暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

回り道

2021年01月09日 | 古民家
 玉手箱を開けてみると、おじいさんになってしまった・・・のでは無く・・・
先人から受け継いだ建物には、伝統の技術が残されていた・・・。
古い建物を丁寧に解体すると・・・巧みに組まれた木組みがそこにはあり・・・
この建物だからこその工夫や考え方が残されて・・・携わった職人の想いが伝わって来ます・・・。

工場生産の仕口で、金物で固定された構造が弱い訳では無くても・・・
違う素材同士の無理がそこにはあって・・・一度緩めば雪崩のように強度が無くなる作り・・・
固めて守る考え方が・・・今では柔軟に力をかわす考え方に見直され始め・・・。
使われている素材の大小はあっても・・・失われそうな伝統の工法が・・・
実は合理的な技術なんだろうと思います・・・。

新しいデザイン・・・新しい素材は次々生まれ・・・
考えもしなかった住まい造りが生まれては消えて・・・
大きな自然の前に・・・迷いながら、新しいと思う方向へ舵を取っても・・・
はるか以前に生まれた基本の技術に気付き、回り道した事を知りながら・・・
認めようとしない風潮がいつまで続くのでしょうか・・・?
少しづつ変わりはしても・・・大きく方向転換はしないのは解っているけれど・・・
そんな伝統の技術を・・・この先も残せる住まい造りが出来ればと、思います。


コメント
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