万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

’カウンター・ウイルス’開発の可能性-「エラー・カタストロフの限界」理論

2021年11月22日 11時21分22秒 | その他

 日本国内では、コロナの第5派が凡そ終息するという摩訶不思議な現象が起きております。この現象の要因については、ワクチン効果説、人流抑制説、季節性説、周期説など様々な説が唱えられていますが、中でも興味深いのが、新型コロナウイルスがマイナス方向に変異したのではないか、というものです。

 

 この説、「エラー・カタストロフの限界」理論と称されるもので、ドイツの生物物理学者であり、ノーベル化学賞を受賞した故マンフレート・アイゲン氏が、1971年に唱えたものです。それでは、どのような説であるのかと申しますと、「ウイルスが増殖する際にコピーミスが起き、変異株が出現する。中には増殖の速いタイプのウイルスが生まれ、急速に感染が拡大。しかし、増殖が速ければコピーミスも増える。一定の閾値を超えると、ウイルスの生存に必要な遺伝子まで壊してしまいウイルスが自壊する」というものです。この理論を今般の日本国内における第5派収束に当て嵌めますと、以下のように説明が成り立つかもしれません。

 

’コロナウイルスには、一本鎖のRNAウイルスであるために遺伝子配列が変異しやすい性質がある。このため、同ウイルスは、nsp14と呼ばれる酵素を備えており、同酵素の働きにより変異が生じても自己修復することができる。ところが、変異が繰り返されると、同酵素の生成に関する遺伝子まで変異を起こしてしまう。nsp14を失うと、同ウイルスは修復されることなく高スピードで変異しつづける(nsp14が欠損すると変異率は15倍に上がるとも…)。遺伝子配列が崩壊するため、もはや増殖することもできなくなる。この結果、コロナ禍は終息する。’

 

もっとも、この説では、何故、日本国においてのみ「エラー・カタストロフの限界」が起きたのかという疑問が残ります。新型コロナウイルスは全世界で猛威を振るってきましたので、他の諸国でも同様の現象が起きるはずです。この疑問に対しては、特に東アジアやオセアニアの人が多く有する人体の側の抗ウイルス機能が指摘されております。驚くべきことに、これらの地域の人々が体内に備えている「APOBCE」という酵素が、nsp14を変異させているというのです。実際に、第5派の末期では、殆どすべての感染者はnsp14が変異したウイルスに感染していたと報告されています(国立遺伝学研究所と新潟大のチームの研究による…)。

 

以上の説が事実であれば、今後、海外からnsp14を完全に備えた別の変異種が流入しても、然したる対策を講じずに放置したとしても、日本国内ではやがて「エラー・カタストロフの限界」に達し、第5派と同様に自然に終息に向かうということになりましょう。ワクチンの追加接種も必要なければ、警戒されている第6派も、もはや怖くはないということになるのです。もっとも、「エラー・カタストロフの限界」に至るまでの間には、第5派と同様に感染拡大は起きますし、重症化したり、亡くなられる方もおられるかもしれません。また、東アジアやオセアニア以外の「APOBCE」を持たない人々にとりましては、「エラー・カタストロフの限界」は期待薄ともなりましょう。

 

そこで考えられるのが、人工的にカウンター・ウイルスを造るという案です。新型コロナウイルスにつきましても人工ウイルス説がありますが、同説が多くの人々の支持を集めるのも、今日の遺伝子工学のレベルでは、ウイルスの遺伝子配列を操作することは自由自在であるからです。つまり、他の如何なる有害な変異株をも短期間で駆逐するほどの強い感染力を有する人工のnsp14欠損ウイルスを全世界で散布すれば、コロナ禍は程なく終息に向かうかもしれないのです(日本国で起きたミラクルが、’救い主’によって密かに作成された人工カウンター・ウイルスの散布によるものであったならば、小説のようなお話となる…)。

 

カウンター・ウイルスの散布による自滅誘導は、今日、ロシアンルーレットとも称されているワクチン接種よりもはるかに安全な方法かもしれません。人々が、副作用や有害事象を心配することもなくなります。また、仮に遺伝子ワクチンの手法を用いるならば、有害性が指摘されているスパイク蛋白質よりも、「APOBCE」を体内で生成した方が‘まし’かもしれません。何れにしましても、感染症対策はワクチン接種が唯一の解決方法ではなく、より安全でより効果的な方法は他にもあるはずです。そして、柔軟な発想こそより、誰をも犠牲にすることなく人々の命を救うのではないかと思うのです。

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