歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

湘南の公園探訪(6) 県立辻堂海浜公園

2007-05-20 23:50:33 | 公園探訪

辻堂海岸前に広がる広大な公園です。市民の憩いの場となっており、このGWはかなりの人で賑わっていました。


衛星写真の東側を拡大してみました。プールがあります。形状から判断するに「流れるプール」のようです。


今は閉鎖されています。ちなみにプール入り口にはレストランがあります。


池があります。


不思議なオブジェです。


広大な緑地が広がっています。子供を遊ばせたりお弁当を広げるのに最適です。


タコの形状をした滑り台です。子供たちの人気を集めています。


南国の雰囲気が漂う水飲み場です。


衛星写真の西側を拡大してみました。交通公園になっています。


子供たちに交通ルールを学ばせるというコンセプトです。


人力で空中を移動する「スカイサイクル」は大人気です。ちなみに有料です。


貸し出し自転車は無料です。変わった形状の自転車もあります。ただし走行は定められたコースに限られています。



小田急電車の車両が展示されています。内部は休憩所として開放されています。


交通博物館があります。たいした内容ではありませんが、大人は有料です(高齢者は無料)。


電車の運転シミュレーターがあります。


プラレールのコーナーがあります。しかし車両は自分のものを持ち込まなければなりません。


息子は鉄道模型に夢中でした。


(評価)
県立だけあって立派な公園です。駐車場も完備しているので、遠方からの来訪にも適しています。
小さい子連れのファミリーがローコストで遊ぶには最適な公園だと言えます。「新江ノ島水族館」と組み合わせれば充実した週末になると思います。

たんぼの学校(苗床の草取り)

2007-05-19 22:45:30 | 自然
先週、飛び入りで近所の「田んぼの学校」の田おこしに子供と一緒に参加しましたが、今週も何かやらせてもらおう、とそれなりに準備して(といっても汚れてもいいような格好をしただけなのですが)田んぼに向かいました。
しかし、すでに難しい作業「畦作り」はセミプロの方々が済ませてしまっており、結局今日は稲の苗床の草取りを手伝うだけでした。とはいえ、この草取りはなかなか難しいです。ただ単に生えている草をむしるのとは違います。稲の苗が生えている中に芽吹いている雑草を引き抜くのですが、稲とは全く異なる双子葉植物であればともかく、同じ単子葉植物の雑草はなかなか稲との区別がつかず、間違って稲を引き抜いてしまう失敗を何度もやらかしてしまいました。
農薬や機械に頼らない米作りは本当に大変だと思います。

教育たんぼの米

2007-05-19 22:14:12 | 日常
買い物で訪れた近所のスーパーで意外なものを見つけました。秋田県立大曲農業高等学校の生徒さんたちが作った、あきたこまち「教育たんぼの米」です。袋には「これからの農業を担う、若い力が育みました」と書いてあります。農業高校や水産高校では、生徒たちが収穫した農産物や水産物が販売されるという話は聞いたことがあるのですが、まさか首都圏のスーパーで販売されているとは知りませんでした。
大曲農業高等学校のウェブサイトを拝見すると、「校長室だより 平成19年5月1日」にて「教育たんぼの米」を買った女性からの手紙が紹介されています。以下、校長先生のコメントを引用します。

「大農の水田で収穫された米は大農の校名シールを付けた教育たんぼの米という袋に詰められて、主として首都圏で販売されています。その米を購入してくださった方々が学校にご意見ご感想をお送りくださります。生徒にとっても職員にとっても、何よりも嬉しいことです。これからの農業が「顔の見える農業」に向かうことは確かなことと思われます。」

職業系高校の生徒と先生方のやる気を引き出す、とても素晴らしい取り組みだと思います。本職であるプロの生産者の経営に影響しない程度で、他の高校も取り組んでみてはどうでしょうか。

ブラジルの「怪我の功名」から生まれた技術

2007-05-18 00:46:24 | 海外ものづくり事情
 これまで訪問した外国の中で、ブラジルは非常に印象に残る国でした。ブラジル人は陽気で明るく美人が多い、日系人が多いので困ったときは日本語で助けてくれる、料理は美味しい、イグアスの滝やアマゾンといった壮大なスケールの大自然、などなど魅力は多いのですが、残念ながらサンパウロなどの大都市は治安が非常によくありません。幸い何事もなく過ごしましたが、いかにもやばそうな雰囲気を漂わせている場所を何度も見かけました。
 自動車の盗難も非常に多く、最近ブラジルに赴任された方のブログによると、サンパウロでは1日約500台の自動車が盗まれるのだとか。このため、ブラジルでは自動車の盗難防止技術が発達しています。私も現地で聞いたのですが、その技術は世界的にも非常に高いのだそうです(それでも盗まれるのだから盗む側の技術も高いというわけか)。しかし、あまりに自動車の盗難が多いのでやむを得ずそれを防ぐ技術が発達したわけで、いくら世界最高水準といっても誇れないような気もしますが。。。

