In the Field/大和国中の大地からエッセイ

奈良に暮らす名もなき人間のつたないブログ

なぜ私は仕事をするのか?

2015年06月07日 | Weblog

▼タイトルに書いた問いに答えると、普通はその大多数が生活の糧を得るため、家族を守るため、或いは自己実現を図るため、または世の中・社会のため、大きく捉えると祖国及びアジア、世界のために。ある人は、自分のやりたい仕事を極めるため、生きがいのため等々と色々ございます。人それぞれ考えが違って当然です。

 

▼私はというと、慢性腎不全という病気で透析をしていることを仕事をしている時間だけしばし忘れている、仕事に集中せざるを得ない状況であれば、透析していることを忘れたくなくても、その間だけ仕事のことで頭も身体も懸命になっていて(そうしないと仕事は普通は成立しない)、結果として忘れている。それが私が仕事をしている理由であります。

 仕事に没頭しているというほど大した仕事をしていませんが、しばし忘れているのは、いわば麻酔のようなものであります。だから皆さんのような立派な理由があるわけではないのです。

 

▼体調が悪く、いよいよ透析導入が迫り、日々透析を恐れに恐れて、仕事すら手につかなかった今から10年前の日々を今も憶えていますが、その日々と較べると些かでも仕事が出来ることはありがたいですし、透析を忘れさせる麻酔のようなものが私が仕事をしている時間です。

 

▼ということは、ただ仕事を長く続けることより、いかに仕事をこなすか、限られた時間の中で、仕事に取り組むか、それは私の人生の時間の長さと話は比例すると思っています。