栗太郎のブログ

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とちぎを歩く   広済寺の円空仏

2010-01-17 21:01:53 | 見聞記 栃木編

古墳を見たあと、空いた時間で鹿沼に足を延ばした。
たしか、円空仏があったような記憶がちらり。
手元の資料を調べると、例幣使街道沿い脇の広済寺という寺らしい。

地図をたよりにやってきた。




山門をくぐり、案内を請おうとしたところ、目の前のお堂に人影が。
「円空仏がこちらにあると聞いて伺ったのですが、御開帳とかされているのですか?」
そう問いかけると、苦笑しながら返ってきた答えは、
「それは今日だよ。で、今鍵を閉めたところだったのだよ。」
どうやら、毎年1月、第三土曜日が拝観日だったらしい。
午前中は、ずいぶん賑やかだったようだ。
となると、次のご開帳まであとまるまる一年。正確には、一年マイナス3時間...。
ちょっと寂しそうな顔をしたら、
「いいよ、開けてあげるよ」と優しい答え。ラッキー♪

 これがそのお堂。(帰りがけに撮影)


最近、仏像盗難の被害が頻発しているが、ここもその用心にか、お堂は鉄格子の中。
なんだか、オリに囲まれて閉じ込められてるようで、気の毒ではある。

ともかくも、せっかく閉めた鍵をまた開けて、拝観料500円でご対面。
なかには、円空作の千手観音様が立っていた。
日光の立木観音を模したとも伝わる、県内では数少ない、拝観できる円空仏だという。
全高156cm。丸太をふたつ割にし、その半円状に彫刻を施したもの。
円空らしい、荒々しい表情や木肌ではなく、優しげな微笑が印象的だった。


    

※携帯カメラのため、画像が不鮮明なのはあしからず。



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