蔵っ子日記

これは中堅(?)蔵人の日々を綴った素朴な日記です。
だんだん「蔵っ子」と言えない歳になってきたか?でもよろしくね。

滓引き(おりびき)して、きれいな黄金色♪

2008年03月26日 19時24分35秒 | 日本酒
昨日は出雲は雷雨、今日も「いい天気だな」、と思ったら時折激しい雨が・・・。季節の変わり目、天気も不安定ですね。

今日は私「滓引き」を致しました。と大げさに言っても1本(量も少し)ですが。
写真をご覧くださいな♪ステンレスのタンクに移動したのですが、きれいな黄金色♪やりましたね、いい感じです。「滓(おり)」とは槽(袋)を使って搾ったときに多く出ますが、上槽したての酒に浮遊している白いにごり。正体はタンパク質、酵母、デンプンなど。これがいつまでも酒中にあると酒質が変化しやすいので、早めに取り除くことが必要です。この取り除く作業を「滓引き」と言います。
単純にいうと、上槽したての酒を低温で貯蔵すると、滓が沈殿します。そしてこの沈殿部分ほど残して、出来る限り多く上澄みだけを移動するわけです。
あえてこの滓が残った酒を「おり酒」として販売することもあります。「にごり酒」と「おり酒」の違いは? ん~、蔵の考え方によるのかな?微妙だ・・・。

さて話はガラッと変わり、昨日今日と蔵見学のお客様が来られましたよ。県外と市内の方でしたがご両人とも初めてのことらしく、とても素直に喜んでもらえた様子。いろんなお酒を試飲して頂き、こちらも満足。しかし「マイぐい呑み」を用意して来られたあの方は・・・すばらしい・・・感服。