万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

韓国のAIロボット兵器開発のリスク-日本国の防衛は大丈夫?

2018-04-05 14:41:05 | 日本政治
AIロボット兵器開発で絶交宣言 各国研究者、韓国大に
日本国内では、日本学術会議が軍事を目的とした研究に反対する指針を示しており、大学等の研究の場では、軍事研究=絶対悪とする認識が見受けられます。しかしながら、国外では、AI技術の軍事転用という同指針を揺るがす事態が既に発生しております。

 報道によりますと、AIを用いた軍事技術の研究センターが設置されている韓国の科学技術院に対して、世界各国の研究者が開発停止を求めて絶交を宣言したそうです。その理由は、“ロボット兵器の開発競争を加速させる動きで遺憾”とのことですが、この一件から、韓国は、AIロボット兵器の開発にまで踏み込んでいる様子が窺えます。同報道がなければ、日本国民の多くは、韓国のAI兵器開発の現状について知らずに過ごしたことでしょう。

 人であれば、たとえ相手が敵国の兵士や国民であっても、戦場において他者の命を奪うに際し、頭の片隅であれ迷いや苦痛を感じることが少なくありません。特に、無抵抗な女性や小さな子供であれば憐憫の情も湧きますし、後々まで良心の呵責にも苛まれる人もいます。人であれば、躊躇なく銃の引き金を引くには職務に徹し、心を鬼にしなければならないのです。ところが、AIロボット兵器には、人のような感情はありません。その分、何らの心の痛みを感じることもなく、自ら“敵”と判断した対象に対しては、即座に攻撃を加えることができるのです。

AIロボット兵器に戦闘を任せるメリットとしては、(1)ロボットに任せれば殺人という重度のPTSDともなりかねない行為を回避できる、(2)戦場にあって自軍の兵士の命や身体を危険に晒す必要がなくなる、(3)無感情のAIロボット兵器の方が反応性や即応性が高い、といった諸点を挙げることができます。しかしながら、このメリットは、相手方にとりましては、戦場において上記のメリットの凡そ裏返しとなる深刻な事態を引き起こします。乃ち、(1)自軍の兵士がAIロボットによって機械的に殺害される、(2)AIロボット兵器が生身の人間ではないため(火器類に対する耐性の高い特殊素材が使用されるのでは…)、自軍の銃や火薬の威力は大幅に減滅される、(3)自国の将兵のみならず国民も、戦闘員、非戦闘員の区別なく、AIロボット兵器に発見され次第、即座に虐殺される…といったリスクが生じるのです。

AIロボット兵器の開発は韓国に限ったことではなく、中国などでも軍事戦略上不可欠の技術として開発が急がれております。果たして、近い将来、AIロボットが戦闘員の主流となった場合、一体、日本国は、どのようにして以上に述べた事態に対処するのでしょうか。日本国の自衛隊も国民も、AIロボット兵器にむざむざと殺されてゆくのでしょうか。新たな技術が誕生しますと、その技術は様々な分野へと波及するものです。AI技術が実際に軍事転用されている以上、それに対する有効な防御技術もまた研究開発を以ってしか為し得ません。この側面を直視すれば、大学や研究機関を含め、AIロボット兵器に関する研究を全面的に否定し、排除することは、AIロボット兵器を含めて積極的に先端軍事技術を開発している反日諸国に対して、暗に協力しているようなものではないかと思うのです。

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