万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国の経済発展は平和と反比例する

2011-06-17 11:38:31 | 国際政治
南シナ海、強まる対決姿勢…中国は資源確保へ妨害強化も(産経新聞) - goo ニュース
 中国市場の成長につれて、かの地で業績を伸ばしている企業からは、中国の発展は我が国にとっても望ましいとする評価の声が聞かれます。しかしながら、経済分野と政治分野では、全く評価が逆になると思うのです。

 昨年は、東シナ海や尖閣諸島をめぐって日中間の緊張が高まりましたが、現在、南シナ海では、中国とベトナムを始めとした東南諸国の間で対立が激化し、一発触発の状態が続いているようです。軍事力に物を言わせる中国側の強引な行動の背景には、経済成長を支えるための資源の獲得があり、中国との紛争地帯は、こうした天然資源が埋蔵されている可能性のある地域でもあります。つまり、中国の経済成長は、さらなる資源への渇望を生み出し、それが、軍事力の増強と比例して拡大するがために、平和とは反比例するのです。しかも、東南アジア諸国側も、政経両面において新興国として実力を付けてきており、やすやすと中国の圧力に屈するわけではありません。

 経済的な視点からしか中国との関係を見ませんと、政治的なリスクを見過ごし、気付いた時には、自国の資源や領土を奪われることになりかねません。世界第二位の経済大国の地位についた中国を手放しに礼賛するよりも、国際法も国際秩序も破壊しながら突き進む覇権主義の行く末が、アジアに戦禍をもたらす可能性をも直視すべきと思うのです。

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6 コメント

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Unknown (UNKNOWN)
2011-06-18 06:26:02
 あなたは中国嫌いだから、中国の言い分を無視している。
 南沙諸島は日本領であった。サンフランシスコ条約で放棄。例のごとき、アメリカのいい加減さで、次はどこが領有するか決めていなかった。で、問題発生。
 日本の領有が正当なら、台湾の領有が正当じゃないかな?台湾放棄とセット。
 その台湾は中国と不可分と日本は認めているのじゃないかな?中華民国も中華人民共和国も不可分の立場だった。では中国が領土だと主張することに文句を言うこともない。
 歴史的にも占有は中国の可能性のほうが高い。フィリピンやベトナムの漁民も行っていただろうけど。鄭和などの活躍から判断すると。
 ま、適度に妥協せよと言う立場でよい。
UNKNOWNさん (kuranishi masako)
2011-06-18 09:47:35
 南沙諸島については、平和的な解決を追求すべきです。中国も、軍事力を行使すべきでなく、もし、正当な根拠があると言うならば、国際裁判、仲裁、調停・・・といった、解決の場で主張すべきです。なお、鄭和は、あくまでも、海外使節として派遣された船隊ですので、その寄港は、国際法上の先占の要件を満たす効果はありません。
Unknown (UNKNOWN)
2011-06-18 12:33:57
 歴史より、近代法による解決の方が、わが国にもよいのではないかな?竹島だって尖閣だって、漁師は朝鮮からも、台湾からも大陸本土からも来ていたと思うが、日本が合法的に領有した。だから、日本領でよい。
 南沙諸島の島で日本はリン鉱石を採取していたわけだ。合法的に領有して。日本が条約で放棄したのなら、常識的には中華民国に台湾を返した時、付随したと見るべきだろう。だから、中国領だろう。変にフィリピンなどの肩を持つと、尖閣に跳ね返る。
 中国が巡視艇を出したのを軍事行動と読売に書いていたけどアカン。巡視艇は警察行動。それに対抗してベトナムが軍艦を出せば、それは軍事行動。アメリカがベトナムに自制を要求したのは当然。
 あなたは中国を憎悪しているから、中国の行動にも理があるのではないかと思わないだけだ。何事も”過ぎたるは及ばざるが如し”中国の言い分にも理がある時があるさ。
UNKNOWNさん (kuranishi masako)
2011-06-18 15:48:42
 南沙諸島は、1938年に日本国が領有を宣言し、台湾の高雄市に編入されたそうです。サンフランシスコ条約における台湾放棄は、下関条約に基づいて領有した領域を対象としていることから、放棄後は、帰属不明の状態にありました。このため、台湾の他にも、フィリピン、ベトナム、中国が領有を宣言し、それぞれ実効支配を進めることになったようです(中国はこの地域で軍事行動を行っている・・・)。しかしながら、少なくとも、中国には、領有を主張する正当な権利はないはずです。台湾は、中国に帰属していませんので、中国が、台湾の権利を盾に、南沙諸島の領有権を主張することはできないからです。
Unknown (UNKNOWN)
2011-06-18 18:03:59
 でも、台湾は大きな意味でチャイナに属するのは中華人民共和国、中華民国とも主張している。独立したわけではない。だから、高雄市に属するなら、中華人民共和国の領土でしょう。中華民国の領土とも言える。
 台湾が中国に属していないというのはあなたの主張。両者とも、広い意味で中国。国連で中華民国に代わって中華人民共和国が常任理事国になった以上、中国の正統政府は中華人民共和国。違う?
 それは日中国交回復のときの宣言、および、友好条約で解決済み。あなたは破棄するつもり?
UNKNOWNさん (kuranishi masako)
2011-06-19 09:23:09
 台湾では、民進党を中心に、台湾の独立、つまり、”二つの中国路線”を進めており、実際に、台湾が、大陸への反攻を断念した時点で、両国は、別々の国家と見なされるのではないかと思います。
 もし、国際裁判となるならば、サンフランシスコ条約後にも、高雄市編入が、台湾の領有権の根拠として有効か、否か、という問題が、論点の一つとなるかもしれません。
 「日中平和条約」の本文には、この件についての言及はありませんし、日本国の立場は、”中国の主張を理解する”というものであったはずです(承認したわけではない・・・)。「日中平和条約」の第1条には、武力の不行使と平和的解決を謳っていますので、中国は、この条約にも違反する行動をとっていることになります。

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