日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

地震で傷ついた熊本城 応援します。

2016-04-17 21:48:34 | 日記
熊本の地震、大変な状況が連日報道されていますが、被災された方々の生活が早く平穏に戻れるようにと祈るばかりです。もう、日本という国は、どこで大地震が起きてもおかしくない、という覚悟で生きなければならないと思います。

その中で、熊本城の石垣などが崩壊したというニュースは衝撃的でした。シャチホコも落ちたというその映像は、痛々しいものです。

同時に、実家の福島県・白河市の小峰城(日本百名城の一つ・国史跡)も、5年前の東日本大震災で石垣が崩壊したこととイメージが重なりました。
あの時は、崩壊した部分以外も全体的に石垣がゆるんでしまって、もう元に戻らないのではないかと絶望的な気持ちになり、大ショックでした。形あるものはいつか滅びる運命なのかと・・・やや諦めの気持ちさえありました。

その後、なかなか復旧が進んでいるように見えなかったのですが、やっと、4年後の昨年、かなりの部分が復旧して、再び見学可能な状態に戻りました。

このブログでも、何度か白河・小峰城を話題としてきました。

震災で石垣が崩壊 白河小峰城の今 」(2015-01-18)


東日本大震災の被害から復活 白河・『小峰城復興式』開催(4月19日)のお知らせ が届きました」 (2015-04-04)


福島観光においでくださって感謝!」(2015-08-27)


石垣の積み方も、被害を受ける以前とほとんど遜色ない程度にうまく復旧されて、その復旧技術の高さにも感動しましたし、震災で傷ついた福島を思って、白河とお城を訪れてくれる観光客も以前に増して増えている様子に心を打たれました。

私は、「ふるさと納税」で白河市に寄付し、小峰城復興の目的でお金を使ってもらうことにしていました。
同じように、今回の熊本の震災においても、熊本城復興のために、ふるさと納税をしたいと考えています。
まずその地に暮らす人々の生活の支援が大切で、そちらにも財政的・物質的・人的な支援が届くことを願っていますが、自分の持ち場である歴史の教員としての立場からは、被害を受けた文化財の復旧に対する支援を特に心に掛けたいと思います。

今回の地震の後、熊本のアンテナショップが盛況とのことですが、その気持ちはわかります。
私も、スーパーで熊本・九州の産品に目が行きます。
今日は、売っていたアスパラガスがなんとJA阿蘇のものであることに気付き、買って食しました。
阿蘇も大変な状況になっていて、今後いつ阿蘇の農産物が東京まで届いて私達の食卓にのぼるかわからないなあと思いながら、おいしくアスパラガスをいただきました。


余談ですが、以前は、東京で売っているアスパラガスというと、福島県の会津のものをよく見かけたのですが、原発事故の風評被害の影響なのか、見かけなくなったような気がしていました。メキシコ産などが最近多いように思います。会津は原発からかなり遠いですし、会津の農産物も、偏見なく受け入れていただく日が来るようにと願っています。

熊本城に話を戻すと、修復に20年かかるかも、という予測も出ているようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160417-00000069-jij-soci

白河とは全然規模の違う大きなお城ですから、かなりの年月はかかるだろうと思います。しかし、白河のお城の復旧経過を見てきた者として言えることは、昨今の技術によって、かなり元のように復元が可能ですから、希望を失わず、元気を出して、お城の復興成る日を待ちましょう。ということです。
全国からたくさんの支援の寄付が集まるはずです。
私は、白河市からふるさと納税のお礼をいただいてしまいましたが、ふるさと納税をして、お礼は辞退するということもできるようですから、そうするのもいいですね。

お城は、それぞれの地域のシンボルでもあります。シンボルであるお城が被害を受けたということは、市民にとって心の痛手になり、その姿を見るたびに、つらい思いがよぎるとは思いますが、いつか、見事に復旧するのであり、その時まで、希望を持って、前に進んでいきましょう。応援します。
私も、熊本城へはまだ行ったことがないのですが、いつか必ず、訪れたいと思っています。

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