みっともないことに、9月の旅の見聞記は、まだ終わっていない。
ただ単に、僕のモチベーションが上がらないだけなのだが。
3日間の旅のうち、2日で(14)まで進むほどのハイペースなのだから、終盤バテるのもしょうがないかも知れない。
だけど、なかなか最終3日目に進まないのは、先日読んだ『花の生涯』のせいもあるのだ。
これが期待したほど面白くなかった。小説としても二流だった。
だから彦根の語り口は、ノリが悪いのです。
ともかく、その3日目の朝。
宿を出てまっ先に駐車場に車を停め、入場時間前にお堀の周りを散策する。 井伊直弼の銅像
「花の生涯」の記念碑
僕が地元民なら、あれでは満足できないが。
北側の運動場まで歩いてみると、お城がよく見えた。
いよいよ開場、お城に到着。
足元から見上げる天守もまた格別。
本丸からの天守。
金色の配色が控え目でありながら、黒地によく映える。やはり、そこに気品ある佇まいを感じる。
天守に登り、最上階から佐和山を望み手を合わせる。
やはり、彦根に来てここを拝まねば、なぜか礼を失する思いがするのだ。
本丸の広場の岩陰に腰掛けて、下書きを描いた数枚の絵ハガキの色付けを始めた。
すると、急に賑やかになった周囲。
どうやら、ひこにゃんのおでましらしい。
(↓人混みの左端あたりに、赤い兜とずんぐりの白い胴体をした物体が、ちらりと写っているでしょう。)
喧騒をよそに、絵を仕上げる。
もう一枚、今度はスケッチブックに天守閣。(こちらは帰宅後に仕上げましたが。)
有名な天秤櫓。
たしか、ここで戦国大名の甲冑展みたいなものをやってましたね。覗いてみても、昔の血は騒ぎませんでした。
彦根城博物館をさらりと見て、表門橋までくると、なんだか如何わしい風体の奴が・・・。
ついつい、押し倒してバタバタする様をみたくなるのは僕だけでしょうか?
あ、どうやら、その向こうの土手の上に仲間の鉄砲隊が居並んでいました。
しばらくすると、火縄銃の模擬演習が始まりました。
その轟音に観衆はどよめき、驚いた赤子は大泣きでした。
このあと、土産物屋が軒を連ねる街並みで、昼過ぎくらいまでのんびりしました。
まあ、彦根はこんな感じでした。
(つづく)
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