくれた仲間達にはとても感謝しています。

そして、大会運営スタッフは最高の舞台を用意してくれました。
運営の経験は無い僕ですが、とてつもない努力の賜物だということだけは分かります。
今はただ、全ての関係者に感謝するばかりです。

仕事や怪我、大切な人との別れ、そして不甲斐ない成績。
辛いこともたくさんありましたが、それでも最高に幸せな3年間でした。

次の世界選手権は2年後です。
ここで満足して第一線から退くことも考えていましたが、大会を終えた今、
自分にも日本にもまだまだ可能性があるということに気づいてしまいました。
また新しい、幸せな日々が始まりそうです。