万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

慰安婦問題新談話-止まらない慰安婦像設置への対応か?

2014年08月22日 15時16分47秒 | アジア
慰安婦問題で新談話を=自民、政府に要請へ(時事通信) - goo ニュース
 今年に入り、日本国内では、懸案であった慰安婦問題が、にわかにめまぐるしい展開を見せています。再検証作業により河野談話が日韓合作の作文であることが明らかになったに留まらず、遂に、慰安婦報道の発端を造った朝日新聞社が、記事の誤りを公式に認めたのですから、慰安婦問題をめぐる状況は一変したと言っても過言ではありません。

 日本国内では、慰安婦問題に決着が付いた感がありますが、韓国の対応は正反対です。虚像の崩壊を受けて、国際的なプロパガンダ政策を放棄すると思いきや、逆に、エスカレートさせているのです。ローマ法王の訪韓に際しても、元慰安婦をミサに出席させ、自国に有利な言質を採ろうとしたり、アメリカにおける慰安婦像設置運動も衰えを見せてはおりません。来年には、慰安婦に関する報告書も刊行するそうです。

 ところで、日本国政府は、河野談話の経緯に関する再調査に関連し、韓国側に安倍政権における河野談話の維持する意向を伝えておりました。おそらく、日本国政府は、韓国に退路を残すために河野談話だけはそのままにする方針であったのでしょうが、韓国側は、日本国の配慮を踏みにじったことになります。より攻撃的な態度で応じたのですから。自民党が、河野談話に代わる新たな談話の作成を政府に求める背景にも、止まらない韓国の慰安婦プロパガンダがあることは、想像に難くありません。この勢いでは、捏造に基づく不名誉な慰安婦像が、アメリカのみならず、全世界に建設されることでしょう。

 韓国に配慮しましても、結局は恩を仇で返され、日本国のみが被害や不利益を被ります。今からでも遅くはありませんので、日本国政府は、韓国による日本国に対する侮辱と誣告を止めるべく、事実にのみ誠実な新たな談話の作成作業に早急に着手すべきと思うのです。

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2 コメント

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Unknown (ねむ太)
2014-08-23 01:23:17
こんばんは。河野談話の継承は韓国への配慮ではなく、米国からの要請です。
半島有事の際に、在韓米軍(陸軍)と我が国に駐留する米空軍・海軍の連携が取れなくなる事が一番困る問題だったのです。
その為に米国は朴槿恵氏に圧力をかけてきましたが暴走は止まらず・・・
朴槿恵氏は半島有事やアジアの安定よりも自分の感情の赴くままに暴走を繰り返すと、いうより安全保障やアジアの安定など考える能力が最初から無かったのです。
政治・経済についても何も知らない素人同然の政治家で閣僚人事さえまともに出来ない人物です。
反日というパフォーマンスだけで、国民の支持を取り付けたものの能力が無い為に、経済政策一つまともに出来ず反日に走りすぎた為に日本からの投資は激減、通貨スワップもなくなり、追い詰められた窮余の一策が中国に擦り寄る事だったのですが、これが米国からの不信感を決定的なものにしたのです。
米国は韓国が兵器を分解し技術や秘密を盗んでいることは知って監視していたのですが、中国に擦り寄った事で特別監視対象国に指定しました。
韓国は未だに沈みゆく米国、台頭する中国という見方をしており、中国経済が破綻寸前で政治的にも不安定化しいつ内戦が起きても不思議ではない事に気がついていないのです。
国際漁業協定に違反し勧告を受けても違反を繰り返す。
ソマリア沖の海賊は韓国船が違法操業を繰り返し、漁業資源を枯渇させてしまった為に生活に困ったソマリアの漁民です。
今頃になって、韓国経済は日本という鵜匠に買われている鵜だったのではないかと気付き始めたようですが、時、既に遅しです。
韓国が造船大国を自称していますが、実際にはタンカーと貨物船しか作れません。
セウォル号も日本からスクラップとして買い取ったのを運行させていただけで自国で作られた旅客船はありません。
此の原因は客船をつくる為の重量計算や重心の計算が出来ないからなのです。
基礎となる数学と物理学が出来ないのです。
これでは、何一つ作り出すことは出来ません、その為に技術を盗んでコピーしているのです。
ところが、英語も怪しく海外留学を経歴に書いていたとしても卒業証書や経歴さえ偽造して、実際に仕事をさせてみると英文が読めない、書けないことはよくある話だそうで、その上に地理・地政学・歴史についても怪しい・・・
朝早くから夜遅くまで学問に勤しみ、大学卒以外は人にあらずという学歴大国のはずが、此の体たらくはどうしたことでしょう。
(受験の為の付け焼き刃の学問なんて此の程度のものです)
ローマ法王の「兄弟・隣人を赦しなさい」と言うメッセージに内政干渉だと言い出しました。
ローマ法王が慰安婦は日本軍の犯罪だと言ってくれなかった事に腹を立てての事でしょうが、国際的な礼儀一つも理解できない民族である事が証明されたようです。

