暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2021年01月15日 | 古民家
 カチカチはぜる音と・・・ゆるり、体をほぐす暖かさ・・・
恐れであり・・・癒しであり・・・手に入れた事が人の証のように・・・
炎は難しい顔を覗かせながら・・・暮らしを包んでくれます・・・。

直火を見る機会がめっきり減った生活では・・・
マッチの火も・・・蝋燭の灯しも・・・ガスの炎さえも暮らしから消えていしまいました・・・。
炭の焔は小さくこっそりと静かなようで・・・力強く、心の中に暖かさを届けてくれます・・・。
木が燃える・・・紙が燃える・・・布が燃える・・・
それぞれに炎の色や形があり・・・きらびやかな暮らしだったけれど・・・。
多くの災害や・・・安全の言葉の中に、文化は埋もれてしまいました・・・。

茅葺の屋根と炎の相性は悪く・・・ほんの少しの火種で、大きな火災となるのに・・・。
茅を守る為に囲炉裏を焚き・・・暮らしの中、竈で煮炊きをして蝋燭を灯します・・・。
人の快適な暮らしが、火災に弱い木造住宅を育てたような気がして・・・
地震に弱いと言われる伝統工法も・・・人の暮らしに合わせて、先人の教えを忘れてしまったから・・・
いつのまにか悪者にされてしまって・・・。
長い時間を掛けて繋がれた教えは・・・案外捨てたモノでも無く、今なら大きく頷ける言葉が頭に入って来ます・・・。
おぼつかない・・・フラフラ炎を見ていると、じんわり心が落ち着いた暮らしが待っているような気がします。



コメント
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