暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

変わりゆく

2019年10月20日 | 古民家

 我が屋の庭を眺めると・・・狭い場所に丸い飛び石が数個・・・・

和の庭でも無いので・・・居場所を求めて、たどり着いたのが、庭の片隅で・・・

積み重なるように・・・その存在感だけを残して・・・苔と雑草に覆われる姿となりました・・・。

一時の流行で・・・大きな庭石を玄関前や・・・庭に鎮座させたご家庭も多いかと思いますが・・・

その後の処理をどうしたら良いのか・・・何をするにも以外に高額な費用が必要で・・・

一人の人間が太刀打ち出来る重さでもなく・・・

あきらめに似た思いで・・・存在感一杯のまま、朽ち果てる事の無くい姿を眺めている人も多いことでしょう・・・。

木材は腐ります・・・。

シロアリだけでなく・・・雨風にさらされ、腐朽菌など・・・自然と土になり・・・

循環する自然素材です・・・。

古材に興味のある方などは・・・囲炉裏の煙や・・・日焼けでいい感じに色づいた柱や梁・・・・

・・・床板なども・・・人が生活して来た足跡のように・・・

ツルツルと黒光りして・・・暮らして来た歴史の重さも感じられます・・・。

時間の経過と共に変化する木材は・・・工業製品には無い味わいが有り・・・

時と共に変化するその姿に・・・・美しさや・・・神々しさを感じる事もあります・・・。

石は、人の時間軸の中では・・・そこまで変化は望めませんが・・・

木材は・・・新築で建てられた白木の美しい姿から・・・半年すると、いい感じに日焼けで色が付いてきます・・・。

1年もすると・・・手垢や傷・・・生活の足跡が付き始め・・・・

小さいお子さんがいれば・・・背比べの跡も、大きな思い出となります・・・。

江戸時代の建物・・・場所によっては・・・刀で削られた跡・・・火縄銃の弾の跡・・・・

血痕なのか・・・?黒いシミが残っていたり・・・少し物騒な話しですが・・・・

歴史に刻まれた生活や暮らしの息使いも・・・そんなところで体感することが出来ます・・。

石や木材や土で造られた住まいを貧しい暮らしと思うのか・・・

贅沢な暮らしと思うのか・・・それは人それぞれの感覚と・・・考え方ですが・・・

人が成長し・・・老いて来る姿と同じように・・・変化する時間・・・変わり行く日々を楽しむ・・・

それが・・・本当に贅沢な時間の使い方なのかな・・・と想います。

コメント
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