水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

熱田神宮-2

2017-06-11 | ◆縁ある処(名古屋市)◆

 

熱田神宮つづき。

 

 

 

 

 

 

朝の神事のあと、ちょっとだけ境内をお散歩。

 

 

 

尾張造りではなくなったのが残念ですが、
これはこれでとっても素敵♪

 

 

 

拝殿前の古木は、根っこが鳥類の足みたいで面白い。

 

 

 

主祭神の熱田大神ですが、
個人的には、天照大神ではなく日本武尊のことだと思っています。

熱田神宮は、その元宮である氷上姉子神社(現在は熱田神宮の境外摂社)とおなじく、
尾張氏が深く関わっている神社。

尾張氏好きな自分にとっては、もうそれだけで居心地の良い場所です。

 

 

ご神体は、三種の神器のひとつである天叢雲剣(草薙神剣)ですが、
三種の神器とは、

・鏡---八咫鏡 (やたのかがみ)
・剣---天叢雲剣草薙剣(あめのむらくものつるぎ/くさなぎのつるぎ)
・玉---八坂瓊曲玉 (やさかにのまがたま)

の3つを指します。

天孫降臨の際、天照大神から番能邇邇芸命に渡されたものとされています。

 

歴代の天皇が皇位とともに継承し、
剣の形代(分身)と勾玉は、剣璽(けんじ) という名で、皇位継承の証とされてきました。

現在、鏡は伊勢神宮に、剣は熱田神宮にそれぞれご神体となって奉斎され、
勾玉は皇居に安置されています。

 

 

先祖のご縁もあってか、やはり草薙剣に惹かれてしまう。

(あと三種の神器じゃないけど銅鐸も好き。)

 

 

草薙剣は、いわゆる十握剣(とつかのつるぎ) とされる神剣のひとつで、
石上神宮のご神体である「布都御魂剣(韴霊剣)(ふつのみたまのつるぎ)」、
布都斯魂(ふつしみたまのつるぎ)」なども、十握剣と称されます。

記紀神話において、
この「布都斯魂剣(ふつしみたまのつるぎ)」は、「天羽々斬(あめの ははぎり)」とも呼ばれ、
スサノオ尊が八岐大蛇を斬った剣であるとされています。

さらに天羽々斬で八岐大蛇を斬った際に尻尾から出てきたのが「天叢雲剣」で、
スサノオ尊は、これを高天原の天照大神に献上。

その後、天孫降臨に際し天叢雲剣は邇邇芸命に託されて地上に降り、
景行天皇の時代には伊勢神宮の倭姫命から皇子倭建命(日本武尊)へと渡り、
草薙剣と名を変えます。

日本武尊の東征中、妻の宮簀媛(尾張氏娘)へと預けられた草薙剣は、
尊の死後も尾張氏によって祀り続けられ、のち熱田神宮に祀られました。

(ちなみにこの草薙剣、戦時中には岐阜県の水無神社へ一時疎開しておりました。)

 

 

 

一之御前神社へ向かう道中、聞こえてくる笙の音に耳を澄ませると、
時代がずれていくような不思議な感覚になりました。

 

 

神話と現実の境目を手繰りつつ、
神剣の奉斎の場が、尾張へと移った歴史を思い描く。

何らかの形でその経緯に関わったのであろう先祖の足跡が、
まだこの空間に留まっているような気がして、
しばらくぼーっと本殿裏の空を眺めておりました。

 

 

 

 

 

熱田さんは素敵な古木がいっぱいなので、
どの場所へ行っても癒されます。

 

 

清らかな水に誘われて、水かけ3回やってみました。

意外と上手くいくものですね。

 

 

 

 

 

森林浴という言葉があるけど、
木や草の力って本当にすごい。

 

 

 

見ているだけで自然と笑顔になれるもん。

 

 

 

 

 

こちらは再度来訪した際の夕方の写真。

 

 

拝殿あたりは人もそんなに多くないけど、
露天が並ぶ参道はもう凄いことになってました。

 

 

 

 

そうそう。

例祭の記念に、「巻藁鈴」を買いました。

献灯まきわらの形を模して作られているそうで、
チリンチリンと可愛い音がします。

 

 

あ。そういえばここできしめんを頂いたことがないわ。(゜Д゜)

きしめん大好きだし、何度も参拝してるのに・・。

今度はちゃんと食事しよう。

 

 

 

そしてこちらも、実は今まで一度もお邪魔してない場所。

 

 

下知我麻神社

御祭神:真敷刀俾命

 

 

真敷刀俾命は、境内の上知我麻神社御祭神・乎止與命の妃神であり、
宮簀媛命の母神です。

 

 

場所は境内北西の一隅なんですが、
いったん西門から外へ出ないと鳥居をくぐれない事もあり、
今まで全く気づきませんでした。

ちなみに、
熱田神宮の上・下知我麻社の元宮は、かつて南区の星宮社にあったそうで、
そのあたりに乎止與命の館があったと言われています。

 

 

今回は例祭メインの参拝だったので、
またいずれ改めてじっくりお参りしたいと思います。

近場でいつでも来れると思ってちゃだめよねー。(汗)

 

 

大好きな熱田さん。

またね。

 

 


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