先日「目から言の葉」を書いてから、数年前に教育実習をした時に小学校の生徒と交わした会話を思い出しました・・・
アートのクラスで色・形・線・デザインについて教えた後、休み時間になり生徒達は外に遊びに行きました。教室で後片付けをしていると、一人の生徒がまだ机に向かって何か描いています。
「先生、ちょっと来て見て。」
「なになに?」
「これ見て。笑ってるでしょ。」
そこには鉛筆で描かれたスマイルが。 :)
「うん、笑ってるね!」
そこで、彼は口の部分を消して、への字口を書き入れた。 :(
「こうすると悲しい顔になるよ。」
「うん、そうだね。」
内心、(当たり前だろう)と思っていたその矢先。
「おんなじ目なのに、口を変えただけで、目も悲しそうに変わるんだよね。」
「!!!」
白紙に描かれた点々の目。そこにある感情の違いがわかるとは・・・恐るべし子供の感性!
最近のクラスで、「教育の現場における私のAha!moment(目から鱗!エピソード)をシェアする」という宿題があり、迷わずこの話をしました。すると教授は「箱の中の羊が見えた星の王子様と同じね。」とコメント。そうですよね、彼も言っていたものね、「本当に大切なものは目に見えない。」これがわからなくてアートを教えたり、絵を描くことは傲慢なんじゃないかと思わされた出来事でした。また、子供の感性を失わせるような詰め込み教育はしたくないな、と痛感させられました。私達は大事な何かと引き換えに、この世の規律を学んではいないか・・・?って。私もこの生徒に気づかされるまで、:)の目の喜びや:( の目の悲しみが見えなくなっていたから。単なる記号になっていたから。描かれた目にも語る言葉があるんですよね・・・
これは本当に貴重なエピソードだね。 子供って、大人には見えないものをちゃんと見てる。私たちも、そういう視点や感性を、いくつになっても失いたくないね。
このエピソードは私にとってもずっと忘れることのできない貴重なものです。これからも子供から学べる機会を見逃さずに接していきたいな。失いかけた感性や視点を、取り戻すためにも。
はちこさんのお子さんと日々暮らしている様子から、私も学ぶことが多いですよ~。
とっても興味深いエピソードで、心がほんわかしました^^
こちらのブログをリンクさせて頂いても、よろしいでしょうか?
でも、私がこの言葉を使っている意図は、パウロ・コエーリョという作家の「アルケミスト」と言う本のフランス語名からです☆
最初、フランス人の友達に本を教えて貰い、フランス語版を先に買ったので…。
でも...
ホントだぁぁああ~!!!!
って感激しちゃった...