酒造り日記

佐賀県の天吹(あまぶき)酒造の酒造り日記

地下貯蔵庫

2007-01-14 14:07:52 | もとやん
わしの蔵には昭和の初め頃造られた地下貯蔵庫があるのじゃ。
冷房装置が無かった時代、原酒を夏の暑さから守り、品質向上のために造られたのじゃ。
光と温度は品質の劣化を招くのだ。
鉄筋コンクリートの屋根には2メートル前後の厚さ土が盛られ、直射日光をさえぎり、涼しさを保っており、真夏でも涼しい温度帯なのじゃ。
春に搾られた原酒は春、夏、秋と時間の経過と共に美味しさを増していくのじゃ。
これを”熟成”というのじゃ。出来上がったばかりの新酒も良いが、時を経て熟成した日本酒は味に深みと複雑さがあり、あらためて日本酒と日本人、そしてお米との関係を感じるのじゃ。
PS:うちのこうじやんは、古酒マニアなのじゃ。