国際的な順列に付いて、誤って英語に翻訳されている言葉が天皇陛下をエンペラーと訳している事です。
天皇陛下はエンペラーではなく、天皇陛下を表す言葉は英語にもフランス語にもありません。
ローマ法王は神の代理人であらせられ、法王なのですが天皇陛下は法王であらせられると同時に日本国の元首でもあらせられます。
米国大統領は就任の時、聖書に手を添え宣誓をする事で神の権威を戴いて大統領として認められるのです。
エリザベス女王でも戴冠式の時は大司教による神からの権威を戴くことで女王として認められます。
支那の皇帝でさえ天意を得たと権威は天帝から与えられるものだったのです。
欧州の皇帝も戴冠式の時は大司教が立会い、神からの権威を戴く事で皇帝と認められたのです。
天皇陛下は自らが神道の祭祀であらせられ、陛下御自ら儀式をとり行われ神からの権威を戴く元首であらせられるのです。
それ故、陛下はローマ法王と同じように政治に関わられず、政治的なご発言もなさらないのです。
だからこそ、訪問なされるときは米国の大統領はホワイトタイの正装で出迎えられますし、エリザベス女王でさえ同席するときには上位の席は譲られます。
これが日本国の国際的な格式を表し、一般的には国体と呼ばれているのです。
大統領の下位とされるのが首相です。
国際会議などの場で各国の首相・大統領が公平であるのは神の下に於いて平等であるからなのです。
韓国は、自ら皇室を廃した事もあり、此のような国際儀礼
も知らない為、ローマ法王に対しても内政干渉などと馬鹿な事を平気で口にするのです。

話を下に戻しますと、朝日新聞が「慰安所 軍の関与を示す資料」の大見出しで、「軍の名を騙り人さらい同然に女子供を騙して売り飛ばす悪質な業者おり軍の威信にも係る事であるから、憲兵も警察と協力して取り締まるように」という通達を軍の関与があったと正反対の報道をして、官房長官だった加藤紘一が内容も読まず、資料も確認せず見出しを見ただけで「今回、従軍慰安婦問題に旧日本軍が関与したと思われることを示す資料が発見された事を承知しており、此の事実を厳粛に受け止めたい」と謝罪談話を出したことが発端で、4日後に韓国を訪問した
宮沢喜一首相も、資料の確認もしないままに、韓国の言うとおりに8回もの謝罪をして、日本国の首相が認め謝罪したのだから事実であるとの誤解を与え、解散前夜の河野談話が決定的な役割を果たしたのです。
このような連中は政治家以前に、物事を決定する立場いるが不適格な人間である事は言うまでもありません。
結局、売国奴に利用されただけであり日本国の名誉を今も怪我し続けているからです。
河野洋平の国会招致も大切ですが、加藤紘一も国会招致して内容も資料も確認しなかった理由を徹底的に問い詰め追い込んでもらいたいものです。
本人が自殺しようと知ったことではありません。
福島瑞穂・高木健一を始め慰安婦問題に関わった弁護士・朝日新聞は慰安婦を利用して国際的な詐欺を働いた人間です。
この際、詐欺罪などではなく外患罪で厳しく処断するべきです。
河野談話は閣議決定はなされていませんので、新たに閣議決定された官房長官談話を出すことで無効になります。
朝日新聞の犯罪はこれだけでなく、百人斬りの濡れ衣を着せられ処刑された向井敏明氏のお子さんの向井千恵子氏の家庭も崩壊させたのです。
小さい頃から、戦犯の子としていじめられつづけ、やっと家庭をもって落ち着いた暮らしが出来ると思った矢先「中国の旅」が出版され向井敏明氏が実名で書かれていたため、夫から戦犯の子・犯罪者の娘と責められ家庭崩壊に至ったのですが、著者の本多勝一・出版元の朝日新聞社からの謝罪は一切なし。
これこそが、最悪で許されざる報道犯罪というべきものです。
ねむ太さま (kuranishi masako)
2014-08-23 08:10:46

コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 朴大統領の判断の誤りは、韓国に重大な危機をもたらしておりますが、日本国において懸念すべきことは、舛添知事のように、韓国に引きずられる政治家が存在していることです。親韓の政治家は、日本国を韓国と”心中”させるつもりなのでしょうか。全く以って、こうした政治家は、朝日新聞に負けず劣らず、”売国政治家”です…。
 ところで、皇室や王室の集まりでは、必ずしも天皇は、最上位として遇されてはいないのではないでしょうか。天皇最高位説は、日本国のみだけで信じられているように思われます。
 また、天皇の権威につきましては、専門家である姉よりご返答申し上げます。


倉西雅子の姉の倉西裕子と申します。古代・中世史を研究しておりますので、貴方のコメントにお答えいたします。そもそも、王位などの地位は、国民に対しまして存在意義が認められる間のみ、人々から尊敬を受け、特別な扱いを受けるものです。その存在意義とは、国土防衛(国家祭祀による国土防衛も含みます)や国家の発展などであったりするわけでございます。我が国におきましても、’天皇’という地位をつくったことには、歴史的な意義があり、その意義が有効に働いている間は、尊敬を受けることになるわけでございます。したがいまして、天皇とローマ法王の序列の如何に拘ったような貴方のコメントは、本質からはずれた見当違いということになります。むしろ、このような意味におきまして、現在の’天皇’という地位には、存在意義を失っていることから、問題があると言うことができるでしょう。また、神イコール天皇という貴方の考えも間違っております。神の子孫といいましたならば、「皇別氏族」や「神別氏族」のすべてが該当いたしますので、日本人の多くが、’神’であることになるでしょう。権威というものは、その’存在意義’と本質から生じるものであり、’存在意義’と’本質’を忘れた貴方の盲目的な権威主義は、極めて危険な考え方であると言えるのです。



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