昨年暮れ、ノーマルタイヤで雪の山道を走ったことがある。
スリップの連続に、同乗の家族から非難ごうごう。今から思うとよくぞ無事帰れたものだと思う。チエーンは積んでいたのだが、取り付けるのが面倒くさく、そのまま走ってしまった。
危ないからと、帰ってからすぐにスタッドレスタイヤを新調し、はき替えた。
しかし、幸か不幸か、その後一度も雪の中を走らずにすんだ。
もう4月も半ばだというのに、そのタイヤをようやくノーマルに取り替えた。
取り替えたといっても自分でやったわけではない。1ヶ月ほど前から自分で取り替えようと思っていたのだが、1日延ばし、また1日延ばしで、結局自分ではやらずタイヤショップのお世話になった。
暇はいっぱいあるのだから自分で取り替えたらよさそうなものだが、怠けてしまった。
忙しい生活を送っていると、空いた時間にサッと取り掛かるのだが、いつでもできると思うと反ってできないものだ。
仕事を頼むのは忙しい人に頼め、というがまったくそのとおりだと思う。
まだ若い頃、昼は会社、夜は定時制高校、日曜日は製図学校と時間を有効に使っていた。今から思うとよくもそんなに頑張れたものだと思うが、そのときはそれが当たり前だとして、辛くもなく充実した生活を送っていた。
その頃を思うと今は時間を大切に使っていない。有り余るほどの時間をもてあましている。のんびりするのはいいが、怠け癖のつかないようにだけはしたいものだ。
今年の暮れは、ぜひ自分で取り替えてみよう。