『伴大納言絵巻』という平安時代末期、後白河法皇のサロンで制作された一本の傑作絵巻があります。この絵巻は、貞観八年(866年)閏三月十日に大内裏の正門、応天門が焼けた事件を発端として、その年の八月に、あろうことか当時、大納言という高位にあった伴善男が放火犯として逮捕されるという、平安政界の一大疑獄事件を扱ったものです。
ところで、この絵巻には、大きな謎があるとされてきました。清涼殿の東庭に一人佇む衣冠束帯の後姿の人物が、誰であるのかわからなかったのです。また、絵巻の主人公である伴大納言の姿が、何故か不思議なことに描かれていません。
私の姉は、絵巻の謎解きを試み、昨今、『古代史から解く 伴大納言絵巻の謎』(勉誠出版 2009年)を出版いたしました。応天門の変を契機に、当時太政大臣であった藤原良房が摂政に就任し、時代は、摂関政治の成立へと進んでゆきます。この書は、絵巻の謎解きのみならず、日本の政治史上における重大事件、すなわち摂関政治の成立についても新たな説を提示しており、政治好きの方々にも、興味深く読んでいただけるものと思います。姉の研究の紹介となり、心苦しい限りですが、何とぞ、よろしくお願い申し上げます。
ところで、この絵巻には、大きな謎があるとされてきました。清涼殿の東庭に一人佇む衣冠束帯の後姿の人物が、誰であるのかわからなかったのです。また、絵巻の主人公である伴大納言の姿が、何故か不思議なことに描かれていません。
私の姉は、絵巻の謎解きを試み、昨今、『古代史から解く 伴大納言絵巻の謎』(勉誠出版 2009年)を出版いたしました。応天門の変を契機に、当時太政大臣であった藤原良房が摂政に就任し、時代は、摂関政治の成立へと進んでゆきます。この書は、絵巻の謎解きのみならず、日本の政治史上における重大事件、すなわち摂関政治の成立についても新たな説を提示しており、政治好きの方々にも、興味深く読んでいただけるものと思います。姉の研究の紹介となり、心苦しい限りですが、何とぞ、よろしくお願い申し上げます。
古代史から解く伴大納言絵巻の謎倉西 裕子勉誠出版このアイテムの詳細を見る |
企業・団体からの献金禁止で、民主がまとまれば、衆院選で共産党を含めて、野党が過半数を取れば、この法案は通る。参院は当然、通るから、献金禁止となって、自民党は栄養失調で餓死する。
オザワンも自民も同じ構造なのに、突付くから、藪から蛇が出てくる。
西松のダミーがいけないのなら、公明党も創価のダミーだから、憲法違反による解党法案を出せば、これも、共産党を含めて野党が過半数をとれば、法律が成立。公明党が、消える。地方からも。
何や、与党は伴の大納言みたいになるのか?
応天門炎上事件は、一つの謎の事件が、政治体制を変える重要なターニング・ポイントとなった歴史上の事例と言えます。西松建設事件もまた、これを契機として、金権政治からの脱却が実現し、公明党が消滅するとなれば、日本国の政治を浄化の方向へと大きく動かす”事変”となるかもしれません。応天門炎上事件は、教訓とは言えなくとも、現代の政治との間に共通点を見出すことはできましょう。100年後の歴史の教科書には、西松建設事件は、歴史の転換点として記録されているかもしれません・・・。
kuranishi masakoの姉の裕子と申します。今日でも、本当に応天門の放火犯は伴大納言であったのかをめぐっては、議論が続いています。冤罪であった可能性もあるからです。それゆえに応天門の変は、平安時代の政界を揺るがせた最大の疑獄事件ともされているのです。外交問題も含めた応天門の変をめぐる時代背景には、今日にも通じる教訓があるように私は思います。ぜひ、拙著を一読いただけましたならば、幸いでございます。
こう言うところは、現在も同じでしょう。アメリカ、中国、ロシア、韓国、北朝鮮、いずれも、自国の利害に基づいて、情報収集や工作をすると考えます。
私は平安遷都有機水銀説を言って、笑われたことがあります。大仏を作った時、水銀に金を混ぜて塗り、その後、水銀を蒸発させたのだから、奈良の都は、水俣病が拡がって、それで捨てたという奇抜な説(笑い)
拙著をお読みいただけることをうれしく思います。私も、日本史の解明には、東アジア的、国際的視野が必要ではないかと考えております。拙著も、このような視点から、伴大納言絵巻の謎に迫ったものです。ご批判、ご批評を賜りたく、お願い申しあげます。
また、冬水さんの平安遷都有機水銀説は、興味深く思いました。平城京は、盆地に築かれていますし、水利も悪かったといいますので、案外、ありえる説なのかもしれません。いずれにしましても、平城京が放棄された理由は、より一層の研究が必要とされる重要課題であると思います。
今すぐ、近いうちに読んでみたいと思います。後、裕子先生は前にもう一冊本を書かれていたと記憶しています。そちらも読んでみます。
拙著『古代史から解く 伴大納言絵巻の謎』に興味を持っていただきましてうれしく思います。応天門の変は、政界の権力争いだけではなく、当時の外交問題など、さまざまな要素がからみあった複雑な事件です。事件の真相と絵巻の謎とのつながりについて、新たな説を提起させていただいております。
また、わたくしは、これまで全部で6冊本を上梓しております(『日本書紀の真実 ―紀年論を解く』、『「記紀」はいかにして成立したか ―「天」の史書と「地」の史書』、『聖徳太子と法隆寺の謎 ―交差する飛鳥時代と奈良時代』、『国宝・百済観音は誰なのか? ―実在したモデルとその素顔』、『救世観音像 封印の謎』、『古代史から解く 伴大納言絵巻の謎』)。それぞれ、わたくし独自の視点から古代史の解明に試みたものです。ぜひ、ご一読いただけましたならば、さいわいでございます。