Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
English: http://www.kunitakahashi.com/blog

親の愛

2006-01-13 18:20:05 | 報道写真考・たわ言
ちょっとびっくり。

普段まじめにブログを書いているときは、せいぜい3つくらいしかコメントがこないのに、昨日の愚痴に対して、24時間以内に7つものコメントをいただいた。不思議なもんだ。いずれにしても励ましのコメントなので、ありがたいと思う。書き込んでくれたみなさん、それから読むだけでもこのブログにお付き合いいただいているみなさん、感謝しています。

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今朝は5時過ぎには家を出発しなくてはならなかったので、久々の早起き。。。ちょっとしんどい。

石油プロジェクトの続きで、シカゴから車で1時間半程西にいった郊外にすむ家族と一日を過ごす。僕らが取材の拠点としているガソリンスタンドで給油する顧客、ティムの家族だが、メルセデス・ベンツ、レクサス、そしてあの巨大なハマーの3台を所有する裕福な一家である。ティムには8歳、7歳そして3歳になる息子たちがいる。

ちなみに、既にこのブログで書いたかも知れないが、僕らが手がけている石油プロジェクトというのは、単に産油国の情勢をありきたりに取材するものではない。石油に関わりのあるそれぞれの土地で、そこに住む家族に焦点をあてながら、それぞれ家族という眼をとおして現在の石油問題を訴えようとするものだ。

だからナイジェリアでもイラクでも、産油地に住む家族と時間をともにし、彼等の生活を取材して来た。

子供達と遊ぶティムと夫人のローラをながめながら、一緒にいたレポータのポールがふと言葉をもらした。

「一日10ドルそこそこの収入で貧困に喘ぐナイジェリアの漁師ジェリーも、こんな豪邸に住むティムも、子供を愛しているっていう点では全然かわらないんだよな。。。」

なるほどな。。。と思った。

虐待や子供殺しなどの例外はあるにしても、基本的には親が子を愛する気持ちというのは、経済状況に関わらず普遍的なものなんだろう。

親になったことのない僕には、実感としてそれはわからないのだけれど、妙に納得のいく一言だった。




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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
子供の存在 (mizy)
2006-01-14 15:38:21
子供は皆、とにかく可愛いです。市内の図書館で読み聞かせのボランティアをしていますが、子供達全員が瞳を輝かせてお話を聞いてくれるので、毎回私の方がパワーを貰っています。
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経済状況と親の愛 (じょじょ)
2006-01-14 22:44:27
親の子どもへの愛は普遍的なもの。

ここで引っ掛かってしまいました。



それはさておき、世界中、どこにも母が居て、父が居て、子どもが居る。

どの人もみんな、安全な生活ができるようになって欲しい。

戦争や天災や事故で、子どもを亡くした親ほど悲しいものはないでしょうね。
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Unknown (大輔)
2006-01-14 23:57:55
僕は実の父親の顔も名前も知りません。悲しい事に、そういう環境で育ったから親子の愛といってもあまりピンと来ないんです。

映画やドラマでの親子愛くらいしか分からないから、自分が将来『親』としてやってけるか不安です。

これから世界に出たとき、そういう事もしっかり学びたいと思うのですが。。。なんかいいですね、親子愛って。
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親子愛 (Kuni Takahashi)
2006-01-15 02:08:59
ちなみに僕は特に父親に限定してはいないので、母親が子供を愛する気持ちも含まれますよ。
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大輔さんへ (じょじょ)
2006-01-15 10:42:35
改めて、こんにちわ。

横から失礼します。



今、高校生ですよね。

お父さんのことを知らないということで、自分なりの「父親像」を作ることが難しいと思います。

でも、なんとか今まで無事に成長できたということで、自分なりの父親像を作っていきましょうね。



私も、親に関しては悩むこともあるのですが、親が居なくても、子どもは生きて行かなくてはならないし、血のつながった人だけが親ではないと思います。



例えば、極限の仕事をしている高橋さんにたくましい「父親」を見ることもあると思うし、仕事やブログに行き詰っている高橋さんに人間らしい「父親」を感じることもあるかもなんて思っています。



大輔さんが高橋さんのブログへアクセスするだけでもしっかりした考えのある高校生であろうことは、十分感じられるので、素敵な大人になって欲しいなと思っています。
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Unknown (大輔)
2006-01-15 11:49:40
じょじょさん、高橋さん、ありがとうございます。

理想に近づけるよう頑張ってみます。

しっかりしなくちゃ。。
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Unknown (ms)
2006-01-15 13:56:13
親になることは簡単だけど親でいることは難しい、とよく父親が話していたのを思い出しました。ちょっとそれますが、思春期の反抗期というのは子供が親の限界に気付く時期、なのだそうです。。
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大輔君!頑張らなくてもいいよ・・・ (シングルマザー)
2006-01-18 20:08:55
大輔君!頑張らなくてもいいし、親の理想なんて持たなくていいよ。あなたは、そのまんまで充分に愛されてますから。私は未婚の母で中学生の娘がいるけど、彼女は一緒に生きていく仲間だから、私は何にも頑張ってないよ。そのまんまで愛されるのが親子だとおもう。条件はないし・・訳あって未婚で子供を生んだけれど、娘の父親になる彼を愛していたし、愛していたから彼の子供が欲しかった。私の我がままかもしれないけど。足りない事を、数えないで、今、手にしていることを大切にしていてね。子供を産むって女性にとって、命がけでしたから、命と引き換えにしても良いと思うほど、お母様は大輔君を産みたかったんだと思うなあ・・
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