酒造り日記

佐賀県の天吹(あまぶき)酒造の酒造り日記

秘密兵器

2007-02-20 16:26:30 | ぶちょ~


こんにちは。

今日は暖かいと言うか暑いです
酒つくりにとってこの気候は良くないですねぇ。
例年以上に清潔を保たなくては!

今日の作業は、麹の盛り、33号(純米吟醸雄町)留仕込、洗米、21号(純米吟醸)搾り、濾過、焼酎蒸留、瓶詰などです。

今日の画像は、麹造りの際、温度調節に使用する秘密兵器です。
最後の手入れ後に、このクサビを麹の箱の下4点に温度が43℃一定となる分だけ入れるのです。
皆様、これだけで43℃を保てるとは信じ難いでしょうが、バッチリ一定になるのです!
麹菌の発熱とクサビによる箱の下部の隙間からの空気による熱の発散がうまくバランスするのです。
もちろん経験やデータからの麹の厚みの調整は必要ですよ。

「蔵人テスト」問20:次の問題を数式で答えて下さい。の答え。

(1)純吟1450リットルのアルコール度数17.8%のお酒を15.5%の商品にします。このときの割水量は何リットルですか。

このような時、蔵人純アル計算という計算をします。
純アルとは100%換算のアルコール数量を言います。
問題では、1450Lでアルコール17.8%なので、純アルは258.10Lです。
純アルは小数点第3位を切り捨て、第2位までを記載します。
これは税務上の決まりです。
純アルが258.10Lですので、15.5%に換算すると、1665.161・・・Lとなります。
そこで、1665L-1450L=215Lとなり、割り水量は215Lということになります。
わかりました?

今日は「総合蔵人テスト」を行いました。
皆80点以上で優秀です。
その中でも、「こうじやん100点満点でした!
すばらしい!!!