酒造り日記

佐賀県の天吹(あまぶき)酒造の酒造り日記

ゲゲゲの新兵器!

2010-11-19 18:10:43 | ぶちょ~

こんばんは!

本日は天吹の新兵器をご紹介します。
この「ゲゲゲの鬼太郎の目玉オヤジ」みたいな形をしたものが新兵器!

お酒の仕込みの時、蒸米は放冷機で冷却後、ホースで空気輸送され仕込みタンクに入ります。
この時にこの「ゲゲゲの新兵器」が大活躍!

その名も「サイクロン!
空気輸送された蒸米はこの「サイクロン」で回転し、仕込みタンクの中に綺麗に渦を巻き散らばり、不要な空気は上方の穴から排出されます。


かっこいい!

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三連ちゃん!

2010-11-18 16:56:00 | ぶちょ~

こんばんは!

本日も「初搾り」の搾り!
以前に書きましたがこの子達は「三つ子ちゃん」、ですから搾りも「三連ちゃん」!

昨日のブログに出来具合を書くのを忘れていましたが・・・、今年の初搾り、去年にも増して「旨い」!!!
年々改良を加えている甲斐があります!結果が出ると嬉しいですね。
発売まであと少し・・・ご期待下さい!

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初搾り!

2010-11-17 16:31:25 | ぶちょ~

こんばんは!

本日、今年初の搾りでした。
お酒が出来上がる瞬間はやはり感動的!
蔵人の顔にも自然と笑みがこぼれます。


このフレッシュさをいち早く皆様にお届けしたいと思うのですが、火入れ殺菌をすると「火冷め香(ひざめか)」と言われる燗冷ましの様な香りが出ます。
この香りは時間の経過、熟成とともになくなりますが、時間がかかりますしフレッシュさも・・・。
来週には火入れ無しのフレッシュ生生酒で瓶詰し、発売の予定です。

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モリマス!

2010-11-16 21:07:57 | ぶちょ~


こんばんは!
本日も麹のお世話でお泊りです。

本日の画像は、今朝の「盛り」の様子です。
堆積し包み込んでいたお米に麹菌が繁殖を始め、白い部分がチラホラと!
これを、一粒一粒になるように崩し、麹箱に均等に小分けし入れていきます。
この時に使用するのが「盛り枡(もります)」で、枡の体積で計量するのです。

天吹では更に計量器で量りますが、盛り枡も結構使えます!

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麹造り順調です!

2010-11-15 17:14:48 | ぶちょ~


こんばんは!

酒造りは順調に進んでおります。
本日の画像は「床もみ(とこもみ)」の様子です。
蔵人の真剣さが伝わります・・・。

蒸し上がったお米を放冷し、37℃位になったら「麹室(むろ)」の中に入れます。
麹室の中には「引き込み床(ひきこみどこ)」と呼ばれるテーブルがあり、その上に蒸米を堆積し、温度が均一になるようにしておきます。
この床の上に蒸米を薄く広げ種麹を散布したり、温度調節をしていく操作を「床もみ」と言います。
良く混ぜ、目標の温度になったらひとまとめにしますが、この操作を「もみ上げ」、温度を「もみ上げ温度」と言います。

明朝7:00、「盛り」の操作となります。

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初・・!

2010-11-14 12:21:14 | ぶちょ~


こんにちは!

本日の画像は、「初暖気(はつだき)」の様子です。

「暖気(だき)」とは木やステンレス、アルミ製の「暖気樽(だきだる)」と呼ばれる樽の中に熱湯を詰めたいわゆる「湯たんぽ」のようなものです。
これを生モトに直接!入れてモトの温度をあげることで、自然の乳酸菌の生育とお米の糖化を促進させます。この方法は、古く江戸時代から行われている酒造りにおける伝統的手法です。

暖気の入れ方にもいろんな種類がありますが、本日の画像は「留暖気(とめだき)」です。
暖気は動かさず、暖気の周囲だけ温度を上げ、全体の温度は上がり過ぎないようにします。
全体の温度が上がりすぎると・・・

暖気を入れては温度を下げ、暖気を入れては温度を下げ、この操作を繰り返すと・・・生モトはノコギリの歯のような温経過を辿ります。
実に、このノコギリ歯のような品温にすることで、野生酵母や発酵にふさわしくない微生物達が淘汰されていくのです。
モトの温度と成分を均一にならしながら優良な清酒酵母を育てていく環境を整えていきます。

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例年通り・・・

2010-11-12 16:24:36 | ぶちょ~

こんばんは!

