KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

甲府幕岩

2019年06月22日 | フリー(山梨、長野)
日程:2019年6月22日(土)前夜発日帰り
天候:一時
同行:ヒロイ(我が社の山岳部)
 
 さて今週は久々に甲府幕岩。
 梅雨の季節、せっかくの貴重な晴れを大事にしようと仕事が終わった金曜に前夜発。
 例年、春のシーズンは落石等による通行止めが多い「観音峠・大野山線」は多少の小石や倒木があるものの特に問題無く通過できた。
 幕岩手前某所にてテン泊とする。
 
 翌朝は良い天気。
 朝のコーヒーを飲んだ後、雑木林をウロチョロしていた相方が鹿の角をGet。
 「父の日」のプレゼント?としていただく。(^^;)
 
 

 岩場の駐車スペースは既に結構な賑わい。
 皆さん、やはりチャンスはしっかり逃さないようで・・・。
 で、本日やったのは、
 
てるやまもみじ 5.10a/b (再登)
 イエローマウンテンやペンタゴン(5.9)などが既に取られていたので、今日のアップはここから。
 1つ目のボルトが若干高く、岩の状態がイマイチだと微妙に怖い課題だが、今日は特に問題なくアップ。
 先週の沢登りで右手小指を負傷中の相方はうまくカチ持ちできないらしく、終了点手前で1テン。

 
GATE 5.10c (再登)
 短くわかりやすい一本。
 上部のホールドがややヌメっていたが、特に問題無し。
 続く相方は前回一撃していたにも関わらず、今回は出だしの小ハングを越えた後でドカ落ち。
 ちょっと凹んでいたが、まぁまだ始まったばかりだから・・・。
 (現在、一本目のボルトが緩んでクルクル回るが、すぐ二本目かけられるので特に問題ないでしょう。)
 

 
スパイラルリーフ 5.11b ×(二便。うち一回はTR)
 既にRP済の課題だが、空いていたので久し振りにやってみる。
 下部は簡単なアプローチ。核心は上半分。
 ホールドと手順を思い出しながらのトライだったが、トレーニングをしていないせいか、体幹で頑張り切れない数箇所があり、各駅停車でTO。
 その後、TRでもやるが、まったく身体が張れてない。
 相方もそうだが、先週の沢の疲れ、もっと遡るとまだGWの剱の疲れを慢性的に引きずっているようで二人とも身体が重い感じが抜けけ切れない。
 ただ、ホールド、手順はしっかり思い出したので、次回来た時はリピートしてみよう。

 
 
30のアプローチ ×(五便。うち四回はTR)
 相方の宿題の一つ。自分は以前RP済。
 前回やって頭にインプットしたつもりだが、やはり半年経つとしっかり忘れていてまた一からやり直し。
 腕のパワーはほとんど要らず、開脚とバランスがポイントか。
 自分は最近、日々のストレッチをサボっているせいか身体がますます硬くなり、前回より後退した感じだが、相方は最後にTRだがノーテンクリア。
 それまでに何便も出してさすがにヨレてきていたのでRPは次回へ持ち越し。次は絶対落とす!と息巻いていたが、たぶんできるでしょう。

 
 
 最後に悔しいからといって、相方が先ほど落ちたGATEにリベンジ。
 が、やはりヨレていたようで、またしても朝と同じ所で落ちる。
 ま、何事も欲をかいたり、焦ったりするとうまくいかないようで。また、出直して行きましょう。(^^;)

西丹沢・弥七沢中俣&左俣-小割沢下降

2019年06月16日 | 沢登り
日程:2019年6月16日(日)
天候:
同行:ヒロイ(我が社の山岳部)
行程:玄倉9:10-弥七沢出合10:10-右俣遡行-稜線-支尾根下降-弥七沢二俣12:10~30-左俣遡行-稜線14:10-小割沢下降-小割沢出合18:40-玄倉19:40
 
 さて、今週は梅雨の合間に沢登り。これが今シーズン最初の沢始めとなる。
 当初、部の研修山行として計画したが、皆さん都合が悪いようで結局集まったのはいつもの弟子一人。ま、いいけどね。(^^;)
 
 日曜朝に小田原集合。弟子の車で西丹沢に向かう。
 丹沢は高校の頃からのホームグラウンドで、さすがに最近はそんなに訪れることはないが、やはりたまに来ると懐かしいというか気持ちがホッとする。
 
 丹沢の沢は既に50本(通算だと70回近く)登っているが、今回の弥七沢は初めて。
 玄倉の無料駐車場で沢準備を整え、小川谷方面に向かって歩き出す。
 
 少し歩くと(このまま進むと)「ユーシンブルーへは行けません」の立て看板あり。
 誰が言い出したのか「ユーシンブルー」って、もはや観光スポットとしての名称なのかと再認識。

 

