万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

女性宮家はもっての他では?-諸悪の根源は”皇室利権”

2017-05-27 15:02:25 | 日本政治
「女性宮家」で溝=天皇退位の付帯決議案―与野党
 天皇譲位(退位)に関する法案が審議入りする中、”眞子さま婚約近し”のリーク報道があったことから、付帯決議に女性宮家を加えるか否かをめぐり、与野党が対立しているそうです。しかしながら、女性宮家はもっての他ではないかと思うのです。

 一般の日本国民が求める天皇像とは、潔斎沐浴し、天神地祇に対して国家と国民の安寧を誠心誠意祈る姿であり、それ以上でもそれ以下でもないはずです。大日本国帝国憲法における”立憲君主象”も、現行の”象徴天皇”も仮の姿に過ぎず、日本国の歴史を貫く天皇の本質は、国家祭祀の長に他なりません。この観点からしますと、今日、象徴天皇の名の下で行われている様々な活動は、国民にとりましては余分な財政的な負担とも言えます。

 今般の天皇譲位(退位)に際しても、宮内庁は”焼け太り”状態であり、実質的に’上皇’と’天皇’の二人分の経費が国民の肩にのしかかります。それぞれが、被災地を訪問したり、展覧会や音楽会の鑑賞に出向いたり、あるいは、海外訪問も含め様々な催し物に賓客として臨席するとすれば、警備、旅費(政府専用機の使用費)、特別室やスィートルームなどにかかる宿泊の予算は倍に膨らみます。少なくとも後二者の活動に関しては、主催者側の負担にしていただきたいものですが、女性宮家が創設されますと、さらに国民負担は重くなることでしょう。そして、こうした活動は”皇室利権”となり、国庫を蝕みかねないのです。

 ”皇室利権”の存在は、自由恋愛が一般化した皇族の婚姻では、忌々しき事態を意味します。何故ならば、”皇室利権”を目的として皇族に近づく異姓が頻出することを意味するからです。この現象は、東宮家の姻戚である小和田氏が、皇室の隠し財産に関連してスイスで軟禁されているという情報があることからも伺えます。自由恋愛で結婚したと信じ込んでいるのは皇族側のみであり、大抵は、利権目当てに籠絡されたのが実態なのではないでしょうか。今般の秋篠宮家の”慶事”についても、眞子さんの降嫁に伴う一時金が凡そ1億5千万円との予想もあります(限度額が1億5250万円らしい…)。秋篠宮のご学友でもあった黒田氏のケースでは、周囲の御膳立てがあったと推定されたことから、国民の多くはこの額について然して疑問は持たなかったはずです。しかしながら、小室氏のケースでは、全く以って眞子さんが勝手に選んだ相手であり、国民は、こうした多額の持参金を国費で支払う正当な理由を見出せないことでしょう。否、”びた一文払いたくない”という国民がおりましても、おかしくはありません。しかも、小室氏が定職もなくプロポーズしたとなりますと、女性宮家の創設を狙っていたとしか考えられないのです。

 そもそも、皇室が堕落し、腐敗する原因の一つは、皇室が巨大な利権と化している現状があります。一時金の制度や女性宮家のお話がなければ、まだ、損得勘定のない、純粋な心の配偶者を得ることができたことでしょう。一時金は、皇族が降嫁後も品位を保つ生活が送れるようにとする配慮から下付されているようですが、品位のない配偶者を呼び寄せてしまうという、逆効果があるのです。こうした側面を考慮しますと、皇室利権についても、将来の国制のあり方と共に、今後、真剣に議論すべき課題のように思えるのです。

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6 コメント

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Unknown (小梅)
2017-05-27 17:09:14
kuranishiさま
こんにちは。今日も更新を有難うございます。
時事随想抄とあわせて拝読いたしますと、見識の浅い私にも理解しやすくなっており助かっております。

少し前のBBCの眞子さまご婚約と皇族減少を結びつける記事で、あーアチラさんも女性宮家・女性天皇押し(命令?)と思ったわけですが、もうひとつひっかかったのは、
「皇族は自分たち自身が裕福なわけではない。皇族の資産の大半は第二次世界大戦後に没収され、皇室の費用は現在、政府から支出されている」
と最後のほうにわざわざ記してあったことです。
ttp://www.bbc.com/japanese/39972517

あらためて、皇族方の個人資産、所有する株式について、詳らかに公開されるべきと思った次第です。
日銀・東電は、どれくらいの割合で所有しているのか、これはとても大事なことと思います。

また、記事中にもあります海外訪問等について、昨年の天皇の会見で象徴天皇の務めとしてわざわざお出まし公務の重要性を強調されました。
ご高齢ゆえお出ましを控えてよろしいのでは等の議論を先回りして封じ、「その費用はそのままで!」と念を押したのではと勘ぐっています。
いったん認められている出費(予算)は当然維持したい、これでは、まるで官僚のようです。
宮内庁へ割り振られる税金は、皇室の私的利権財源のためでなく、日本の祭祀王としての天皇位の健全護持のためであるべきです。

※昨晩は、Unknownでのまま投稿してしまいました。大変失礼いたしました。
小梅さま (kuranishi masako)
2017-05-27 20:14:02
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 
 小和田氏のスイス軟禁の情報が隠されている理由の一つは、この事件が明るみに出ますと、皇室が、海外に巨額の隠し資産を保有していることが国民に分かってしまうからではないかと思います。戦前は、献上株の慣行もあり、日本一の資産家であったことでしょうし(この慣例も、今になって考えてみますと、濡れ手に粟の奇妙な制度…)、隠し財産の出所は、日清戦争時の賠償金の一部という説もあります。賠償金の一部ともなりますと、一般の日本人の犠牲の上でのこととなりますので、国民感情が許さないのではないでしょうか。今般の一連の皇室問題は、パンドラの箱を開けることになるのではないかと思うのです。
ごたごた言わず (Unknown)
2017-05-28 04:57:48
共和国になれと言えばよいのに
Unknownさま (kuranishi masako)
2017-05-28 08:40:30
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 天皇を君主に見立てた立憲君主制ではない、という意味においては、私の説は、共和制となります。尤も、日本型の共和制というものもあり得ると思います。私の説は、全てが実現するとは限らないとしても、(1)国家・国民統合の象徴は、三種の神器とする、(2)天皇は、国家あるいは宮中祭祀を専らとする(国民が存続を許せば…)、(3)現皇室の血脈は、国際的なしがらみやカルト団体の影響を受けているので廃し、全く、こうした勢力から無関係な皇統保持者から選ぶ、というものです。共和制ではありますが、より民主主義と調和した形で、天皇を残すことができると考えております。
Unknown (竹槍)
2017-05-29 07:56:35
>>(1)国家・国民統合の象徴は、三種の神器とする

この件で考えたんですけど、宮中祭祀を国民統合の象徴にするというのはどうですか?憲法1条の天皇を宮中祭祀に置き換えるんです。
竹槍さま (kuranishi masako)
2017-05-29 09:19:20
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 
 確かに、宮中祭祀を一条とする案もあるかと思います。もっとも、私が三種の神器を統合の象徴とすべきと考えた理由は、三種の神器こそ、古代日本国にあって有力国であった奴国(大和一部?)、狗奴国(日向勢力?)、投馬国(出雲?)の三か国の統合を証ではなかったか、と考えるからです。なお、三種の神器については、伊勢神宮や熱田神宮において祀られておりますので、この点については、さらに詰める必要はあるようです。

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