万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

国連人権委は弾圧国家にこそ厳しく

2008年10月17日 20時15分29秒 | 国際政治
日本の死刑・代用監獄に批判相次ぐ 国連規約人権委審査(朝日新聞) - goo ニュース
 国連規約人権委員会とは、国連人権規約A規約ならびにB規約において設置されている組織です。お仕事の内容は、両規約の加盟国から受け取った報告書などに基づいてその国の人権状況を検討し、勧告を出すというものです。それでは、同委員会には、死刑廃止を勧告する権利はあるのでしょうか。

 死刑に関する条文は、国際人権規約B規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)の第6条にあります。しかしながら、この条文は、加盟国に対して、死刑廃止を義務付けているわけではありません。同条2項には、以下のように記されています。

「死刑を廃止していない国においては、死刑は、犯罪が行われた時に効力を有しており、かつ、この規約の規定及び集団殺害犯罪防止及び処罰に関する条約の規定に抵触しない法律により、最も重大な犯罪についてのみ科すことができる。この刑罰は、権限のある裁判所が言い渡した確定判決によってのみ執行することができる。・・・」

 つまり、人権委員会は、加盟国に対して死刑制度の廃止を勧告することは、本来、できないはずなのです。死刑とは、他者の尊い命を奪ったことに対する罰ですので、一概に、悪しき制度とは言い切れません。国連人権委は、意見の分かれる死刑制度について加盟国に自らの方針を押し付けようとするよりも、政治犯や思想犯が存在したり、拉致事件を起こしている国に対して、人権状況の改善を、一生懸命働きかけるべきではないでしょうか。

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2 コメント

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じわじわ侵食されてる (Unknown)
2010-08-24 19:23:03
女児にいたずら・殺害した日本人・小林薫には死刑判決
弁護士に勧められ控訴したが以前、小林は自ら死刑を望んだ

ペルー人ホセ・マヌエル・ヤギも同じく女児を殺害
被害女児の父親が残虐さを知って欲しいと性的暴行の内容をマスコミに発表
肛○に挿入するなど、凄まじい、いたずらを繰り返され殺害

トレス・ヤギはペルーでも幼児に性的暴行の前科があり又、繰り返した
ペルーでは被害者の家族によるリンチが文化として残り、逮捕や復讐から逃れる為、日系人に成り済まし(本当は日系ではない・・とペルーでは噂されてると報道)来日
小林と違い一度として死刑を望む事無く、言い訳を繰り返し心象も悪いのに無期懲役
日本人・小林との量刑の差はペルーに死刑制度が無いから・・としか考えられない

逆に被害者が外国人だとどうなるか

以前、日本人キャバクラ嬢が殺害・遺体をバラバラに切断、川に流された事件があった
犯人は以前も殺人を犯し出所した40代の男
被害者は婚約者のいる身
結婚直前、少しでも貯金しておきたいとバイト
同伴やアフターはせず、客から金を巻き上げる事もせず
当然トラブルは無かった
40代の前科者、キャバクラに行く金もなく
行きずり殺人
死人に口なし
裁判は犯人の言うがままの展開
懲役たった十数年
忘れ去られた事件だ

その後フィリピン人ホステス、カミオオサワ・ハニーフィット・ラティシアが日本人男性に殺害・切断された事件が起きると韓国でも大きく報道
被害者は母が日本人と再婚したおかげで幼少時、来日
フィリピン語も日本語も堪能
合法的な滞在許可もある
なのに西川口のフィリピンパブでホステス
同僚ホステスと日本人男性と同居
未婚で出産
バイトを辞め原宿で遊び上野のフィリピンパブを見つける
この店で犯人と出会う
犯人は死体遺棄の前科のある男
フィリピン人の間では有名
誰も店外デートするホステスはいない
被害者は飛びつき「お試し期間」と称しヤラせず色々買わせる
上野の店も辞め暫く遊ぶ
六本後のフィリピンパブに勤務
お台場の、日本人の女の子でも住めないリッチなマンションをフィリピンの女3人が借りる
前科のある犯人
借りるどころか保証人にもなれない
そんな男と同居する理由は家賃を払わせる為
日本の女もアパートを借りられないので愛してもいない男と同棲する女はいる
子供を育てる手段とする女も
フィリピン人の被害者は自力でマンションを借りてた
日本は、外国人でも水商売でも差別せず部屋を貸す
子供は生みっぱなし
どこぞに預けぱなし
フィリピンの女は親戚同士
たった一人の女が日本の男をGETしただけで大勢の親戚が来日
来日した女が更に別な男を掴まえ大勢でたった一人の男に寄生する
男はとっくに散財、金を巡り喧嘩
挙句、殺害

過去の日本人キャバクラ嬢は男を利用したり犯人から金を巻き上げる等はしてない
一方的な被害者なのに十数年の刑
フィリピン人の被害者は・・・
20歳そこそこなら40代のおじさんを手玉にとる等、誰でも出来る
このフィリピン人は「アタシのパトロンよ」と周囲に自慢してた

マスコミは日本の女の子はヤリ○ン
途上国の女の子は健気によく働き貞操も硬いと報道
現実は逆

過去の死体遺棄事件も実は俺が殺害したと男は自供
女には中絶の過去があった
妊娠さえすれば結婚、国籍が取れる、と安易な発想
フィリピン人の事件は被害者にも落ち度はあった
だから殺されていいと言うのでは決してない

日本人の犯人に死刑判決が下った
日本人キャバクラ嬢との刑の差は、刷り込みによるものではないか
途上国の娘が水商売に進むのは止むを得ない事情があるから・・と同情される
トラブルを避けようと思えば避けられたのではないか

日本人が気がつかない間にじわじわ外国の価値観が司法の世界にも入り込み正常な判断が出来なくなってる

Unknownさん (kuranishi masako)
2010-08-24 20:30:15
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 法の下の平等が崩れ、何故か日本国では、外国人優遇の方向に向かっているようです。マスコミによる偏向が、法治国家を支える司法の公平性や中立性を損なっているとしますと、重大な結果を招きそうです。最近、日本人の多くも、マスコミの意図的な誘導や外国人の実態が分かってきておりますので、国民が声を大きくすることで、マスコミや司法、そうして、政治を正常化すべきと思うのです。

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