万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

“南北芸術交流”を報じる怪しい日本のテレビ局

2018-04-04 15:23:21 | 日本政治
平壌公演終えた韓国芸術団が帰国 アーティストらに充実感
 平昌オリンピックを機として始まった南北融和路線の一つの特徴は、“芸術活動”を両国の絆としている点です。同オリンピックでは、北朝鮮の芸術団が韓国を訪問していますが、3月末から4月初めにかけて、韓国側が芸術団とテコンドー演武団が北朝鮮の平壌を訪れて公演を行ったそうです。

 南北融和事業に芸術分野が選ばれた理由は、おそらく、文化交流であれば政治色がなく、両国の国民に融和ムードを広くアピールできるとする判断が働いたからなのでしょう。実際に、芸術交流は大盛況であったと報じられています。しかしながら、その背景には、北朝鮮危機を背景に制裁網の分断を図りたい北朝鮮側と親北派である文在寅韓国大統領の対北、あるいは、対中協力の思惑の一致があり、両国国民向けの芸術交流であれ、政治イベントの一環であることは疑いなきことです。

 となりますと、当然に、北朝鮮の非核化を危うくしかねない南北の融和路線に警戒感を抱く日米等は、この事業に対しては厳しい視線を向けるべきなのですが、どうしたことか、日本国のテレビ局の多くが、嬉々として同イベントを昼間の時間帯のワイドショーで取り上げているのです。北朝鮮から派遣された女性応援団を連日報じるなど、この現象は、平間オリンピック開催期間においても観察されました。日本国は、南北問題の当事国ではないにも拘わらず…。

 お昼のワイドショーと言えば、その主たる視聴者のターゲットは主婦層とされており、政治、特に朝鮮半島問題に対して特別に高い関心を寄せているとは思えません。一時期、マスコミの煽りで“韓流”に踊らされたとはいえ、視聴者の多くは訪朝した韓国の玄能人について詳しい情報も持ち合わせていないことでしょう。今日、韓国芸能界に対する関心が低下しているにも拘らず、南北芸術交流を執拗に報じるテレビ局の姿勢は、著しく常識的な判断からずれでいるのです。

 同事業が政治分野における融和路線を象徴しているとしますと、日本国における過剰報道の理由としては、テレビ局には在日韓国・朝鮮人の採用枠があるためか、番組編成に著しい偏りが生じている可能性を挙げることができます。しかも、これらの外国籍職員の人々は、テレビ局内において本国の北朝鮮、あるいは、韓国の意向を受けて活動しており、今般の南北芸術交流の扱いも、日本国の放送局は“中継所”に過ぎず、両国の意向が強く反映されていると推測されるのです。

 おそらく、その目的は、日本国内の世論を融和路線へと誘導することであり、特に、家庭内で影響力を持つ女性がターゲットとなっている可能性もあります。かのナチスも、自らの支持層を広げるためにとりわけ女性に対する宣伝や勧誘に熱心であり(女性を信奉者にすれば、家族全員を自党の支持者にすることができる…)、こうした女性利用の手法は全体主義の特徴の一つでもあります。

 日本国のマスコミが、南北両国の宣伝機関に堕しているとしますと、これは、国家的な危機でもあります。北朝鮮危機に関連する今般の一連の民法の報道を見る限り、放送局による反日路線や偏向報道は、公共放送であるNHKに限定された問題ではないように思えるのです。

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