万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国政府は何故‘失敗’を後追いするのかー超国家勢力の影

2018-12-08 13:42:52 | 日本政治
日本社会、一変も=経済成長へ外国人就労拡大
 昨晩、終に入国管理法改正案が参議院で可決され、成立することとなりました。今朝の新聞各社の紙面は、政府与党の強行採決に対する批判的な見解も見られるものの、日本国民に対して外国人との共生を求める記事で溢れています。予想通り、同法案の実態は移民法案であったようです。政府が移民政策ではないと強弁していただけに、またもや一般の日本国民は騙された気分に陥るのですが、今国会における政府の政治姿勢における特徴は、諸外国において既に‘失敗’した政策を後追いしている点です。

 欧米諸国では、移民問題が今や最大の政治問題となり、深刻な社会分裂の危機に直面しています。アメリカでは、ホンジュラスから国境を目指して北上した移民集団が米国内の緊張を高めると共に、移民に対する世論も二分していますし、ドイツでも、あろうことか、保守系のCDUが難民受け入れ政策に転じたことから支持率を急落させ、社会的な分裂のみならず、政界の混乱もここしばらくは収まりそうにありません。ミャンマーでもロヒンギャ問題が国際社会を巻き込む難題と化しています。今日、‘世界は移民で揺れている’といっても過言ではありません。

水道法改正案にしましても、野党側からの指摘があったように、諸外国では、水道事業の民営化の結果として水道料金の値上げや水質悪化が起 きたため、再公営化するケースが相次いでいます。このプロセスは途上国や新興国に限ったことではなく、先進国であるフランスの首都パリでも辿っており、水道事業の民営化、あるいは、コンセッションの譲渡もまた世界レベルで発生している問題なのです。

 かくも‘失敗’が世界各国で実証されていながら、何故、日本国政府は、国民の反対を振り切って同政策を導入するのか、多くの人々は理解に苦しむはずです。‘愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ’とするビスマルクの言葉に従えば、日本国政府は明らかに愚か者となります。国民の多くが政府の政策に反対するのも、‘失敗’の後追いという愚かしい行為を詭弁を弄し、詐術的な論法を用いてまで正当化しようとするその不誠実な態度にあります。

常軌を逸しているとしか言いようがないのですが、ここに一つの疑惑が浮上してきます。それは、同法案を進めた影の何れの国家にも属していない超国家的な勢力にとりましては、世界各地での移民・難民政策に起因する混乱と分裂は‘失敗例’ではなく、むしろ‘成功例’であるかもしれないという疑いです。つまり、一般国民とは全く逆の基準で同政策を評価している超国家勢力が存在しているかもしれないのです。同勢力にとりましては、世界各国における社会分裂や民族対立、あるいは、伝統や文化破壊するためには望ましいものであり、主権、領域、国民の基本的な枠組みとなる民族を消滅させることは、更地化した世界を支配する野望を達成するためには必要不可欠な‘工程’なのでしょう。

 そして、超国家勢力が民族的な枠組みの消去と同時並行して行うべき‘工程’とは、食糧や水といった人の生存に不可欠となる資源やインフラの掌握であり、水道法の改正はこの文脈から理解されます。後に国民からの反発を受けて再公営化されたとしても、事業運営期間において十分に投資額に見合った収益は確保できると見積もっているはずです。否、‘元を取る’ためにこそ、水道料金を値上げしないとも限らないのです。

 超国家勢力は、‘成功’した手法であるからこそ、日本国に対しても移民・難民大量送り込み計画の実行を要請したのでしょう。日本国政府は、この‘工程表’に忠実に従ったに過ぎず、日本国民から低評価を受けたとしても、同勢力からは‘お褒めの言葉’をもらい、労をねぎらわれるのです。‘よくぞ、国民の声を封じ込めた’として…。たとえ次回の国政選挙で与党が敗北し、安倍首相がその座を降りることになったとしても、同勢力からの何らかの報酬が既に用意されているのかもしれません。

 超国家勢力をバックとした政府の視点は国民のそれとは真逆であり、前者が‘救世主’の顔をして後者の破壊や混乱を誘う点において、悪魔的な支配とも言えましょう。今や日本国の民主主義は、風前の灯にあると言わざるを得ないのです。日本国並びに日本国民が魔の手から逃れ、自らの手によってより善き国を未来に向けて造り続けるためには、国民思いの真の保守政党を結成するしかないかもしれないと思うのです。

よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村
『政治』 ジャンルのランキング
コメント (6)   この記事についてブログを書く
« ‘売国政権’となるリスク-入... | トップ | ‘外国人ファースト’の日本国... »
最近の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
激しい憤りとジレンマ、、、そして、救国の願い。 (櫻井結奈(さくらい・ユ-ナ))
2018-12-08 17:10:33
今回の『外国人労働者受け入れ拡大政策』と「水道民営化法案」等々、、、、
全く売国行為という他はなく、怒りと「言いようの無い不安」にさいなまれています。
こういう気持ちは、私だけの妄想かと思ったこともありましたが、多くのかたが私と同じ思いであることを知り、意を強くしました。
 政府のこのたびの「売国政策」に対して、他国の失敗例をあげて多くのかたが批判しているにもかかわらず、政府は「聞く耳持たん」と、いう態度なんですね。

私は、元来は、『秘密勢力の陰謀論』は信じない主義ですが、今回の一連の事件を見ますと、何らかの「悪意に満ちた勢力の策謀」が、あったんじゃないか、??、と思えてきました。
 そうでなければ、辻褄があいません!、、、いな!辻褄が合いすぎているというべきかも知れません。
もし、「日本を狙っている勢力」があるとすれば、彼らは、当初は「ひと昔前の『民主党』」を利用しようとしたかもしれません。
しかし、『民主党』では力量不足であることに気づき、今度は実力者である『自民党』を取り込もうとしたのでしょう。
自民党政権を操ることに成功すれば、「単純な保守主義者」を抑えこみ、彼らをジレンマに陥しいれることができます。
 でも、自民党の『古参幹部』の中には、この陰謀に気がついた人もいたと思うんですが、結果的に彼らは干されてしまい、少数政党に追いやられてしまったんじゃないでしょうか。
そういう点では、『陰謀勢力』の手口は、狡猾・巧妙だと思わずにはいられません。

でも、、私たちは、負けてはいられません。
闘いは、これからだと思います。!!
 健全な、愛国保守政党の結成を渇仰するこの頃です。!!
櫻井結奈さま (kuranishi masako)
2018-12-08 19:06:42
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。

 入管法改正案に対しますネット上の反応を見ておりますと、多くの国民の方々が憤慨されておられる様子が伝わってまいります。これまで、何度となく移民政策は採らないと約束してきただけに、裏切られたとする感が強いのではないかと思います。なお、今般の一連の法改正につきましては、表面的なグローバリズムの背後にある、何らかの国家を超えた組織体につきましても見ていく必要があるようです。おそらく、その始まりは、古代にまで遡るのかもしれません。グローバリズムのその裏側にある存在にまで光を当ててこそ、真の世界史が見えてくるのではないかと思うのです。
Unknown (mei)
2018-12-08 21:19:23
既存の政治家や官僚が”超国家勢力”の言いなりならば国民が選挙で政治家を選ぶ意味もなくなり政府もいらなくなります
どのような政治体制なら”彼ら”の支配を逃れて国民のための政治を取り戻せるのでしょうか?
フランスでは抵抗が始まっているように思えます
マクロンの代わりに軍司令官を大統領にという声もあるそうです
軍事(独裁)体制なら良いのでしょうか?
民主的手法で主権を取り戻せるならそれに越したことはないのですが、日本が無くなる前に間に合うのか心配です
meiさま (kuranishi masako)
2018-12-08 21:34:13
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。

 現在、我が国は、民主主義の機能不全、否、’超国家勢力’による合法的な支配という問題に直面しております。フランスと同様に、国民が抵抗すべきことは言うまでもないのですが、それでは、軍制の方がよいのか、と申しますと、これもまたナチス政権の二の舞となり、独裁リスクがあります。将来的には安全な民主主義システムを考案すべきなのでしょうが、まずは新たな政党を設立すべきではないかと、私は考えております。もっとも、この方法が果たして現実において可能なのかどうか、思案いたすところでございます。
Unknown (智)
2018-12-09 00:05:36
>まずは新たな政党を設立すべきではないかと

今日、偶然に初めてこちらにやってきました。
同じ考えの人がいて、よかったです。
これを言うと笑う人がいて、密かに傷ついておりました。
智さま (kuranishi masako)
2018-12-09 08:28:10
 本ブログにお越しくださいまして、ありがとうございました。

 難局を乗り切るためには、やはり、知恵が必要なのではないかと思います。笑う方がおられようとも気にせず、知恵を絞ってゆくことこそ、大事なことではないかと考えております。

 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本政治」カテゴリの最新記事