 林道を小一時間ほど歩いて、弥七沢出合。
 出合に掛かる橋の名称は判別できないが、手前で今回下降する予定の小割沢を確認しているので、まず間違いない。
 
 すぐに小堰堤の左岸越えから始まるが、出だしから相方の弟子が絶叫する。
 早くも大量のヒルがお出迎え。


 東丹沢は多いことは知っていたが、ちょっと目を離した隙に西丹沢もヤツらにしっかり制覇されたようだ。
 もちろん、こちらも「ヤマビルファイター」なる化学兵器を持参し、その時は「かかってきなさい!」ぐらいに軽く見ていたのだが・・・。

 
 
 弥七沢は全体的にゴルジュっぽい沢形の中、5m程度の小滝が適度に続く。緑の季節とあってまぁまぁの印象。
 ただ、ほとんどの滝にトラロープが掛かっているのがちょっと興覚め。魚影はほとんど見ないので釣り人が付けたわけでもないだろう。
 もちろん、我々はそんなものは無視して登れる滝は巻かずに進む。

 

 

 やがていくつか枝沢を分け、その都度トポと照合しながら進むが、ケルンがあるという二俣を気付かず通過。
 そのまま本流を進んでいくうちにいつしか流れは細くなり、源流らしい雰囲気に。既に稜線も近い位置にあり、そのまま詰め上がってしまった。
 雰囲気は悪くなかったけどちょっと物足りない沢だったなと思いつつ、「ま、たまにはこのまま早めに下って温泉でも」と支尾根を下りにかかる。
 しかし、どうやらあまりに近くの支尾根を下ってしまったようで、そのまま弥七沢に逆戻り。
 
 けっこう急な斜面を木の枝や根を頼りに慎重に下っていくが、もうすぐ沢床という所で自分が足を滑らせ、5mほどプチ滑落。
 すぐに相方に「気を付けて。」と言ったのだが、安全と思われた地点までトラバースし終わった相方も油断したのかここで足を滑らせ尻セード。
 それぞれ尻に軽い打撲と手指を突き指してしまったが、まぁ問題無し。
 
 着いた沢床から少し下流へ戻ると、往きに見落としていた二俣のケルンを発見する。
 既に25年前の「丹沢の谷110ルート」のトポにも記載されているケルンだが、(その後、何回か積み直されたのかもしれないが)、増水や山崩れにも負けず、こうして存在しているのに驚いた。
 ケルンは本流の右岸側にあり、左俣もこのケルンが無いとちょっと難しいと思う。
 
 とりあえず二俣で行動食を摂り、軽く小休止。まだ昼過ぎだし、右俣だけではかなり物足りないので、左俣も詰めることにする。
 こちらは高さはそれほど無いにしてもちょっとテクニカル(Ⅳ級程度)な滝がゴルジュの中に連続し、面白い。
 つまらない怪我をしたくないので、持参した40mロープを積極的に出し、極力直登する。

 

 

 
 
 中俣はあまり面白味は無かったが、左俣も遡行したので、まぁまぁの満足度を得て稜線着。
 そのままよく踏まれている小尾根を赤テープを頼りに下山する。
 
 尾根通しに下っても良かったが、テープに導かれるまま進んでいくといつしかまた沢へと下りてしまう。
 相方がスマホのGPSで確認すると、どうやら小割沢へ下りているようだ。
 元々その計画だったので、まぁ大したことないだろうと進んでいく。
 
 小割沢の下降はツルツルに磨かれた小滝が連続し、けっこう大変だった。
 クライムダウンは難しく、懸垂下降の支点は滝の落ち口にある灌木や倒木を利用できたが、そろそろ終わりにしたいと思っても出合までしつこいぐらいにロープを出した。
 先の「丹沢の谷110ルート」のトポ図では右岸側に巻道が続いているようだが、全体的にゴルジュなので、かなりの高巻道なのかもしれない。我々はほぼ忠実に沢芯を下る。

 
 結局、午後早い時間に終えるつもりが、陽も暮れた時間にようやく小割沢出合に到着。
 ウォーミングアップの沢始めが想定外のプチ修行となってしまったが、修行好き?の相方は十分満足したようで、それはそれで良かった。
 
 しかし、一方で日帰りの軽い沢に出かけた二人の下山連絡が夕方になっても無いということで、我が部内のLINEではひと騒動。
 ま、心配してくれるのはありがたいし、連絡が遅れたのは申し訳ないが、西丹沢って意外と電波が入らないんですよね。
 そこんとこよろしくです。(^^;)
 
 とにかく無事に車を停めてある玄倉に到着したが、最後に流血事件発生!
 濡れた沢のウェアを乾いた服に着替えようとタイツを脱いだ途端、思わず「太陽にほえろ!」松田優作アニキ扮するジーパン刑事のあのセリフを叫んでしまった。
 「なんじゃ!こりゃあっっ!」

 
 両膝回りにプックリと膨らんだヤマビルが7~8匹。足は血まみれである。
 今回、自分は甘く見て普通の化繊のズボンの下に一応沢スパッツを着けていたが、ヤツらはスパッツを這い上って主にヒザ周辺に総攻撃をかけていたのだ。
 一方、沢タイツを履いていた相方はやはりウェアやシューズのあちこちに小ビルがくっついていたものの、特に大きな流血は無し。
 ヒルの場合、特に痛みはないのであまり気にしていないが、しばらく血が止まらないので(ヒルの唾液に含まれるヒルジンという成分が血の凝固作用を防いでしまう)、これにはまいった。
 着替えのズボンが黒っぽい色なので帰宅時も回りの人には気付かれなかったが、薄い色のスボンだったら絶対大騒ぎになっていただろう。

