くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

少し分かったつもり

2014-12-31 | 本,TV,歌,人物など

NHKの「証言記録 東日本大震災」http://www9.nhk.or.jp/311shogen/link/program1.htmlで、8月に放送された「第32回 宮城県気仙沼市 ~杉ノ下高台の戒め~」です。この放送の言葉が、今年は印象に残っています。

気仙沼市杉ノ下地区は、住民の方も行政の方も、津波に対する防災意識がとても高い地域だったそうです。津波の際の避難計画作りや避難訓練なども積極的で、大学の研究者なども加わり科学的な視点も重視していたそうです。それにもかかわらず、宮城県内でも被災率の高い地区になってしまったとのことです。

当時、市の防災担当だった方の言葉が心に響きます。
「たかだか100年くらいのいろんなデータをもってですね、人間が少し分かったつもりになっていたということ自体がですね、ちょっと違うんだろうと。もう少し謙虚になって自然というものはよく分からないと、分からない中で分かっている範囲はここなんだとかということでですね、どうしたらいいんだっていうことをもう一度考え直すっていう、そういうような姿勢が一つ必要なんだと思いますね。」

少し考えると、あらゆる被災をしない方法は無い気がします。どうやって生き残るかという方法しかないのかなと。本年も訪れていただいて、ありがとうございます。