万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国の防空識別圏設定-第二の李承晩ラインか

2013-11-23 15:43:56 | アジア
中国、東シナ海に防空識別圏…尖閣上空を含む(読売新聞) - goo ニュース
 本日、中国政府は、日本領の尖閣諸島を含む東シナ海一帯の上空に、一方的に防空識別圏を設定したことを公表しました。この行為、竹島の不法占拠の前段階となった、韓国による李承晩ラインの設定を真似たかのようです。

 マッカーサー・ラインの失効を前にした1952年1月18日、当時の韓国大統領李承晩は、竹島を取り込むかのように、日本国との間の海域に軍事境界線を一方的に設定しました。韓国政府は、その後、竹島周辺海域において操業していた日本漁船を拿捕し、漁民の殺害・拘留を行うとともに、1953年4月20日には、独島義勇守備隊を竹島に上陸させ、武力で竹島を占領するのです。李承晩ラインの設定は、当時から国際法違反と批判されており、況してや竹島の強奪は、武力で現状を変更する侵略行為でした。防空識別圏は、領海・領空のように国際法において範囲が定められているわけではないため、中国による防空識別圏設定は、則、国際法違反とはならないものの、尖閣諸島の上空を含めたことにおいて、中国が、尖閣諸島侵略の歩を進めたことは確かなことです。そして、今後、日本国政府が、中国政府による尖閣諸島上空での中国空軍の行動の自由を黙認するとしますと、おそらく中国は、この地域の制空権は確保したとみて、尖閣諸島に人民解放軍を派遣し、武力占領を試みることでしょう。

 平和的な解決方法としては、日本政府が国連安保理にこの問題を提起し、中国に対して、ICJでの解決を求めるように圧力をかけるといった方法もあります(第6章の問題であれば、中国は拒否権を発動できない…)。その一方で、中国がなおも武力侵攻を選択する場合には、日本国は、自国を防衛するために、日米同盟の下で中国と戦う覚悟を固めなければならないと思うのです。今度ばかりは、竹島の二の舞となってはならないのですから。

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コメント (8)