水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

九州旅 前置き ⑦(鹿児島県・宮崎県)霧島六社権現1

2022-08-06 | ├ 鹿児島(ふらり旅)

 

九州つづき。

 

 

 

 

 

 

最終日は午後から雨予報。

4日もいればオール晴天って訳にもいかないけど、
梅雨入り間近だったからここまでもっただけで十分。

一社目の鹿児島神宮を除けば、残り六社は緑深い場所が多いし、
かえって雨模様のほうが趣があるかなと思って、天気は特に気にせず。

 

 

というわけで、最終日の二社目。

 

 

霧島神宮】鹿児島県霧島市霧島田口2608-5 

式内社

 

 

穏やかで光に満ちていて、とても優しい神社。

凪という言葉がぴったりです。

 

 

神域は大地に根付き、
静かだけれど、しっかり包んでくれる。

素晴らしい所ですね。

 

 

 

主祭神:天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊

相殿神:木花開姫尊、彦火火出見尊、豊玉姫尊、

 鵜鶿草葺不合尊、玉依姫尊、神倭磐余彦尊

 

 

元来、山岳信仰が元となったとされ、
540年創建とも言われます。

社殿は噴火により度々焼失し、現在の社殿は1715年に再建されたもの。

 


本殿・幣殿・拝殿(いずれも国宝)

 

 

御神木:樹齢およそ800年とされ、南九州の杉の祖先ともいわれています。

 

 

こちらの感想は、

・拝殿前で悪いもの全部落としてくれる。
・本殿後ろ(高千穂峰)がここの全て。

 

 

すっかりきれいにしてもらったので、
個人的メインと思っている場所へ行ってみまーす。

 

 

 

それがこちら、境内に鎮座する山神社

拝殿向かって左後方にあります。

 

 

あれだけ多かった参拝客が、
こちらにはほとんどいません。

 

 

30分ほどの滞在中、訪れたのはせいぜい数人だったかな。

 

 

でも霧島神宮に来たらぜひ参拝してほしい所。

神気の強さにおいては、
今回の九州参拝旅でNo.1の場所でした。

 

 

御祭神:大山津見神

 

 

 

こちらの感想は、

・エリア内に入った瞬間、気が全身を駆け巡る。
 ぞわぞわと心地よい動きをする。
・霧島神宮の主さんがおられるところ。
・黄金色に光る透明な神さん(昔なつかしの黄金飴みたいな色)が、
 小祠の向かって右にある、杉の木の前に立つ。

 

 

 

とても静かで、落ち着くところ。

山神社系はどこも空気がいいなあ。大好きです

 

 

 

さて、タイトルにある「霧島六社権現」ですが、
これは霧島山(宮崎県と鹿児島県の県境)周辺に鎮座する次の6社の総称で、
かつては山岳信仰(修験道)の道場でした。

霧島神宮(鹿児島県霧島市)
霧島東神社(宮崎県西諸県郡高原町)
狭野神社(宮崎県西諸県郡高原町)
霧島岑神社(宮崎県小林市)
・夷守神社(宮崎県小林市)※明治時代、霧島岑神社に合祀。
東霧島神社(宮崎県都城市)

 

 

一説には、1234年の噴火で社殿を焼失したため、
霧島神宮(西御在所霧島権現)を、長尾山(現在の東霧島神社の所在地)に遷座。
さらに1484年、これを「東社」(現:霧島東神社)と、
「西社」(現:霧島神宮)の二社に分けたとも言われます。

また、社殿を長尾山に移した後、
現在の「霧島東神社」と「霧島岑神社」の二社に分け、
さらに霧島東神社から「霧島西神社(現:霧島神宮)」を分けたという説もあるようですね。

 

 

いずれにせよ、
西が霧島神宮、東が霧島東神社なのですね。

 

 

 

あー離れたくない。できることなら丸一日ここにいたいって思う。

 

 

めいっぱい充電させて頂いたあとは、三社目へ移動します。

 

 

霧島東神社】宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田6437

 

 

西の霧島神宮に続き、東の霧島東神社です。

 

 

 

創建は10代崇神天皇の御代とされ、以後、
霧島修験道の根本道場として信仰されました。

飛地境内である高千穂峰山頂の「天逆鉾」は社宝として祀られています。

 

 

主祭神:伊邪那岐尊、伊邪那美尊
配祀神:天照大神、瓊瓊杵尊、天忍穂耳尊、彦火火出見尊、
 鵜葺草葺不合尊、神日本磐余彦尊

 

 

こちらの感想は、

・地に足のついた、大地にでーんと座っている神社。
・ここに入ればとにかく守ってくれる。強固な家のような場所

 

 

 

境内入ってすぐの石段を上ろうと思ってふと見ると、
目の前には大きな蛇さんが。

 

 

私の姿など気にもせずしばらくそこに留まった後、
ゆっくり悠然と移動していきました。

 

 

 

蛇が去った直後に雨が降り始め、
しっとりと光る木々や社殿。

 

 

龍が住むという『御池』や、
龍神の安息地とし、霧島九頭龍王を祀る神龍の泉『忍穂井』など、
龍神さん所縁の場所だから、降雨はつきものかな。

 

 

雨の中の参拝も、たまにはいいもんです。

 

 

 

 

思い返せば、三泊四日の九州旅行は、
様々な偶然やタイミングが重なることで、
良縁や幸運にことごとく恵まれた旅でした。

 

 

たまたま出会った地元の方々から、
参拝神社にまつわるものを好意で戴いたり、
運良く空きがあったり、偶然見つけたり、
やたらとカンが冴え、選択や行動がすべて正しかったり。

 

 

特に鹿児島から宮崎にかけて7社もまわった最終日は、
空港への到着があと5分遅かったら名古屋へ帰れなかったかもしれず。

追い風に乗り、何もかもが順調に進んだ日々でした。

 

 

この時も同様に、
霧島神宮で出会って話をした方と、この霧島東神社で再会し、
素敵な時間をともに過ごすことができたり・・。

 

 

 

とにかく、
縁という言葉をとても強く感じた4日間でした。

 

 

次第に強くなる雨足に、カメラを死守しつつなんとか撮影。

たぶん晴天だったら1.5倍ぐらい時間かかったと思うから、
雨でよかったかも笑

 

 

まだ残り四社あるので、
後ろ髪を引かれる思いでこの場を後にします。

 

 

 

その8へつづく・・。