まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

風立ちぬ

2013年07月21日 | 日記

昨日は涼しくて秋を思わせるような日でした。
酷暑続きでしたから、たまにはこんな日があってもいいですね。

見上げると空にはきれいな鱗雲。
ぼんやり眺めながら「こりゃ風立ちぬだな・・・」などと呟きました。

宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」が封切られました。
連日のようにテレビで流れるCMの映像の美しさについ目を奪われて
ユーミンの主題歌「ひこうき雲」の懐かしいメロディーが耳に残って
ずっと気になっていました。

日経新聞の映画評でも絶賛されていました。
掘辰雄の名作「風立ちぬ」に零戦の設計技師・堀越二郎の人生を重ね合わせた
SFでもファンタジーでも童話でもない、宮崎駿監督の新しいリアリズム映画とありました。
宮崎アニメの転換点となる一作かも知れませんね。

掘辰雄の「風立ちぬ」を読んだのは確か中学一年の夏でした。
読書感想文の課題図書に指定されていて、仕方なく読んだ記憶があります。

    「風立ちぬ、いざ生きめやも」

そんなポール・ヴァレリーの訳詩の一節が
ボンクラ中学生の心にも鮮烈に心に刻まれました。
ただ、ボンクラでしたから「風立ちぬ」が肯定形なのか否定形なのか
風が立つのか立たないのか、とっちやねん!
「いざ生きめやも」は生きるのか生きないのか、どっちやねん!
などと、情けない中学生でした。(笑)

高原のサナトリウムを舞台にした小説でした。
結核に冒された婚約者に付き添う主人公が彼女の死の影に怯えながら
残された時間を精一杯生きようとする悲恋物語で
生意気盛りの中学生も読み終わった後は涙、涙でどうしようもありませんでした。(笑)

そんな「風立ちぬ」を宮崎監督がどう新しい物語に料理したのか・・・
ぜひぜひ映画館に行きたいと思います。

それからやっぱりユーミンですよね!

ジブリ最新作「風立ちぬ」ひこうき雲 松任谷由実 The Wind Is Rising Theme Song

この「ひこうき雲」にもいろいろと青春の思い出がありますが
それはまた別の機会に・・・と言うことで。(笑)

空いっぱいの鱗雲を見上げていると
気持ちいいほどの涼風が吹きぬけて行きました。
まあ、いろいろあるけれど・・・

   「いざ生きめやも!」


山本太郎とハイボール

2013年07月20日 | 日記

すっかり夏空です。
湿度がさほどでなく比較的すごしやすい一日でした。

東北は豪雨で洪水騒ぎだと言うのに
関東は突然の夕立があるぐらいで、まとまった雨が降りません。
利根川水系のダムは枯渇寸前で大変らしいです。

そんな水不足の心配をよそに
公園では子供たちが賑やかに水遊びでした。
ただ、水量は控えめで噴水などはとめられていました。

私もかなり水不足気味なので
帰り道、酒屋でハイボール用のウイスキーを購入しました。
「富士山麓」という名前に惹かれました。
980円という安酒ですが、なかなか美味しかったです。(笑)

正直言うと、このラベルに惹かれました。
先日、せっかく箱根に行ったのに富士山が拝めなかったので
その「無念」晴らしの思いがあったかも知れません。
でも、こんなラベルをちょっと付けるだけで結構売れるんだろうなあ・・・

ついでに塩分補給用のこんなのも買いました。
「岩塩」という言葉の魔力についつい手が伸びてしまいました。
いま、この飴を舐めながらブログを書いていますが、うーん、ちょっと甘いです。(笑)

さて、明日はいよいよ投票日ですね。
東京選挙区は定数5に対して20人以上の候補者が乱立していますが
都議選の流れは変わらず、自公で3議席は確定の情勢です。
結局、民主党は候補者の絞り込みに失敗し「共倒れ」の様相が濃いですね。

今回は政権を選択する選挙ではありませんが
有権者の「意志表示」という点ではかなり重要な選挙だと言えます。
アベノミクス、原発、TPP、憲法改正、外交・防衛・・・
数の力を背景にした自民党の「横暴」と「傲慢」が見え隠れし始めました。
あらゆる意味で「きな臭さ」が漂っています。



タレント候補としての知名度は抜群で
孤軍奮闘、組織票を向こうに回して「当選圏内」に入って来ました。
個人的にタレント候補には失望することがほとんどで、正直、期待はしていません。
ただ、自ら「退路を断って」の出馬はやはり立派ですし
リスクを取らない政治家が多い中で、「彼ならひょっとして」という期待値はあります。

「脱原発・反TPP」の主張はかなり的を射ています。
おそらくブレーンや識者の受け売りがほとんどだと思われますが
それでもタレント候補としての「注目度」と「情報発信力」は貴重な存在です。
こと原発問題だけに限っても、ほとんどの政治家やマスコミが「真実」を語らない中
こうした愚直な「正義」が無くなったら政治はどうなるのか・・・
そんな思いがありますね。



本当のことを言うのは勇気のいることだけれど
本当のことを言う人がいなくなったらこの国はどうなるのか?

そう考えると足元が薄ら寒くなって来て
この日はハイボールの味が妙に苦く感じられました。


初カブトムシ!

