万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

朝日新聞社が認めた”偽証”が韓国を揺るがす

2014年09月14日 15時12分06秒 | 国際政治
慰安婦誤報、朝日は周知努力を=安倍首相(時事通信) - goo ニュース
 事実無根の慰安婦記事を掲載した事件について、朝日新聞社は、訂正の遅れは謝罪したものの、未だに慰安婦問題の本質は変わっていないと主張しています。韓国もまた、朝日新聞社と基本姿勢を同じくしており、元慰安婦の証言を盾に、強制性はあったと言い続けています。

 朝日新聞の記事の元となった”吉田証言”とは、日本軍の命令の下で強制連行を実行したとする元日本軍人の告白、つまり、実行犯の実体験として公表されました。いわば、日本軍の内部告発であり、本人自身が自らの経験をまことしやかに証言したのですから、多くの人々が事実と信じ込んだのです。”私は見た”とか、”私は聞いた”という言葉に、案外、人は簡単に騙されるものです。しかしんがら、証言とは、事実との齟齬が判明すると、信頼性を一気に失います。”吉田証言”もまた、済州島で聞き取り調査を実施しても裏付けが全くとれず、指揮命令系統も当時の日本軍や行政組織と一致せず、捏造であることが早い時期に発覚していました。今日に至り、朝日新聞社が吉田証言を偽証であったことを認めたのですが、その影響は、やはり韓国の主張を揺るがすのではないかと思うのです。何故ならば、韓国の最後の砦は、”元慰安婦の証言”なのですが、吉田証言が偽証であったことが確定したことは、”証言”というものの信頼性を著しく低下させることになるからです(しかも、韓国の偽証率や誣告率は極めて高い…)。

 韓国人元慰安婦の証言について、日本国政府は、河野談話の根拠となった元慰安婦の聞き取り調査については再検証を見送りましたが、新聞報道によりますと、信頼性に乏しく、厳正な再検証が実施されれば論駁されることは必至なそうです。朝日新聞社が先鞭をつけた”証言”から”偽証”への流れは、やがて、韓国にも及ぶのではないかと予測するのです。

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コメント (2)
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