 同様に「やむを得ない」理由でブラジルが世界的にも高い技術を獲得しているのが、1つはエタノール燃料、それから深海の石油採掘の技術です。
 広い国土を持ち資源にも恵まれたブラジルですが、かつては石油がほとんど取れませんでした。仕方なく輸入に頼っていましたが、70年代に石油ショックに直面し、ただでさえ当時巨大プロジェクトをいくつも抱えて大借金国だったブラジルは未曾有のインフレに直面、経済はえらいことになりました。そこで外貨節約のために考え出されたのが、サトウキビを使ったアルコール燃料を使って自動車を走らせることと、技術的に難しい深海に眠る石油資源の採掘です。今ではブラジルのエタノール燃料の技術は世界から注目を集めていますし、深海の石油採掘もうまくいき今ではほとんど石油が自給できています。
 あと余談ですが、レストランに入った時と支払いの時とでは値段が違う、とまで言われた未曾有のインフレを経験したことから、ブラジルでは銀行で小切手を現金化するときの処理が日本では考えられないほど早い、と現地の邦銀の方から聞きました。
 まさに「怪我の功名」ですね。

 写真は昨年の1月にブラジル出張のついでに訪れたアマゾン河の光景です。ここは治安に不安を感じることもなく、のんびりできました。
 アマゾン中流域のマナウスという都市で日系企業のヒアリングをしたのですが、こんな辺鄙なところにバイクやエレクトロニクス製品の工場が集積しているというのは、実際にこの目で見るまで信じられませんでした。機会があればこのブログで詳しく報告したいと思います。

湘南の公園探訪(5) 鎌倉駅前三角公園

2007-05-17 00:23:42 | 公園探訪
JR鎌倉駅には東口と西口があり、多くの観光客は鶴ヶ丘八幡宮のある東口に向かいます。また東口にはバスプールがあり、ここを拠点に鎌倉市内の名所に出かける人が多いです。
一方、西口を出たところには市役所があり、銭洗弁財天など観光地への拠点でもありますが、東口ほどの賑わいはありません。この東口から出てすぐのところに時計台を持つ公園、というか広場があります(遊具はない)。どうも正式な名称はないようで、地元では「鎌倉駅前の三角公園」という呼称で通じるので、ここでは仮に「鎌倉駅前三角公園」と呼ぶことにします。


それでもこの公園は週末には結構賑わいます。というのは鎌倉駅前で無料の待ち合わせ場所としてぴったりだからです。いわば渋谷駅のハチ公前のような場所なのです。
この公園で特筆すべきは、ゴミ箱と灰皿を備えているという、公園業界(?)ではもはや絶滅危惧種ともいうべき存在であることです。

時計台はかつて鎌倉駅の駅舎にそびえ立っていたものを移転させたものです。


灰皿です。後ろにはクスノキが植えてあります。名前は「すくすく」です。


(評価)
鎌倉駅前のわかりやすい待ち合わせ場所としては最適ですが、灰皿を備えるその希少価値から喫煙者が集中するため、子供や非喫煙者には環境上問題があるように思います。
平日はほとんど喫煙場所として使用されているような感じです。運転間隔のまばらな江ノ電を待つためにここで一服する人もいます(江ノ電のホームは終日禁煙なので)。

「熱電発電」に期待

2007-05-16 23:57:20 | Weblog
すっかり初夏のような陽気になったので、帰宅するとまずは冷蔵庫を開けて缶ビール、というパターンが多くなりました。
ところで、冷蔵庫の中でもホテルなどで使われている小型のものは、家庭用冷蔵庫のようにコンプレッサーによる作動音がしません。振動もしません。この手の冷蔵庫は「ペルチェ効果型」といって、ペルチェ素子という「2種類の金属の接合部に電流を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動するというペルチェ効果(Peltier effect)を利用した板状の半導体素子。」(Wikipediaより)を使って冷却するものです。逆に温度差を与えることで電圧を生じさせこともできます(ゼーベック効果)。これで発電するのが「熱電発電」です。
「素子」という言葉の響きがなんだか先端技術のように感じてしまうのですが、調べてみるとかなり古い技術です。小松エレクトロニクス株式会社の「お役立ち情報」によると、ゼーベック効果の発見が1821年、ペルチェ効果の発見が1834年、その後は旧ソ連で熱電発電の研究が進み、第二次大戦中は独ソ戦でソ連軍が通信用に使ったのだそうです。焚き火で飯盒のようなものを暖め、そこで生じた温度差で発電して通信したのだとか。

現在でもキャンプ用、防災用に使えそうですね。

どの程度の温度差があれば発電できるのかわかりませんが、冬場の外気温と体温とか、真夏の日向と日陰とか、わずかな温度差で発電できるようになれば携帯電話やモバイルパソコンの充電に活躍するかもしれません(ちょっと無理かな)。またいろいろな廃熱を利用すれば、CO2の出ない発電システムが実現しそうです。熱電発電は過去にも何度か「夢の技術」として注目されたことがあるそうですが、忘れられることなく今後も研究開発が進んで欲しい技術だと思います。