2013年07月19日 | 日記

いきなりカブトムシで失礼します。

クヌギ林を通りかかったら地面の上をモゾモゾ・・・
今年初めてのカブトムシです!
私に似てなかなか立派な体格の持ち主であります。(笑)

横の穴でも頭を覗かせて待機中です。
いよいよ本格的な「カブトムシの夏」がやって来たようです。

小津安二郎を意識してローアングル!
気の強いやつでカメラに向かってグングン突進してきます。
えー、ここだけの話ですが、私は昆虫が苦手でカブトムシを触れません。
彼の迫力に思わず後ずさりしました。(笑)

しばらく涼しかったのに暑さが戻って来ましたね。
図書館の屋根では暑さに負けず夏草がノビノビ成長中、

こちらはハルシャギク。
真夏の宴会のように賑やかに咲いています。

キバナコスモスも元気です。
暑さが栄養分のようにドンドン増殖中。

お、これはツマグロヒョウモンですね!
キバナコスモスの上で大きく羽根を広げて蜜を吸っていました。
カメラを近づけてもまったく逃げる素振りがありません。

おお、吸っている、吸っている!
正面にカメラを近づけても全く無視です。
昆虫に限らず「一心不乱」に何かに集中する姿はいいものですね。

私も心を入れ替えて今日は一心不乱に仕事をしようと思います!(笑)

 


ポーラ美術館

2013年07月18日 | 日記

箱根・千石原のポーラ美術館です。

10年ほど前にオープンした箱根では比較的新しい美術館です。
その名の通り「ポーラ化粧品」の財団が経営母体で
印象派絵画や中国陶磁器を中心に国内でも有数のコレクションを誇っています。

周囲は「ヒメシャラ」の林に囲まれています。
初めて見ましたがいずれも15メートルはある巨木ばかりです。
残念ながら白く可愛い花はもう散り始めていましたが・・・

箱根は何度も来たことがありますが
実はポーラ美術館に来るのは初めてです。
薄暗くて閉ざされた空間という美術館のイメージとは違って
館内は開放感いっぱいでした。

玄関ロビーには佐藤忠良の「カンカン帽」。
私の大好きな彫刻家です!

館内はほどよく混んでいました。
この後、学芸員の方と2時間近く取材&打ち合せ。
生まれ変わったら美術館の学芸員という仕事もいいなあ・・・などと。

打ち合せ終了後、せっかくなので展覧会も観賞させてもらいました。(嬉)

上野の西洋美術館とのコラボで「モネ展」をやっていました。
まだ始まったばかりで意外に空いていましたが
モネは人気がありますから夏休みは相当な混雑でしょうねえ・・・

展覧会の目玉はモネの超有名な2作です。

西洋美術館所蔵の「舟遊び」(1887年)。
モネの真骨頂とも言える「光の表現」が画面に満ち満ちています。
この大胆な構図の切り取り方は日本の「浮世絵」の影響と言われています。
それにしても優雅です、私も舟遊びしてみたい!(笑)

ポーラ美術館所蔵の「バラ色のボート」(1890年)。
これも同じモチーフでボートを半分に立ち切った斬新な構図が効果的です。
水草なのか藻なのか、水面の表現が秀逸ですね。
名画に難癖をつけるつもりはありませんが、オールがデカ過ぎです!(笑)

モネが山ほど描いた「積み藁」もありました。
その他にもシスレー、ルノワール、スーラ、ゴッホ、ピカソもありました。
11月24日まで開催中ですので、夏休み箱根にお出かけの際はぜひぜひ!

美術館の外は相変わらず霧が立ち込めていました。



東京ではもう紫陽花も終わってしまったけれど・・・

   ♪ カナカナカナ カナカナカナ・・・

ヒグラシの声が絶えまなく森に響いていました。



ずっと曇り空でしたが
帰り道の車窓から一瞬、木立ちの間に富士山らしきシルエットが・・・
とりあえず「世界遺産」を見たことにしよう!(笑)

 


世界遺産見えず!

2013年07月17日 | 日記

箱根の芦ノ湖です。
昨日は取材で久しぶりに箱根に出かけました。

東京もいつになく涼しかったですが
箱根はちょっと寒いぐらいで上着が欲しかったです。
せっかくカメラ持参で来たのに世界遺産の富士山は顔を見せず・・・(泣)

遊覧船の横ではバス釣りニーチャン。
月曜日にも関わらず結構な数の観光客がいましたが
遊覧船から降りてくるのは外国人ばかりでした。

しばらく待ってみたものの
無情の曇り空は一向に晴れる気配がありません。(泣)
仕方なく昼食のカレーを食べて目指す「ポーラ美術館」へ向かいました。

箱根千石原のポーラ美術館。
建物の周囲は幻想的な霧につつまれていました。
待ち合わせ時間に30分ほどあったので美術館の遊歩道をブラリ。

周囲には木道が整備されていて散歩が楽しめます。
これが実に何とも広大な敷地で「全部ポーラの持ち物なのか!」と
同行のディレクター氏と感心しきりでした。(笑)

周囲にはブナ林が残っています。
さすがに箱根だなあ!と二人でまたまた感心しきり。
心なしか空気の「清浄感」がぐっと増したような気がしました。

倒木や枯れ木も多いのですが・・・
そのブナの木の幹にと、とんでもないものが!!

これ「サルノコシカケ」ではありませんか!
サルノコシカケと言えば、猿が腰かけるという伝説のキノコではありませんか!
癌にも効果があると聞く貴重なキノコではありませんか!

直径25センチ近くはある立派なものです。
思わず「これ、一つでいくらぐらいするんやろ」と言ったのは
ディレクター氏ではなく・・・私でした。(笑)

サルノコシカケに見惚れているうちに
霧はドンドン深くなって来て気分は「五里霧中」。
もうすっかり富士山は諦め、寒さに震えながら取材に向かいました。

明日はポーラ美術館です。