くにみ塾通信

Kunimi Juku's Bulletin

背伸びをする

2017-05-29 17:31:35 | 塾生へ
 背伸びをするということばは、ちょっと大人ぶっているようで生意気に思える場合によくつかわれます。分不相応というようなとき。分相応に身の丈に合った行動をすることがいいことのように言われることもあります。しかしコドモは、不安定な姿勢で背伸びをしながらでも視野を広げ、遠くのものを見ていると、そのうち、背が追い付いてきます。あっという間に身の丈に合ったものになります。
 中学生の相手をしていると、目の合う高さが変わっていることに気づいてはっとさせられることがあります。数日前まではそう思わなかったのに、いつの間に?身長も成長期、心も脳ミソも肉体の一部なので、こちらも成長期。ぐんぐん。
 ときに、こちらがはっとしているのを生徒に悟られると、にっと笑って、横に並んできます。背を比べようとします。プンプンしたり、しらーっとしたりする時期のくせに、「先生、背ぇ低いな」と言いたげに近づいてきます。
 こんな時、くやしそうな、むっとした顔を見せる私たちは、もちろん心の中ではとても嬉しく思っています。

 写真は、山古志のアルパカさん。新潟の友人が送ってくれました。夏用に毛刈りされた姿だそうです。中学1年生の地理、「高地の暮らし」で、アンデスのアルパカを学習しますが、ちょっとイメージが違ってしまうかもしれません。

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かいぼう

2017-05-27 19:04:39 | 塾生へ
 小学6年生の理科で、消化管について勉強しています。たしかめてみよう、ということで、今日はおさかなの解剖をしました。手袋をはめたいところですが、手袋をしてから細かなところをはさみで切るのは危ないという前回の教訓から、手をよーく洗って素手で挑戦です。
 写真右がトビウオ、左がアジ。とても上手に切り開くことができて、消化管だけでなく、心臓やほかの内臓も観察できました。口の開き方が魚によって違うのをたしかめたり、舌?をみつけたりもしました。Kちゃんの手際の良さに感心。
 「いのち」を思わされた観察でした。

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一息いれる

2017-05-26 19:59:37 | 塾生へ
 木津南中学の中間テストが終わって、生徒はちょっと一息です。テストは終わったし、部活はないし、塾の授業もないし、羽を伸ばしているようです。おうちの方にとっても、ほっとする日でしょうか。わたしたちもちょと一息。たまった仕事を、ゆったりペースで片づけます。テスト対策で使ったプリントを、次に向けてファイルします。
 一か月したら期末テスト。また、がんばれ、頑張れと励ます日々が始まります。
 中学3年生は、一息つくのは今日だけで、明日からまた授業が始まります。月が替わるとすぐに学校の実力テストがありますので、対策を予定しています。

 花飾りにかごを使う季節になりました。先年亡くなった父が、定年退職してから竹細工を始め、作ってくれたものに、八重咲のテッセンを入れました。

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極意ヲ伝授サレル

2017-05-25 21:09:31 | 塾生へ
 中間テストに短歌が出ました。観覧車にのり、そのことが一方にはデートの一日の出来事、一方には一生の思い出になるほど…そういう歌です。二人の思いの重さの違い。ああせつない、と思うのは女子。観覧車なんてゆっくりとしか動かなくてまどろっこしい、と思うのが男子。
 中学生とおしゃべりしました。観覧車に二人っきりという場面で、仲良しの人や大好きな人といっしょというのは、いいよね。観覧車が回るのがゆっくりでも、その時間が楽しいよね。でも、嫌いな人とか、自分が叱られている場面でお父さんとかといっしょだったら、すごく長く感じるよね、はやく降りたくなるよね、という話をしながらみんなで頷き合っていました。
 ところがKくん。
 「なんで?怒られてる時にお父さんと二人っきりなんて、めっちゃ、いいやん。」
 みんなで?をとばしながらその続きを聞きました。怒られているときに二人っきりになれるのはチャンス。自分は、怒られた後お父さんがコンビニに行きそうだったらついて行って、何かねだる。そのうち渋っていたお父さんの表情も和らぐそうです。怒られているときにこそ、懐に飛び込む作戦のようです。
 叱られるとき、怒られるとき、注意を受けるとき、きっと多くの人は、そのことばを冷静に受け止めようとするよりも、腹を立てたり、プイと横を向いたり、逃げ出したくもなるものでしょうが、Kくんは違っていました。処世術としてそうしているわけでもなさそうです。お父さまとの絶対的な信頼関係をみたようにも思いました。そして、学び、生きていく中での極意をみせられたような衝撃でもありました。

 中間テスト、あと一日です。がんばれ、コドモたち。
 よく晴れた日も気持ちのいいものですが、明るい季節の雨降りもきれいです。シトシト雨に、あじさいが嬉しそうでした。

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オチをつける

2017-05-19 17:42:27 | 塾生へ
 中間テストが迫ってきて、中学生も高校生も一生懸命に勉強しています。…勉強させられています。
 上級生はそれなりの自覚がありますので、たとえやる気がでなかろうと、それなりに帳尻を合わせてきます。でも、中学1年生には初めての定期テスト。そんなに心配しなくてもいいのにというくらい不安になる生徒と、その重要性がどうもわかっていなくてペースアップできない生徒と、その間にいる生徒。そこで、「オトナのちから」の登場。あおって、まきこんで、疲れすぎていないかどうか表情を伺いながら、励まして。がんばります。
 覚えなければならない四字熟語を、Nさんが、「きしょうてんらく」と言ってしまいました。練習したノートを見ると、そう思い込んでいたのでしょう、「起承転落」と書いてあります。みんなで、「おちるじゃなくて、むすぶやでー」「話の最後は結びっていうやんか」と言うのですが、「話の最後はオチじゃないん?」と。
 関西人にはありがちなのでしょうか?