ドリアンー果物の王

2007-05-15 09:00:00 | 読書
 私は果物が大好きで、東南アジアを訪れるときはマンゴスチン、ランブータンなど、日本ではなかなか食べることができない南国の果物との出会いが楽しみです。しかし、「果物の王」ドリアンは、「臭い」という先入観と、外国人観光客向けのホテルやレストランではまず出てこない(そもそもたいていの高級ホテルはドリアン持ち込み禁止ですね)ため、いまだにトライしたことがありません。
 塚谷裕一「ドリアンー果物の王」(中公新書)は暇つぶしのつもりで何気なく購入した本ですが、これが意外に面白かったです。無類のドリアン好きの植物学者による本書は、ドリアンの魅力を語り尽くすと共に、植物学的な観点からの解説、そしてドリアンをめぐる文化論にまで筆が及びます。
 興味深かったのは、当時の大日本帝国の南進政策もあって戦前の日本人の方が南国の果物に親しんでおり、知識が豊富だった、という点です。ドリアンについての優れた専門書も戦前の日本では出版されています。しかし敗戦により南国の植民地を失い、さらにアメリカの強い影響によりグレープフルーツのような酸味を有り難がる風潮が強まり、甘くて豊潤な香りを持つ南国の果物に対する指向が弱まってしまったのだそうです。ようやくバブル期の頃からエスニックブームが盛り上がり、東南アジアへの旅行者も増え、南国の果物に日本人は再び目を向けだしたので、ドリアンに対する評価が変わる日も近い。。。という仮説を著者は提示しています。その証拠に、かつてドリアンと同様に「臭い果物」とされていたマンゴーは今ではすっかり日本でポピュラーな果物になったではないか、と著者は主張します。なるほど。
 次回の東南アジア出張の際にはぜひチャレンジしてみることにします。しかし著者によると、多くの日本人がドリアンを「臭い」とキワモノ扱いするのは、現地の商売人が日本人観光客を格好のカモとみて臭いハズレのドリアンを売りつけるからなのだそうです。少し現地語を覚えてからでないと本当に美味しいドリアンには出会えないかもしれません。


中国のニセモノインキ

2007-05-14 23:52:45 | 海外ものづくり事情
中国に進出した印刷用インキメーカーの話を聞く機会がありました。
そこで見せられたのが中国で作られているこの会社のニセモノ。右が本物で「Techno Color」と書いてあるのですが、左のニセモノは「Techno」ではなく「Techao」とあります。また、写真では見えませんが、「Color」ではなく「Colof」になっています。つまり、「Techao Colof」というわけのわからないブランドで売っている悪質なニセモノですが、ぱっと見た感じでは区別がつきません。現地で操業を開始してまもなく、ユーザーからのクレームが殺到して気がついたのだそうです。
このインキメーカーは小さな会社で、一般にはあまり知られていませんが、それでも知的所有権の侵害に苦労するわけですから、いかに日本企業が中国で苦労させられるかが伺えます。

ロボット大賞2006

2007-05-13 22:17:19 | ものづくり・素形材

先週、仕事で霞ヶ関の経済産業省を訪問したところ、1階ロビーに「今年のロボット」大賞2006(経済産業大臣賞)の展示がありました。大賞は「ロボットによるビル清掃システム」で、実際に掃除ロボットが床を掃除するデモが行われていました。


これが掃除ロボットです。


自走型の掃除ロボットは既に存在しているような気がしますが、これはエレベーターに自分で乗降して複数階のフロアを掃除してくれるので、大幅な省エネにつながるのだそうです。
掃除をする人手が省かれる、という意味もあるのですが、できればもう少し世の中に大きなインパクトを与えるロボットが早く登場して欲しいですね。

田おこしとシュレーゲルアオガエル

2007-05-13 21:59:09 | 自然

拙宅の近所には農地がいくつか点在しているのですが、その中に「田んぼの学校」という有志の方々がお米を作っているところがあります。


「谷戸」と呼ばれる里山の谷あいにあって、夏には蛍も舞う自然環境が豊かな場所です。この週末に子供たちを散歩に連れてきたところ、田おこしの真っ最中でした。


子供も飛び入り参加してちょっとだけ手伝いました。


田おこしの最中に、土の中から白い泡の塊が見つかりました。聞くと、「シュレーゲルアオガエル」の卵塊なのだそうです。あまり聞かない名前の蛙ですが、モリアオガエルとよく似た小さな緑色の蛙です。モリアオガエルは樹上に卵塊を産み付けるので有名ですが、こちらは土の中に穴を掘って同じような卵塊を産み付けます。詳しくはこちら


田おこしの邪魔にならない場所に移動させてやったところ、よく見るとおたまじゃくしになって動いているのもいます(赤線で囲んだ部分)。こんな瞬間はめったに見られないものなので、子供たちは感激していました。面白かったので来週も遊びに来ることにしました。