  ※閲覧注意!クリックで拡大表示されます。
 
 梅雨時の丹沢へ行く方は完全防備の体勢をお勧めします。

有笠山・偏屈岩&東の石門

2019年06月02日 | フリー(関東)
日程:2019年6月1日(土)-2日(日) 一泊二日
同行:ヒロイ、カワベ(我が社の山岳部)
 
一日目 偏屈岩 天候:
 
 弟子のヒロイ嬢がまたガビガビの痛いガバに打ちのめされたい(?)というので二週間振りに再び有笠。
 今回はカワちゃんも参加し、初有笠。
 西口の偏屈岩に着くと、駐車スペースに車は3台ほどあるにせよ岩場は貸切。
 「これは思い切り騒げるぞ!」と弟子。(^^;)
 
 本日やったのは、
 
ハローミッチェル 5.10a (再登)
 アップで。カワちゃんはMOS。弟子は早くも1テン入れてるぞ。
 
大統領 5.10b (再登・二便)
 以前登っているが、久々にやったら一便目はテンション入ってしまう。核心部、要は思い切って次を取りに行けってことですな。
 皆1テン後、二便目でクリア。

 
 
カプセルホテル 5.10c MRP
 前回の宿題。前半と後半、一か所ずつカチがポイント。しっかり覚えていたので、今日は一便目で済んだ。
 カワちゃん、弟子ともにソツなくクリア。

 
  
なんちゃってチャンピオン 5.10c MOS
 指に力が入らずちょっと負けそうだったが、何とか頑張って一撃。続くカワちゃんはそれほど苦労せずFL。やっぱ強いな。

 
掟破り 5.11a ×(2テンTO)
 既にMOSを決めて、リピートも出来てる課題だが、先の「なんちゃって~」に吸われたか、テラス手前でカチ持ちに耐えられずテンション。
 その後は何とか終了点まで繋ぐが、今日はいつになくハァハァ言っている。スタミナねーなぁ。
 その前にカワちゃんはキッチリMOS。ナイスです。

 
 あとは弟子が苦手の「ねずみ返し(5.10b)」をヨレるまでやって一日目終了。
 出だしのハングも体幹で耐えてパン!と次の棚を取ることができたので、次回はイケるでしょう。

 

 

 岩のコンディションは悪く無かったが、西口の偏屈岩は日当たりがイマイチなせいか湿っぽいことが多く、本日はヒルがお出迎え。
 弟子だけ二匹に食いつかれ流血するも、二人のオヤジは無害。
 弟子曰く「オヤジは血がまずそうだから・・・。」当たっているだけに反論できず。orz 
 
 夕方、中之条の大型スーパーで買い出し。いつものやすらぎスポットに移動し、今宵も弟子が腕を奮ってエスニック山飯を作ってくれた。(感謝!)

 
  
二日目 東の石門 天候:

朝はウドンを食べてからスタート
 
 
 
有笠中央岩稜 5.9 (再登)
 アップで。もう散々登っているが、なぜか今日は身体が重く、ホールドが痛いぞ。
 
謎の女 5.10a (再登)
 こちらも皆クリア。
 
はし休め 5.10c (再登)
 弟子だけ最後の凹角で手順を間違え、一回ハマる。
 
大いなる山の日々 5.11a (再登・二便)
 皆、一便目は薄被りに吸われてしまって×。
 自分は既に何回も登っているのに、なぜか今日は気持ちも力も入らず。
 元々難しい課題ではないのだが、トライ中のオバちゃんにさらに簡単になる中継ホールドや隠れガバを教えてもらい、二便目で何とかクリア。
 カワちゃんもその後クリアするが、被りものが苦手な弟子は、あと5年かかるとか・・・。(5年後は自分はたぶん引退してるだろうなぁ。)
 
?ルート 5.10c (再登)
 一番右にあるハング課題。特に問題なく弟子も一撃。やればできるじゃないの。

 
モーテル有笠 5.11c ×(2テンTO)
 クールダウンで。
 こちらも既にOS済みの課題だが、途中の掛かりの良いカチを見逃してしまいテンション。
 カワちゃんもヨレてしまったかOSは為らず。弟子は初トライながら1テンでクリア。あ~、もったいない。(だけどグレードをそのまま鵜呑みにしないように。)

 
 
 今回、自分はなぜかヨレが早くてダメだった。
 歳と共に回復力が遅くなっているのはしかたないが、以前サクッと登れた課題でジタバタするのはやはり悔しい。
 もう少し気合入れないと!

 
 〆はいつもの沢渡温泉共同浴場。
 一応、自分が決めたルールで二つあるうちの熱い方の湯舟に60秒でクリア、90秒でマスターということにしているが、本日は先客が水で埋めることなく推定50度近い厳しいコンディション!
 岩ではOS連発だったカワちゃんもこの熱湯は一撃できませんでした。(^^;)