午前中、薪能で「翁」が奉納されるのをみてきました。世界のようすも落ち着かず、天下泰平を願う舞が沁みます。春日大社の森に、初夏の明るい日がさしていました。

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例をあげる

2017-05-18 20:46:06 | 塾生へ
 教える側にいるとき、説明をわかりやすくしようとして、「たとえばねー、…。」と例を挙げることがよくあります。私もそうですし、きっと多くの教える側にいる人も。教える側は、そのことの全体像を捉えていますので、より具体的なほうがわかりやすいだろうと考えますが、教わる側は、その具体例でストップしてしまう。それを抽象的な概念に持ち上げることが困難です。
 具体的なことを聞いて抽象的なものにつなげる。抽象的なものを具体的に考える。そう意識して訓練することは、学生にとっての学習だけでなく、将来にわたって大切な能力につながると考えます。
 たとえばねー、の話がよく通じるようになると、そのすぐ後に点数が上がるというのをたくさん見てきて、そう思います。

 テイカカズラが満開でいい香りです。塾玄関にも飾っています。
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ない?

2017-05-17 15:49:39 | 塾生へ
 目の前にメガネがあるのに、「メガネ、どこいった?」と探す人をみて、天然ボケだなあなどと言います。
 授業で指示したことを、「そんなの言ってなかった」と生徒が言い、別の生徒が、「今、先生が言ったばっかりなのに、聞いてなかったん?」と言います。
 わたしたちは、目に入るもののすべてを見、耳に届くすべての音を聞いているわけではなく、その中から選んだものを見聞きしています。そう知っているはずなのに、自分の意識が見たものと聞いたもの以外のものを、存在しないものと思う傾向があるようです。
 自分の目や耳を信じることは、ある意味では大切ですが、見えていなくても、聞こえていなくても、「ない」とはかぎりません。

✿中間テスト対策のために、授業日や時間帯が変わります。連絡に注意してください。

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2017-05-15 17:41:12 | 塾生へ
 りっぱに活躍しているおとなを、「わたしの生徒」などというのは厚かましいのですが、そこは許してもらうことにしましょう。写真家のKくんが、この春、2冊目の写真集を出しました。シカのいろんな表情がみられます。四季の移り変わりの中にシカがいます。
 写真のなかには、お母さんシカと、子どものシカとの愛にあふれたものがいくつもあります。向かい合っていなくても、ふれあっていなくても、母子の愛を感じるものがたくさんあります。
 きのう、母の日に、Kくんと、遠いとおいところから見守っておられるはずのお母さまのことを思いながら写真集を眺めました。
 写真のくまさんは、もう13年も前のこと、病床にあったKくんのお母さまがつくってくださったものです。

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あおぞら

2017-05-11 21:25:26 | 塾生へ
 ユダヤ人のアンネ・フランクは、『アンネの日記』によってよく知られています。そのことばに、「太陽の光と雲ひとつない青空があって、それを眺めていられるかぎり、どうして悲しくなれるというの?」というのがあります。あたりまえの暮らしをおくることさえ困難な状況のなかでみつけた小さな喜びを、とても大きな喜びとして発見したのでしょうか。
 わたしたちは、当たり前の暮らしをおくりながら、ほんの小さな悲しみを、とても大きな悲しみととらえることが多いかもしれません。小さな不愉快のはずなのに、大きな不愉快に感じたり。
 Sさんに、「今日の調子はどう?」と尋ねたら、「ふつうです」と答えてくれました。「ふつうってことは、けっこういい状態ってことね」というと、にっこりが返ってきました。よかった。

 先週末、Yくんからイチゴをもらいました。おじいちゃんが丹精されたものをたくさん。おいしい、うれしーい、で、しあわせになります。

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知って、忘れて、思い出す

2017-05-10 21:06:09 | 塾生へ
 いつだったか。読書感想文の宿題を出された生徒が、さくらももこさんの本が面白かったと教えてくれましたので、幾冊か読んでみました。『そういうふうにできている』の中にこんなことが書いてあります。
 「そして子供が生まれると、家族に対する愛とも夫に対する愛ともまた違った愛を知る事ができる。」
 どんなに教室で勉強してもわからないことはたくさんあって、経験に基づく感情はまさにそうです。例えば、ヒトに対して、幼い子どもが思う「好き」の感情とか、思春期の「好き」の感情とか、青年期の「好き」の感情とか、オトナになってから、といってもこれは範囲が広そうで、40代の「好き」、60代の「好き」、80代の「好き」の感情は、それぞれの環境や経験をともなって得られる、また、知る事のできる気持ちです。映画や小説で疑似体験できるものどころではない、もっと生々しい感情のように思います。
 思春期の子どもたちは、時に親御さんのイライラの種になります。感情をかき乱してくれます。理解できない、宇宙人みたいだと、よくいわれます。抱っこしていた日の愛らしさを忘れそうです。でも。愛を思い出して、信頼して、どうぞお見守り下さい。

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