秋も深まり例年通り蔵のご神木の「落ち葉」の季節となりました。
毎朝蔵の周りを掃除するのですが、一輪車に山盛りで10杯分位でしょうか・・・この季節は蔵人総出でも1時間ほどかかります。
しかしながら、綺麗に掃いたそばから・・・また落ちてきます。
一日の始まり、酒造り前の準備運動に丁度良い!と考えましょう。

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私と同じ11歳!

2010-11-11 16:46:54 | ぶちょ~


こんばんは!

久しぶりに登場の「蔵猫」!
私の造りの経験と同じ11歳・・・またさらに白くなってきた様な・・・そのうち・・・白い猫に!?
生モトが心配でお手伝いしたそうにしていました!

生モトは今朝「モト寄せ」し、小さなタンクに引っ越しました。
これから数日間は「打瀬(うたせ)」の期間で、何もせず低温に保ち、野生酵母などを淘汰しつつ硝酸還元菌や乳酸菌の増殖に向け内容が整うのを待ちます。

生モトは「打瀬」中ですが、「高温糖化モト」の仕込が続いており、「もとやん」は本格的に忙しくなってきました。
去年発売した「天吹 すぱーくりんぐ」と、大人気「天吹 純米吟醸 山田錦 イチゴ酵母」の酒母も元気に発酵を始めています。

今年は酒米の手配に何かと苦労しましたが、何とか目処が立ちました!
あとはイメージを膨らませ・・・全力で醸し上げます!!!

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天吹流生モト仕込み・・・(まだまだヒヨコ)!

2010-11-10 17:40:12 | ぶちょ~


こんにちは!

昨日から始まりました今年の天吹流 生モト仕込み!

酒造りの奥深さと面白さを再認識するために挑戦し始めた生モト造り、今年で4年目を迎えました。(まだまだヒヨコです。
まだまだ、古い書物を読んだり、最新の学術的文献を調べたりしながらの試行錯誤ではありますが、蔵人みんなの経験値をあげながら、天吹流生モト仕込みを目指します。

本日のレポートは山卸し!

・・・「山卸し(やまおろし)」ってなに? 日本酒造りには専門用語が多いので、ご説明しましょう。
「山卸し」とは、日本酒造りにおける操作のことで、現在は、一般的に「モト摺り」と呼ばれます。
この作業は、蕪櫂(かぶらがい)と呼ばれる櫂棒を用いて、仕込んだ蒸米と麹、水を丹念に摺り合わせていきます。
これによって、生モトの物量が均一化し、有用な微生物達が棲息しやすい環境を整えていくのです。
モト摺りの操作は、実は非常に力のいる作業で、慣れないうちは息が切れてくる・・・。
ちなみに、この大変な重労働「山卸し」の作業を「廃止」したのが「山廃(やまはい)モト」です。
山卸しは気候、蒸米、麹、仕込水といった酒造条件を考慮しながら操作時間や回数を決定します。

「もとやん」の判断で「山卸し」終了!
 
これから、「打瀬(うたせ)」「初暖気(はつだき)」と工程は進み、ドラマティックな微生物の変遷が始まります。 

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生モト 仕込み編!

2010-11-09 18:09:18 | ぶちょ~

こんばんは!

さぁ、本日は「生モト(きもと)」の仕込みです。
朝9時に蒸し上がり、放冷するのはいつもと変わらないのですが、生モトの仕込み温度は6℃~7℃なので・・・そう!「北地下冷蔵庫」で放冷します。
放冷したら包む、放冷したら包む・・・「埋け飯(いけめし)」を行い、老化を防ぎつつ温度を下げていきます。

蒸米が冷えたら、お待ちかねの仕込みです。
蒸米・麹・仕込み水を「半切り桶(はんぎりおけ)」に入れ、5℃の冷蔵庫の中で6℃の酒母を手で混ぜ合わせます「手モト(てもと)」。



「ちべたいっ!」

この「手モト」を数時間おきに行い、温度や物量を均一化させます。

明日は「生モト」の醍醐味「モト摺り(山卸し)」です!お楽しみに!

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