Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
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ハノイ到着

2009-06-21 13:14:49 | アジア
一昨日の深夜近くにハノイに到着した。まだ取材がはじまらないので昨日は一日フリータイム。ボストン時代からの友人で、2年前にハノイに赴任してきたAP通信のカメラマン、チトセさんと久びさに再会し、彼女に町を案内してもらいながら1日過ごした。

それにしてもここは暑い。しかも暑いだけではなく、湿気が多い。外に出て5分も歩かないうちに体中から汗が吹き出てくるほどだ。夏のイラクでも50度を超える暑さは経験しているが、あれは乾燥した暑さだったのでこれほどの不快感は感じなかった。

そんなわけで1時間ほど歩いては冷房のきいたカフェにはいって休憩、のパターンを繰り返していたが、そのうちあることに気づいた。店内で身体が冷えない、のだ。これはすなわちどの店でも冷房をあまり「効かせすぎていない」ということだ。

日本の夏にはもう何年も帰っていないのでどんな状況かわからないが、シカゴでは往々に店内やオフィス内の冷房が効きすぎていて閉口する事がある。トリビューンの写真部でも、撮影から戻ってきて1時間もいると身体が冷えて寒気を憶えるようになるほどだ。外で汗だくになって撮影したあと、オフィスに戻る時には長袖のフリースなどを持って行かなくてはならない、というおかしなことになる。なんというエネルギーの無駄使い!

それに比べてここハノイでは、喫茶店でもレストランでも、大量の汗で湿ったティーシャツで入店しても、それが気持ちよく乾く程度で、1時間いても2時間いても身体が冷えてしまうということはない。

ささいなことなのだけれど、シカゴでもこういうことにもう少し敏感になるべきなんじゃないかとふと考えさせられた。塵も積もれば、で、市内の店やオフィスがそれぞれ冷房の設定温度を1度か2度あげただけで随分な省エネになると思うんだけど。。。